【写真付き】誰が実施してもピカピカになる洗車の全手順と3つの意外な注意点

車に乗っているとどうしても「汚れ」が付着してしまう。

そのため最初は気にならないものの、徐々に「そろそろ洗車したい~!!!」なんて思っていないだろうか。

しかし実際に洗車をしようと思っても、

 
  • 面倒くさいからコイン洗車の方が良いのだろうか、それとも丹念に手洗いすべきなのだろうか…
  • 洗車をするときに、そもそもどのような手順で進めていけばいいのか分からないのだけど…
  • 洗車後のコーティングはどうすべきなの?自分ではやるには難しそうだし…
  • もし手洗いで洗車するのなら、「確実にキレイにしたい」「車を傷めたくない」のだけど、何か注意点はある?

など、知らないことが多すぎて、実際に何も手につかないため当ページをご覧になっているだろう。

そこで今回は、筆者の知り合いである洗車マニアに「誰が見てもピカピカと思われる洗車の方法」を伝授しよう。

これから説明する方法を使えば、誰が見ても下記のようにピカピカにすることができる。

洗車のBEFOREとAFTER
洗車のBEFOREとAFTER

洗車の手順に関しては、写真付きでイチから説明していくので、絶対に理解できることは間違いない。

さらに言うと、洗車の素人が勘違いして車を傷つけてしまう原因についても説明していくので、必ず最後まで読み進めることをオススメする。

1.洗車機VS手洗い洗車どっちがオススメか

まず先に、車を洗車するときに「洗車機」「手洗い洗車」のどちらがオススメなのか、結論を述べておこう。

その結論は「圧倒的に手洗い洗車がオススメ」である。

というのも洗車機にかける場合、メリットは「ラク」ということだけであり、実際には

 
  • 無数の小傷ができてしまう
  • 毎回数百~数千円のお金が必要になる

というデメリットがあるからだ。

そのため自分の車を大切にし、持続的にキレイな状態を保ちたいのであれば圧倒的に手洗い洗車の方がオススメである。

とはいえ、洗車機のラクさは本当に格別である。

そのため現状、自分の車が

  • ちょっと古くなってきていて、小傷が気にならない程度
  • さらに毎度の支出が気にならない

という場合には、洗車機を利用するのも一つの手といえる。

ただし、筆者のように「車を大切にして商売する身」としては、手洗い洗車がオススメであるという結論は変わらない。

以上、ここまでの説明で手洗い洗車をすべきということは理解できただろうが、実際に手洗い洗車をするとき

  • ゴシゴシ汚れを洗い落とせばいいのだろうか
  • 洗車後のコーティングはどうすればいいのだろう

など、新たな悩みが出てくる。

そこで次章では、手洗い洗車をするときに「やるべきこと=やっておきたいこと」を手順の前に紹介していこう。

2.手洗い洗車でやりたいことは「たった2つ」

まずは車のボディ表面と汚れの「層」を下記に図解したのでご覧いただきたい。

車のボディ表面
車のボディ表面

大まかに分けると、順に3層の汚れから成り立っているのが分かるだろう。

そして手洗い洗車でやっておきたいのは、上から2つ、つまり

  • 新しい砂ぼこり
  • 古い砂ぼこりや油汚れ

などをきれいに取り除くことである。

というのも3層目のボディそのものに関しては、コーティング技術や傷の修復などが必要になってしまうため、どうしても「プロに依頼しなければならない」という作業なのだ。

巷にはキズの修復ツールや「簡単にできるコーティング剤」は販売されているが、ミスや塗りムラなどによって「かえって状態が悪化する」ということが圧倒的に多い。

そのためコーティングだけはプロに依頼して、実施してもらうことが「間違いのない選択」ということができる。

ちなみにプロによるコーティング価格はピンキリで、5,000円程度~数十万円程度と幅広い。

