そんなオプション装備の中でも、本当に多くの人が装備するのが「カーナビ」である。
カーナビはオプション品ともなると、なんと50万円前後する商品もあるため「超高額」ということができる。
そのため、カーナビ付きの車を売却するときは「その分高く売れるだろう」と予想するのが当たり前だ。
あなた自身もそう思っていないだろうか。
筆者は自動車ディーラーで中古車査定士をしていたが、実際にカーナビ付きの車は高くなるといえる。
しかし、注意すべきこともある。
それは
- 思ったほど高く評価されず、車売却が上手くいかないケースもある
- そもそもカーナビ自体の評価がされない
といったことがあるため、実はガッカリ…ということも珍しくないのだ。
そこで今回は筆者がプロ目線で、カーナビの有無による車売却について詳しく解説していこう。
また日本を代表する大手買取店の営業マンへのヒアリングの結果も公開しておくため、ぜひ最後までご覧になって高く車売却をしてほしい。
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1.車売却するときはカーナビは外してもOK
まず先に説明しておくが、車売却のときにカーナビの金額は下記の内どちらが正解なのか分かるだろうか。
- そのまま一緒に売却したほうが高く売れる
- 別々に車売却したほうが高く売れる
実は基本的に「別々に売却」の方が、結果的に高く車売却することができるのだ。
なぜなら一緒に車売却してしまった場合には、それぞれの金額が合算されて査定額が提示されてしまうからである。
また逆に、カーナビと別々で車売却をした場合に関しては、それぞれで査定額が出て売却をするため、結果的に高く売れるのだ。
下記の図解をご覧になると分かりやすいだろう。
このように合算される部分によって、一緒に車売却すると損をする可能性があるといえるのだ。
ただし別々で車売却するときには、リスクもあるため注意すべきといえる。
カーナビを別々で車売却するときはリスクによって大損することも
カーナビを別々で車売却するとき、手順としては下記のようになる。
- カーナビを外す
- 中古パーツ専門店へ持っていき、査定してもらう
- 査定結果に納得できれば車売却
このように当たり前の手順なのだが、実はそれぞれに2つのリスクがあるのだ。
簡単に下記に説明していこう。
リスク1.カーナビを外す時に傷ができる
カーナビを外すとき、車の内装である「パネル類」を外してから作業することが多い。
そしてパネル類を外した時には、丹念に養生(保護)しながらカーナビを外さなければ大きなキズができてしまうことがあるのだ。
その場合、実はキズによる減額が非常に大きく、車そのものの査定額がグッと下がる可能性があるといえる。
またプロの業者が注意深く作業をしてもキズができることは多いため、素人であるあなたが取り外しをするということは、非常に大きなリスクといえるのだ。
リスク2.古いカーナビはそもそも値段が付かない
中古パーツ専門店では「そのパーツが本当に市場で需要があるのか」を見極める。
それからカーナビを査定していくのだが、実は「古いカーナビはそもそも値段が付かない」という特徴がある。
おおよそ販売から5年以内程度のカーナビでなければ、実はバラバラで売却してもお得になることは少ないのだ。
また後述するが、車売却をするときにカーナビは「有無だけ」を確認してプラス査定をすることも多く、パーツ専門店では0円同然だったものが、一緒に売ると数千円程度のプラス査定となる場合もある。
査定結果としては、正直なところ最新かつ需要の高い機種でなければあまり高くならない。
そのため正直なところ「ちょっと売るかどうか迷うレベルだ…」と感じてしまうことも多いのだ。
つまり「結局のところ、外さなければよかった」と感じることもあり、その点についてはリスクといえるだろう。
以上がカーナビを別で売る時のリスクに関する説明だったが、「別で売っても大丈夫な条件」をまとめると下記のようになる。
- 条件1.内装のパネル類などにキズを付けずに取り外しができる
- 条件2.5年以内に販売されているモデルのカーナビである
- 条件3.確実に需要のあるカーナビで、なおかつ取り外しの手間などを考えてもお得になる
この条件に一つでも当てはまらないのであれば、筆者としては一緒にして車売却をする方がオススメである。
ただ気になるのは、カーナビを一緒に車売却した場合にどの程度お得になるのかということだろう。
そこで次に、大手車買取店で営業マンをしている筆者の知人へのヒアリングから見えてきた、プラス査定について紹介していこう。
カーナビの有無によっ最大15万円変わることもある
カーナビを車に装着したまま車買取をしてもらうことに関して、実は「JAAI(一般財団法人日本自動車査定協会) 」が定めた査定基準で加減点が決められている。
参考までに下記画像がJAAIの査定士の資格を取ると配布される査定に関する本になる。
その中では、「1万円~10万円のプラス査定」とされているのだ。
しかし現場感覚では少しだけ異なる。
というのもここ最近のカーナビは非常に機能性が進化してきており、超高機能であり人気の高いモデルの場合には、なんと10万円以上のプラス査定をすることがあるのだ。
実際に筆者自身もお客様の車を査定した際、中古車査定基準を無視して「市場価格優先」にしたところ、12万円プラスの査定をしたことがあるため本当である。
また筆者の知人は某大手車買取店で営業マンをしているが、やはり人気の高い機種に関しては
正直なところ、競合にもよるが「15万円」くらいの上乗せはできるよ。もちろん競合がいない場合には自社の利益を取りたいから、プラスでも数万円が良いところだけど。
とのことだった。
もちろん中古パーツ専門店でも同様の事態となるケースもあるが、リスクを考えると「これだけ高くなる可能性があるのなら、一緒に売るべき」ということは十分に理解できただろう。
しかしすべてのカーナビが、これほどまでに高くなるわけではない。
というのも、中古車査定基準では「最低でも1万円以上のプラス」となっているのだが、実際にはそれよりも低くなるケースもあるからだ。
その点について、次章にて解説していく。
2.カーナビを外しても変わらない車種がたくさんある
車売却の時、常識として知っているかと思うが「古い車は基本的に査定額が安くなる」といえる。
それはカーナビも同じで、10~15年を超えるほど古いカーナビは、「もはやカーナビとしての機能を保有していない」と判断されることがあり、マイナスはされないもののプラス査定の対象とはならないことがある。
実際に筆者自身も、
- 古すぎて道がない部分が多すぎる
- ハードディスクが壊れている
などの古い機種に関しては、申し訳ないが「プラスマイナス0円」の査定をしてきた。
そして先ほどヒアリングした筆者の知人も、下記のように語っている。
古いカーナビは、「プラスにする要素がない」といえるよね。「ナビ」としての機能にしても、「オーディオ」としての機能としても、プラスにできない部分が多すぎる。だからやっぱり競合他社がいれば、ある程度「プラス査定しました」という格好にするけど、単独の場合は一切プラスはしないよ。
