未成年が車を売却するときの方法・注意点と全手順

日本では未成年ということである程度「守られている」という状態にある。

それは「まだ社会に出て間もないため、判断能力などが成長しきっていない」という理由からといえる。

しかし未成年者でも車の免許を取得できるため、免許取得後は車を持ちたいと思うものだ。

そして、安い中古車や親の車を譲ってもらったが、すぐに売却するということだってありえる。

ただし、日本は未成年は簡単に売買ができない。

万が一勝手に売買契約を結んでしまうと車を買い取ったお店も「後から困ったことに…」ということになりかねない。

そこで今回は自動車ディーラーの中古車査定士である筆者が、プロ目線で未成年者の車売却について詳しく解説していこう。

当ページをご覧になって思わぬ落とし穴にさえハマらなければ、上手く車売却をしてお得になることも可能である。

1.未成年でも車売却はできる

車売却をするとき、基本的には「車の所有者」である場合には車売却をすることは可能である。

所有者とは車検証上に記載されている「所有者氏名」のことで、自分のお金で購入している場合にはあなた自身の氏名が記載されている

しかし一方で所有者が下記のような場合、

  • ローン会社やリース会社
  • 親の名義

所有者はあなた自身ではなくなるため、未成年であってもなくても「車売却は勝手にできない」というのが本当のところだ。

つまりまとめると、「未成年で車売却するときは、大前提として所有者が自分であること」が条件になる。

そのため車売却をするときは、各所有者本人の「許可」や「必要書類」をそろえる必要があるといえ、簡単に図解すると下記のようになる。

未成年が車を売却する
未成年が車を売却する

この流れについては、以下に分けて説明していこう。

所有者がローン会社やリース会社の場合

ローン会社やリース会社が所有者の場合には、まず該当する会社に連絡する必要がある。

そして

  • ローンなどの残債がいくらあるのか
  • 残債を車売却によって清算することができるのか

ということを調べられ、大丈夫であれば車売却は可能になる。

また必要書類などに関しては、「車売却の必要書類を送ってください」と言っておけば、おおよそ5営業日以内には送付されるので心配する必要はない。

所有者が親の名義の場合

所有者が親の名義の場合は、

  • 親の印鑑登録証明書
  • 親の実印が押されている「譲渡証明書」「住民票」や「委任状」

などが必要になる。

つまりあなた自身だけで用意することはできず、そもそも親の同意を得てからの手続き開始となるのが一般的だ。

以上、あなた以外の所有者の場合について述べてきたが、あなた自身が所有者である場合には、単純に

  • 車検証
  • 自賠責保険証明書
  • リサイクル券
  • 自動車納税証明書
  • 譲渡証明書
  • 委任状
  • 印鑑登録証明書

を用意するだけでいい。

しかしあなたが未成年である場合には、もう一つだけ重要な書類がある。

それは「親権者の同意書」だ。

未成年の車売却には「親の同意書」が必要な場合がほとんど

法律上、車売却をするには「所有者本人が車売却をする意思」さえ確認できれば問題ない。

そのため、あなた自身が所有者である場合には、正直言って「なにも問題なく車売却できる」というのが本当のところだ。

しかし現実的に考えると、冒頭でも述べているように「未成年者はまだ判断能力が乏しい」と思われているため、未成年者個人で高額な売買契約を結ぶことはできない。

その結果として親権者である親にも一緒に判断してもらい、契約には「親のの同意」が必要になるのだ。

つまり、下図のようになるというわけだ。

未成年が車を売却をする時は親の同意書が必要
未成年が車を売却をする時は親の同意書が必要

もちろん例外的に本人のみの意思で車売却をさせてくれる車買取店も無いわけではないが、車買取店としてはリスクもあるため「一般的には親の同意が必要」ということになっている。

つまり親の同意なしに、隠れて車売却することはできないといえる。

ちなみに筆者の知人である、某大手車買取店の営業マンにヒアリングした結果、下記のように述べていた。

大手買取店「ビックモーター」の知人にヒアリング

買取営業マン
今外出中だし、うちの買取店がどうなっているかは忘れたし自分は経験ないけど、自分だったら間違いなく「親の同意」は取るね。というのも未成年者の売買契約って後から「やっぱりやめた」とか言われることもあるし、未成年だとキャンセルに応じないといけないし・・・買取店としてはリスクが大きいと判断せざるを得ないんだよね~。おそらくA社とかG社も同じような感じだと思うよ!