ただし、どのコーティングもプロに施工してもらうことで、半年~1年程度は十分に効果を発揮し続けるため、コスパは非常に良いといえる。

 ※ちなみに洗車機などにみられる「コーティング込み」のものは、実はあまり質の良いコーティングがされないため、やはりオススメできない。

以上、手洗い洗車では「上から2層」の汚れを落とし、あとはプロに任せるということは十分に理解できただろう。

「どこでどうやってプロに依頼すればいいのか分からない…」という人は、プロ施工業者の探し方を後述しておくので安心してほしい。

そのため次章にて紹介する、「実際に上から2層分の汚れをしっかり落とす手洗い洗車の全手順」を熟読しておくことがオススメだ。

3.手洗い洗車6つの全手順

先に上から2層を手洗いでキレイにした、ビフォーアフターをご覧いただこう。

洗車のBEFOREとAFTER
洗車のBEFOREとAFTER

「あれ…意外と変わっていない?」と思ったかもしれないが、年式が新しい車種であるため違いが分かりにくいかもしれない。

しかし実際にはボディの艶感が非常に高まり、「比較的キレイ」という状態から、「どこを見てもピカピカ」という状態になっているのが写真でも分かるだろう。

ちなみに目で見た実感としては、2年落ちの車ですが新車そのもののような輝きを放っている。

ただ気になるのは、ここまでピカピカにする洗車の手順である。

早速、下記に手順を箇条書きしておいたのでご覧いただきたい。

洗車の手順
  1. 水でよく流し「表面の砂ぼこり」などを大まかに落とす
  2. タイヤ、ホイール、タイヤハウスを洗う
  3. カーシャンプーを泡立てて、泡で優しく洗う
  4. 泡を流す
  5. 乾拭き
  6. タイヤワックスを塗り込む

そして使った道具は、下記のようになっている。

洗車に使用した道具一覧
洗車に使用した道具一覧

これらすべての道具をそろえておくと良いが、最低限

  • バケツ
  • スポンジ
  • ボディ用カーシャンプー
  • 柔らかい素材のタオル

だけあれば、ピカピカにすることは可能だ。

そして手順・道具が理解できたところで、以下に詳細な作業を紹介していこう。

手順1.水でよく流し「表面の砂ぼこり」などを大まかに落とす

表面の砂ぼこりを落とす
表面の砂ぼこりを落とす

まずは全体を水で「よく流す」ことから始める。

というのもこの作業で、新しい砂ぼこり、つまり1層目の汚れを落としていくのだ。

ちなみによく勘違いされがちなのが「高圧洗浄機で実施する」ということだが、実は必ずしも必要ではない。

というのも表面の砂ぼこり程度であれば、正直なところ一般的なホース、一般的な水圧で簡単に落とすことができるのだ。

そのため無理に高圧洗浄機を用意しなくても、今回のような手洗い洗車では全く必要ないと思っても大丈夫である。

手順2.タイヤ、ホイール、タイヤハウスを洗う

タイヤ、ホイール、タイヤハウスを洗う
タイヤ、ホイール、タイヤハウスを洗う

全体的に表面の汚れを落としていった後は、すぐにタイヤ周りを洗浄していく。

この時ホイール用のシャンプーがあればベターだが、無い場合はカーシャンプーで代用しても意外と汚れはしっかり落ちるため、問題ない。

ホイール用ジャンプ―をかける
ホイール用ジャンプ―をかける
洗い方としては、泡をホイールにまんべんなく付着させ、やわらかめのブラシでゴシゴシ擦るだけだ。
ブラシでホイールを擦る
ブラシでホイールを擦る

そうするとホイールに付着したブレーキダストなどの汚れがみるみる落ち、ピカピカのホイールが顔を出す。

手順3.カーシャンプーを泡立てて、泡で優しく洗う

次にカーシャンプーを泡立てていく。

カーシャンプーを泡立てていく
カーシャンプーを泡立てていく
カーシャンプーを泡立てていく
カーシャンプーを泡立てていく
カーシャンプーを泡立てていく
カーシャンプーを泡立てていく