大手買取店の営業マンとしてもこのような判断のもと車査定をしており、筆者自身も経験値から同様の意見を持っている。
そのため「機種によっては高くならないかもしれない」ということは十分に理解しておくべきだが、決してガッカリする必要はない。
なぜならカーナビのプラス査定はそれほど考えなくても、実は最大で数十万円以上も高く車売却をする方法があるからだ。
もうお気づきかもしれないが、詳しくは次章にて解説していこう。
3.カーナビの有無にかかわらず高く車売却するなら「車一括査定」
筆者がヒアリングしてきた結果を述べてきたが、その中で気になるキーワードがあっただろう。
そう、「競合他社」である。
実は車売却をするときは、競合の有無によって大きく査定額が変わってくるのだ。
なぜなら車買取店は昨今の中古車人気の影響から在庫車不足に陥っており、その結果として「確実に在庫車は確保しておかないと、利益を生み出すことができない」と考えているからだ。
そのため競合がいることによって、「自社がなんとしても確保する」という心理的状況となり、最終的には初回の提示価格から数十万円以上もアップすることは珍しくない。
とはいえ実際に何社もの車買取店をまわって競合させていくことは、面倒くさいというのが本音だろう。
そこでオススメなのが「車一括査定」というサービスである。
サービスの詳細は次に説明していくが、本当に簡単な申し込みで最高の結果となるため、ぜひ一度利用してほしい。
車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス
そして名前からもおおよその内容は推測できるだろうが、サービスと提携している何百~何千社もの車買取店の中から、あなたの地域に対応している複数の車買取店に車査定を一括して依頼できるのだ。
またサービスと提携しているほとんどの車買取店は、無料の出張査定サービスに対応しているため、あなたは自宅にいながら一気に複数社を競合させられる。
そのため「一度の申し込みをするだけで、最高額が得られる方法」ということができるのだ。
申し込み方法に関しても非常に簡単で、
- あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、総走行距離など)
- あなた自身に関する情報(出張査定先の住所や氏名など)
を入力するだけであるため、1~3分程度の時間があれば申し込みを完了させられる。
以上のことから車一括査定を利用することで、へこみのあるあなたの車は「最短時間で最高額を得ることができる」ということになるのだ。
申し込みは非常に簡単で、誰でもササっとできる。
そのためぜひ一度利用して、満足のいく価格提示を受けてほしい。
とはいえひとつだけ問題もある。
それは「車一括査定のサイトはいくつもあるため、どこがオススメなのか分からない」ということだ。
そこで最後に、当サイトで紹介している車一括査定サイトの中から、オススメなものを紹介しておこう。
車一括査定を徹底比較
車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。
主要な車一括査定6つをまず見てほしい。
下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。
それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば
- カーセンサーの提携業者数は圧倒的に多い
- 楽天オートは楽天ポイントがもらえる
- ユーカーパックは買取業者からの電話がない、申込み直後に買取相場を知ることができる
- ズバット車買取は申し込み直後に買取相場を知ることができる
- カービューは車一括査定を最初に始めた運営サイトで歴史が長い
- ナビクル車査定は買取業者を厳選している
という特徴に気付くことができるだろう。
実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。
といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。
そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。
車一括査定のオススメは「カーセンサー」
最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「 カーセンサー 」と結論付けている。
なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。
依頼でポイントがもらえる「楽天オート」
楽天オート の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。
そして得られるポイントは
- 申し込みをして5ポイント
- 申し込み後に制約をしたら1,500ポイント
であり、ハードルがとても低い。
提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。
買取業者からの電話なし「ユーカーパック」
ユーカーパック は他の車一括査定とは少し色が異なる。
ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。
この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。
さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。
ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある。
以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。
ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。
そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「 カーセンサー 」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。
申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。
そのため、ぜひ一度試してみてほしい。
「こんなにお得になるのか!」とビックリするかもしれない。
4.まとめ
以上、車売却とカーナビに関して解説してきたが、最後に当ページの内容をまとめておこう。
- カーナビは基本的に「別で売った方が高い」ものの、リスク大のためオススメではない
- 査定基準でカーナビは「最大でもプラス10万円程度」となっているが、車査定の状況によってはそれ以上のプラス査定となることも珍しくない
- ただし古すぎる機種などに関しては、プラスマイナス0円となることが多い
- 高く車売却するなら、車一括査定を使って複数社を確実に競合させるべき