このように、実際に車買取の第一線で営業活動をしている知人でも述べているため、間違いないと思っても良いだろう。

またここまでの説明を聞くと「勝手に車売却ができた場合、もしかしたら落とし穴にハマるかも…」と思ったのではないだろうか。

しかし安心してほしい。

未成年者は法律で守られているため、たとえ落とし穴にハマったとしても助かることがほとんどなのだ。

2.勝手に車売却しても未成年は法律で守られている

実は未成年者は、判断能力が乏しいと思われていることから、「親権者が契約の解除を申し立てるとキャンセルすることができる」ということが多い。

法律上もそのようになっており、未成年者は言葉の通り「守られている」のだ。

とはいえ悪徳な車買取店では、そもそも未成年が車売却の商談に来た時に「良いカモが来た」と思っており、ダマす気満々なのだ。

そして契約後、「もう車はどこかへ売ってしまったから、今更何を言われても無理」と突っぱねられてしまう。

そうならないためにも、筆者としては知人が勤務するような「大手車買取店」や「地元でそこそこ大きい車買取店」に依頼することをオススメする。

もちろん親の同意が必要であることには変わりないが、きちんと未成年者であることを考慮したうえで商談をしてくれる。

また、きちんと確認をしてからの車売却となるためトラブルになる可能性を限りなくゼロにすることができるのだ。

また親の同意さえ取れれば基本的に車売却は可能になるため、その後は「高く車売却すること」を考えるだけでいい。

そこで次章では、未成年者でも簡単に最高額で車売却できる方法について紹介していこう。

3.最高額で車売却するなら「車一括査定」を使うべき

未成年者でも最高額で車売却することは、意外と簡単なことだ。

なぜなら最高額で車売却するためには、単純に「複数の車買取店を競合させる」というだけで問題ないからだ。

というのも車買取店は昨今の中古車人気の影響から、実は在庫車数が激減しているという現状がある。

在庫がないということはそれだけ「利益につながる商品がない」ということになるため、在庫車確保に対しては必死になっているのだ。

そしてこの状況はどこの車買取店でも同じであるため、競合させていくだけで徐々に査定額が上昇していき、最終的には相場の上限値付近の価格で車売却できる。

しかし問題なのは、複数の車買取店を自力で回って競合させるということだ。

時間的・体力的に考えるとあまり賢くはないといえる。

そこでオススメなのが「車一括査定」というサービスだ。

このサービスを利用すれば、一気に複数社の競合をさせることが可能となり、時間的にも体力的にも余裕をもって商談ができる。

さらにこのサービスは「まだ親の同意を取っていない状態」であったとしても、単純に査定だけを依頼して「今自分の車がいくらぐらいなのか」を調べられるのだ。

次にサービスの詳細については説明していくので、ぜひご覧になって利用することがオススメだ。

車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス

 車一括査定とはインターネット上のサービスのことで、サービスと提携しているいくつもの車買取店に一括して車査定の依頼をすることができるサービス
車一括査定を使わない場合、使う場合
車一括査定を使わない場合、使う場合

そして名前からもおおよその内容は推測できるだろうが、サービスと提携している何百~何千社もの車買取店の中から、あなたの地域に対応している複数の車買取店に車査定を一括して依頼できるのだ。

またサービスと提携しているほとんどの車買取店は、無料の出張査定サービスに対応しているため、あなたは自宅にいながら一気に複数社を競合させられる。

そのため「一度の申し込みをするだけで、最高額が得られる方法」ということができるのだ。

申し込み方法に関しても非常に簡単で、

  • あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、総走行距離など)
  • あなた自身に関する情報(出張査定先の住所や氏名など)

を入力するだけであるため、1~3分程度の時間があれば申し込みを完了させられる。

以上のことから車一括査定を利用することで、へこみのあるあなたの車は「最短時間で最高額を得ることができる」ということになるのだ。

申し込みは非常に簡単で、誰でもササっとできる。

そのためぜひ一度利用して、満足のいく価格提示を受けてほしい。

とはいえひとつだけ問題もある。

それは「車一括査定のサイトはいくつもあるため、どこがオススメなのか分からない」ということだ。

そこで最後に、当サイトで紹介している車一括査定サイトの中から、オススメなものを紹介しておこう。

車一括査定を徹底比較

車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。

主要な車一括査定6つをまず見てほしい。

下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。

車一括査定の比較表
車一括査定の比較表

それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば

  • カーセンサーの提携業者数は圧倒的に多い
  • 楽天オートは楽天ポイントがもらえる
  • ユーカーパックは買取業者からの電話がない、申込み直後に買取相場を知ることができる
  • ズバット車買取は申し込み直後に買取相場を知ることができる
  • カービューは車一括査定を最初に始めた運営サイトで歴史が長い
  • ナビクル車査定は買取業者を厳選している

という特徴に気付くことができるだろう。

実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。

といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。

そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。

車一括査定のオススメは「カーセンサー」

カーセンサー
カーセンサー
http://www.carsensor.net/

最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「 カーセンサー 」と結論付けている。

なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。

カーセンサー

依頼でポイントがもらえる「楽天オート」

楽天オート
楽天オート
https://auto.rakuten.co.jp/

楽天オート の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。

そして得られるポイントは

  • 申し込みをして5ポイント
  • 申し込み後に制約をしたら1,500ポイント

であり、ハードルがとても低い。

提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。

買取業者からの電話なし「ユーカーパック」

ユーカーパック
ユーカーパック
https://ucarpac.com/

ユーカーパック は他の車一括査定とは少し色が異なる。

ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。

この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。

さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。

ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある

ユーカーパック

以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。

ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。

そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「 カーセンサー 」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。

申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。

そのため、ぜひ一度試してみてほしい。

「こんなにお得になるのか!」とビックリするかもしれない。

4.まとめ

以上、未成年の車売却について解説してきたが、最後に当ページの内容をまとめておこう。

  • 未成年であろうがなかろうが、車検証に記載された「所有者本人の意思」でなければ車売却はできない
  • 未成年が所有者であっても無くても、基本的に車売却のときには「親の同意書」が必要になる
  • 親の同意が得られれば、複数社を競合させるだけで最高額の車売却が完了する
  • 複数社を競合させるには、「車一括査定」というサービスを利用するのが賢い