この泡をスポンジすくい、洗っていく。

泡をスポンジすくい、洗っていく
泡をスポンジすくい、洗っていく

そしてこの時、洗い方のコツとしては女性がする洗顔のように

  • 泡をボディに付着させる=ボディ上にのせる感覚
  • 古い汚れなどを十分に浮き上がらせる
  • スポンジで優しくこする

という点である。

スポンジで洗っている
スポンジで洗っている

そうすることで車を傷つけず、なおかつしっかりと汚れを落とすことが可能になる。

ちなみに高速走行中についた「虫の痕」のように頑固な汚れに関しては、泡を5分程度付着させ続けると、取れやすくなるため「ちょっと待つ」が重要になる。

手順4.泡を流す

泡を流す
泡を流す

しっかりと汚れが落ちたら、泡をしっかりと水ですすぎ落していく。

この時意外とすすぎ落すのを忘れがちなのが

  • ドアバイザーの内側
  • ミラーの内側
  • ドアノブ
  • ボディのつなぎ目部分

であるが、これらは十分に注視して、しっかり落としておこう。

というのも後述する注意点でも説明するが、泡を残したままにしておくと「新たな汚れ」になってしまう可能性が極めて高いからだ。

またカーシャンプーの泡を流すときは、「水気を十分に含んだ状態の泡」でなければ簡単に落とすことはできない。

そのためできる限り素早く、乾いてしまう前に泡を流しておかなければ「洗ったのに汚れる」という矛盾状態になってしまう。

手順5.乾拭き

乾拭き
乾拭き

洗車した泡をしっかりと流した後は、ボディについている水滴をすべて拭き取っていく。

そうすることで後述する「ウォータースポット」や「水垢」といった、新たな汚れのリスクを激減することが可能になる。

また一般的に「使用すべき」と言われることの多いマイクロファイバー素材のやわらかいタオルは吸水性が意外と低いため、実は乾拭きをしていく内に「濡れ雑巾」のようになってしまう。

つまり拭いても拭いても、新たな水滴が付着する=汚れのもととなるといえるのだ。

そのため今回筆者が使用したような、吸水力が非常に高く、素材自体が柔らかいタオルを使用するのがオススメである。

手順6.タイヤワックスを塗り込む

タイヤワックスを塗り込む
タイヤワックスを塗り込む

乾拭きが完了するとボディ自体はピカピカのツヤツヤ状態になっている。

ただし「もう少しこだわりたい」という場合には、最後の仕上げにタイヤワックスを塗布するのがオススメだ。

タイヤワックスとは、タイヤの乾燥保護のためのワックスであり、筆者が使用しているような「直接ボトルのまま塗れるタイプ」を使用するとラクである。

しかし下記に挙げた

  • ブリジストン
  • 横浜ゴム
  • グッドイヤー
  • ミシュラン
  • ピレリ
  • ダンロップ

といった大手メーカーのタイヤは、非常に質が高いため「タイヤワックスをわざわざ塗らなくても、グッと寿命が縮まることはほとんどない」と考えても良い。

というのもタイヤの乾燥による「割れ」が発生するよりも前に、タイヤ溝減による寿命が来る方が早いケースが圧倒的に多いからだ。

そのためタイヤワックスは特別使用する必要はなく、「ツヤ感を出したい場合にオススメ」という程度に考えておいてほしい。

以上の作業手順を踏むと、下記のようにピカピカの車に大変身する。

ピカピカの車になった様子
ピカピカの車になった様子
ピカピカの車になった様子
ピカピカの車になった様子

しかし手順としては「たった6ステップ」といえるのだが、実際には注意点がある。

そこで手洗い洗車をする上での注意点について、次章に詳しく紹介していこう。

4.多くの人が知らない!手洗い洗車時の3つの注意点

手洗い洗車をする際の注意点は、下記に箇条書きした通りだ。

 
  • 天気の良い日ではなく「微妙な日」に実施する
  • タイヤ、ホイール、タイヤハウス周りから洗車していく
  • 消えないキズや汚れは「無理に落とさない」が大事

