中古車を購入するときに「記録簿」で見るべき2つのチェックポイント

実際に中古車販売店などでも「記録簿アリ」のように、アピールされていることがある。

とはいえ普段目にすることの少ない記録簿が、本当に中古車としてアピールするポイントになるのかどうか、気になるだろう。

そこで今回は、中古車の記録簿について

という点について、自動車ディーラーの営業マンをしている筆者が詳しく解説していこう。

記録簿の有無によって中古車購入時の不安がグッと増えることも多いため、ぜひきちんとご覧になることをオススメする。

1.記録簿とは「実施してきた整備や点検の記録」の歴史

そもそも記録簿とは何なのか、気になるだろう。

記録簿とは「その車が実施してきた整備や点検の記録」が分かる書類のことを指している。

つまり購入予定の中古車について前のオーナーを知らない場合でも、記録簿があることによって「どの程度大切に使用されてきたのか」をある程度知ることができるのだ。

そのため全オーナーを知らないという場合、つまり中古車を購入するほとんどの場合で、記録簿があると安心することができるといえる。

また記録簿は通常、定期点検や車検時に整備工場から発行されるものであるが、現状としては車の購入時に付属している「メンテナンスノート(整備手帳)」も記録簿として認識されているケースが多い。

というのもメンテナンスノート自体も、車の整備過程を記録していくものであり、例えばオイル交換などが記録されていることが多いからだ。

そして今紹介した記録簿が仮にない場合、売却を検討するとき、JAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)では「40点(約4万円分)の減点」とされている。

つまり言い換えると、記録簿のない中古車は「4万円分の信頼が無い」ということができるのだ。

またここで全体の写真を見ながら、記録簿の見方について紹介していこう。

ご覧いただくと「✓」マークが目立つが、実は記録簿上部にも書いてある通り

という実施作業別にマークが振られている。

とはいえご覧いただいたとしても、どの項目でどの作業が実施されていれば正常なのか、あまり分からないだろう。

そこで次章では、中古車購入をする場合に見るべき記録簿のポイントについて、説明していこう。

2.中古車購入で見るべき記録簿のポイント

前章の説明から中古車購入をする際に記録簿があると安心できるということは十分に理解することができただろう。

とはいえ仮に記録簿があったとしても、「記録されている内容が良くない」という場合には、購入を避けたいところだ。

そのため必ず自分の目で、記録簿上に記載されている前章で紹介したマークの確認することをオススメする。

また特に確認すべきチェックポイントは、下記2つであるため重点的にチェックしてほしい。

それぞれ以下に分けて説明していこう。

チェック1.オイル交換

オイル交換はディーラーなどに言わせると「半年に1度はすべき」と言われている。

しかし実際のところ、メーカー推奨でも「1年に1度もしくは1万～１万5,000キロに1度」とされているケースが多く、その頻度で交換していれば問題ない。

そのため筆者としては

という確認方法をオススメする。

ちなみに交換は「×」マークだ。

とはいえもし取扱説明書自体を一緒に確認することが面倒くさい場合には、最低でも1年スパンでエンジンオイルの交換がされているか、確認することが重要である。

ちなみにエンジンオイルの交換がきちんとされていない場合には、購入後に「エンジンが焼き付いて動かなくなる」などのトラブルが発生してもおかしくないため、特に重要視してほしい。

チェック2.重整備が入っていないか

重整備とは「エンジンの分解整備」や「足回りの分解整備」などのことを指している。

そして簡単に言うと「手術」のようなもので、非常に重要な整備を意味している。

そのため「重整備が入っている車＝問題のあった車」といっても過言ではないため、筆者としてはそもそも購入を避けることをオススメしている。

ちなみに判断方法としては分解を意味する「〇」が入っていれば、ほとんどが該当すると思ってほしい。

もちろん定期的な分解整備が必要な部品もあるのだが、基本的に分解整備＝重整備＝あまり良いものではないと考えてもそん色ないため、記録簿を確認して〇が入っている場合には避けておくとベターである。