それぞれ、以下に分けて説明していこう。

注意点1.天気の良い日ではなく「微妙な日」に実施する

実は洗車に最適な日は天気の良い日ではなく、天気の微妙な日、つまり「曇りでグズグズしそうな天気」が最適である。

実際、筆者もあえて天気が良すぎない日を狙って、今回は洗車している。

曇りの様子
曇りの様子
曇りの様子
曇りの様子

というのも天気が良い日では、付着させた泡の乾きが早くなるため、「そのまま汚れになってしまう」という可能性が高くなる。

さらに洗い流した後の水滴が付着し、そのまま太陽光を浴び続けると「ウォータースポット」という現象を起こしてしまう。

 ウォータースポットとは簡単に説明すると、水滴がレンズとなり太陽光を集め、ボディ表面を「極度の高熱によって変色させてしまう」という現象

そのため水滴が付着したまま太陽がサンサンと降り注ぐ環境に放置してしまうのは、車を傷めることにつながるため、できる限り曇り空の中を狙うのが良い。

とはいえ今回筆者も曇りを狙っていたものの、途中で太陽が出てきてしまい、さらに気温も上昇してしまった。

そんなときの対処法は、「部分ごとに洗車していく」というものだ。

つまり、例えば「車の側面だけをまずは洗車してしまう」として、側面だけ水洗い~乾拭きまでを仕上げ、次に「前部を洗車していく」ということである。

そうすると手間は増えるものの、天気が良い日でも車を傷めることなく、キレイに洗車することが可能になる。

注意点2.タイヤ、ホイール、タイヤハウス周りから洗車していく

手順でも述べたが、絶対にタイヤ周りから洗車をしていってほしい。

というのもタイヤ周りを見ると分かるのだが、ブレーキダストや泥などによって最も汚れる部分であり、後から洗車してしまうと「落とした汚れが他について、別の場所が汚れる」ということになるからだ。

そのためこの部分をおろそかにしてしまうと、あなたの車は汚いままになる可能性が高くなるため注意が必要である。

注意点3.消えないキズや汚れは「無理に落とさない」が大事

洗車をしていると気づくのだが、洗車しても消えないキズや汚れは意外と多い。

その場合、無理にゴシゴシこすって落とさないことが重要である。

というのも消えない汚れや傷は、以前かけた古いコーティング層に浸透しているケースが多く、素人が無理にこすったところで「車にキズが付くのが関の山」といえるからだ。

そのためこの場合には、コーティングのプロに依頼して

  • 消えないキズや汚れの除去
  • 新しいコーティングの施工

を実施すべきである。

ちなみに洗車前にコーティング業者へ依頼すると、業者の作業手順的に「洗車→コーティング」となるため、実は自力で洗車を実施しなくても大丈夫だ。

とはいえ価格交渉をしたい場合には、自力で洗車をしておくと「先にキレイにしておいた分値引きしてほしい」といえるため、これまでの説明通りに洗車することをオススメする。

以上、ここまでの説明で洗車に関しては「自分でもできるはず」という自信がついたはずだ。

そこでこれまでに何度か触れてきた、コーティング施工業者の探し方を最後に紹介していこう。

5.コーティング施工業者の探し方

コーティング業者は価格がピンキリだと述べたが、それ以前に「そもそも専門業者はどこでどうやって探せばいいのか」と悩んでしまう人は少なくない。

あなた自身も、知り合いのツテなどでは見つからないのではないだろうか。

そこで筆者が、超カンタンにコーティング施工業者の探し方を紹介しておこう。

その方法とは「グーピット」という、全国の車に関連する業者を探せるサービスを利用すればいい。

実際に、下記にキャプチャ画像を載せて説明しておくのでご覧いただきたい。

1.トップページの検索窓で「コーティング」と入力し、検索する

検索窓にコーティングと打つ
検索窓にコーティングと打つ

2.エリアを選択する

エリア選択
エリア選択

3.ヒットした業者から「作業実績」「レビュー」を見て選択する

ヒットした業者から選択
ヒットした業者から選択

たった3ステップで完了することが理解できるだろう。

実際筆者が検索してみて、ヒットさせるまでにかかった時間は1分足らず。

そのため特別なツテなどがなかったとしても、簡単に洗車後のコーティング施工業者は見つかるのだと、安心してほしい。

6.まとめ

以上、洗車に関する解説を終了するが、最後に当ページの内容をまとめておこう。

  • 洗車は車を大切にしたい場合は「手洗い」を、多少のキズなどに目を瞑れるのであれば「洗車機」がオススメ
  • 手洗い洗車をする場合は3層の汚れの内、上から2層分だけを落とすことが重要
  • 手洗い洗車をするとき、天気や洗車の順序に注意が必要
  • 手洗い洗車で汚れや傷が落ちにくい場合や、コーティングをしたい場合は迷わず「コーティング施工業者」に依頼すべき
  • コーティング施工業者はグーピットを使って探すと、簡単かつすぐに見つかる