以上の説明をご覧になっても分かる通り、記録簿を確認すれば車の現状が分かるといっても過言ではない。

そしてその車が、安心して走行できるものなのか、高確率で判断できるといえるだろう。

つまり記録簿のない車は、現状が把握できないため「基本的に避けるべき」と考えた方が良いのは事実なのだ。

とはいえ中古車販売店をまわり、1台ずつ記録簿の有無を確認するのは面倒くさいだろう。

そこで次章では、記録簿アリの中古車を探すラクかつ確実な方法を、2つ紹介していこう。

3.記録簿アリで安心の中古車を探す2つの方法

記録簿アリの中古車をラクに探す方法は、下記の2つである。

それぞれ以下に分けて紹介していくので、ご覧いただきたい。

方法1.ガリバーの中古車提案サービスを利用

「 ズバット車販売 」とは、あなたが希望する条件の中古車を探し出してくれるサービスである。

ガリバーの豊富な在庫から中古車を提案してもらえる。

そのためあなたが「記録簿付きの中古車が欲しい」と依頼すれば、その通りに探し出してくれるのだ。

申込はとても簡単で、1分あれば完了してしまう。

しかもガリバーは非公開車両（世の中に情報として出ていない車両）もいくつも持っている。

なので、例えば下記のような要望を投げてみるのも手だ。

さらに有料にはなるが、100日以内の返品受付や最長10年保証を付けることもできるので安心だ。

まとめると、短時間の内に余計な手間をかけずに記録簿付きで「予算などの希望条件にもあった車が見つかるサービス」ということができるのだ。

筆者としては最もオススメのできるサービスなので、ぜひ利用してほしい。

方法2.中古車検索サービスの利用

2つ目の方法は「中古車検索サービス」を利用することだ。

というのも昨今の中古車検索サービスでは数十万台に及ぶ中古車が掲載されているほか、「記録簿付き」といった詳細な条件で中古車探しをすることが可能なのだ。

実際に中古車検索サービス大手の

でも、「メーカー・車種の選択→地域の選択」の後に、下記の画像通り詳細検索をすれば記録簿付きの中古車を探しだすことができる。

※出典元：グーネットの「プリウス(トヨタ)を探す」

※出典元：カーセンサーの「プリウスの中古車」より

とはいえ結果的に1台ずつ見ていくことになるため、筆者としては先ほど紹介した「 ズバット車販売 」でまずは提案してもらうことをオススメしている。

以上が記録簿付きの中古車の探し方に関する解説だったが、ここまでは「購入の方法」である。

しかし仮に中古車を売却する場合には、記録簿のどこを見て評価されるのか気になるだろう。

そこで最後に、中古車を売却する際に見られる記録簿について、詳しく解説していこう。

4.中古車売却の際は記録簿のどこを見られるか

それは当ページの最初にも述べているように、記録簿が無い場合には「40点の減点(約4万円分)」がされるだけであり、中身については特に触れられていないからだ。

とはいえ念入りにチェックする業者の場合には

という部分をチェックすることもあり、不備がある場合には「若干買取価格を安くすることもある」というのが現状だ。

なぜなら筆者がこれまでに説明してきたように、賢い顧客は記録簿の内容をチェックしてから購入するためである。

しかし中古車というものは「需要が高ければ買取価格も格段に高くなる」という性質を持っており、記録簿の有無よりも需要が優先される。

そのため筆者としては、記録簿の有無や内容にかかわらず、まずは複数の買取店を競合させて「金額を出させる」ということが先決だと結論付けている。

とはいえ何社もの買取店をまわり、自力で競合させていくのは面倒くさいだろう。

そこでオススメなのが、「車一括査定」というサービスだ。

サービスの詳細は下記にしていくが、超短時間で間違いなく最高額を引き出すことのできるサービスなので、「少しでも高く売りたい」と思うのであれば、積極的に利用することをオススメする。

車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス

そして名前からもおおよその内容は推測できるだろうが、サービスと提携している何百～何千社もの車買取店の中から、あなたの地域に対応している複数の車買取店に車査定を一括して依頼できるのだ。

またサービスと提携しているほとんどの車買取店は、無料の出張査定サービスに対応しているため、あなたは自宅にいながら一気に複数社を競合させられる。

そのため「一度の申し込みをするだけで、最高額が得られる方法」ということができるのだ。

申し込み方法に関しても非常に簡単で、

• あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、総走行距離など)
• あなた自身に関する情報(出張査定先の住所や氏名など)

を入力するだけであるため、1～3分程度の時間があれば申し込みを完了させられる。

以上のことから車一括査定を利用することで、へこみのあるあなたの車は「最短時間で最高額を得ることができる」ということになるのだ。

申し込みは非常に簡単で、誰でもササっとできる。

そのためぜひ一度利用して、満足のいく価格提示を受けてほしい。

とはいえひとつだけ問題もある。

それは「車一括査定のサイトはいくつもあるため、どこがオススメなのか分からない」ということだ。

そこで最後に、当サイトで紹介している車一括査定サイトの中から、オススメなものを紹介しておこう。

車一括査定を徹底比較

車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。

主要な車一括査定6つをまず見てほしい。

下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。

それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば

という特徴に気付くことができるだろう。

実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。

といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。

そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。

車一括査定のオススメは「カーセンサー」

最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「 カーセンサー 」と結論付けている。

なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。

依頼でポイントがもらえる「楽天オート」

楽天オート の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。

そして得られるポイントは

であり、ハードルがとても低い。

提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。

買取業者からの電話なし「ユーカーパック」

ユーカーパック は他の車一括査定とは少し色が異なる。

ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。

この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。

さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。

ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある。

以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。

ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。

そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「 カーセンサー 」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。

申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。

そのため、ぜひ一度試してみてほしい。

「こんなにお得になるのか！」とビックリするかもしれない。

5.まとめ

以上、中古車の記録簿に関する解説を終了するが、最後に当ページの内容をまとめておこう。