車の寿命はなかなか来ないため、大切に1台の車を乗り続けていると「いつの間にかすごく古くなっていた」ということはよくある話だ。
そして気付いたときに古くなっていたため、結果的にボロボロだったり、現代の車と比較すると装備が充実していないケースが多い。
そのため古い車を下取りに出そうと思った時、
など、様々な思いを抱いているだろう。
しかし安心してほしい。
というのも、古い車だったとしても正しく簡単な方法で車下取りを依頼すれば、しっかりと下取りで値段を付けてもらうことは誰でも可能だからだ。
そこで今回は現役の中古車査定士としてディーラーに勤務している筆者が、古い車の下取り事情について、業界のプロ目線で詳しく解説していこう。
当ページさえご覧いただければ、たとえ古い車の下取り依頼をしたとしても「あれ?意外と高く売れたぞ!」という実感が湧くのは間違いないだろう。
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もし、ディーラーの下取り額でしょ?買取店で出してもらった査定額でしょ?と思ったあなたは大きな間違いだ。
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1.車下取りで影響力の高いポイント5つ
車下取りを依頼するときに、「査定に大きな影響を与えるポイント」というものは存在する。
それは下記に箇条書きした5つだ。
- 走行距離
- 事故歴の有無
- 内外装のキレイさ
- 需要
- 年式
それぞれ、車査定をする上で「価格の95%以上を占める」と言っても過言ではないようなポイントになるため、以下に分けてしっかり説明していこう。
ポイント1.走行距離
走行距離は車下取りの中でも大きく影響を与えているポイントだ。というのも単純な話、中古車であなたが購入する場合を考えるとよく分かるだろうが、「できる限り走行距離が少ない中古車=状態が良さそうな中古車が欲しい」と思うだろう。
そのため後に説明する「需要」と同じように、走行距離も下取り額に大きく関わっているのだ。
ただしその影響度は必ずしも大きすぎるものではない。
というのもやはり後述する「需要のある車」の場合には、いくら走行距離が伸びていても高く下取りされることが一般的だからだ。
実際に、下記のリンクで紹介しているように「走行距離が多くても高く売れる」ということもできる。
車買取10万キロ、車査定走行距離に内部リンク
そのため影響力は高いものの、意外と気にならないケースも多いと覚えておこう。
また走行距離は現状ではどうすることもできないポイントなので、特に対策などは必要ないと思っても良い。
ポイント2.事故歴の有無
「事故歴」とは単純にその車で事故を起こしたことがあるかどうかという経験のことを指している。
そして事故歴の中で、大掛かりな修理を必要としたものに関しては「修復歴有」と判断されるケースがある。
この修復歴というものは車下取りをする上でかなりやっかりなもので、仮に修復歴有の場合には、国産乗用車で査定額が最大およそ285,000円分も減額されてしまうのだ。(JAAIの加減点基準より)
そのためディーラーなどから下取り査定をされる際、「事故歴はありますか?」と聞かれるが、その場合には
- 大きな事故をしている…事故歴は「有」で、修復歴も「有」の可能性が大
- 少し壁に擦っただけ、小さな凹みがあるだけなど…事故歴は「有」だけど、修復歴は「無」の可能性が大
ということになる。
ちなみにその場だけ黙っていても下取り査定をされるケースはあるが、基本的に下取り完了後にされる入荷検査の際に、必ずバレる。
そして後にバレた場合には、
- 損害賠償請求の対象になる
- 入金した金額の一括返済
など、本当に大きなリスクを背負うことになるため、筆者としては「必ず正しく申告すべき」と結論付けている。
ポイント3.内外装のキレイさ
下取り査定をしてもらうときには、内外装をキレイにしておくと良い。
というのもこれは「高く売る」というよりも、「損を防ぐ」という効果があるからだ。
一体どういうことなのか説明しよう。
中古車査定士はお客様の車を査定するとき、自社が指定している「査定項目」をもとに、車両の状態を加減点していく。
その際に、まだ自社の在庫車となっていないお客様の車に対して、「あまりじっくり触れない」というのが本音なのだ。
そのため例えば外装が泥だらけで汚い車両の場合には、「汚れの下にキズがあるに違いない」という予想のもと、あらかじめ減点して評価するケースが多い。
また車内があまり整理されていない場合には、お客様の荷物を動かすわけにもいかないため、結果的に「なんとなくの雰囲気」で査定してしまうケースが多いのだ。
その結果、下取り査定は本来の評価がされることなく、本来の評価よりも少ない金額で査定されてしまうことになるのだ。
そのため査定依頼をするときは簡単で構わないため
- ・洗車…スポンジ&水洗いで10分程度でOK
- 車内清掃…荷物をできる限り撤去する、床マットを払う、パネル類のホコリを落とす
という程度の作業は実施しておくと、あらかじめ損を防ぎ、正しい評価をしてもらうことが可能になる。
ポイント4.需要
需要は下取り査定において最も重要といえるポイントだ。
なぜなら重要が高い車は、今紹介しているすべてのポイントを無視してでも、高く査定されるからだ。
そのため自分の車にある需要を最大限に生かす必要がある。
その方法とは「自分の車の取り扱いに最も長けている業者を探す」ということだ。
実は車下取りは、基本的にディーラーなどの「新車販売業者」が実施する、値引きと同じような仕組みを持ったもので、「売る」というよりも「車両を渡す代わりに値引きしてもらう」といった意味合いが強い。
しかし一般的な買取業者が実施する「買取」の場合には、「自社が得意とする車種にはお金を惜しまない」という傾向にあるため、実は買取業者を地道に探して、最も高く売るのが得策なのだ。
とはいえ買取業者を何社も探すことや、その価値を最大化する方法についてはまだ知らないかと思うので、詳しくは最後に紹介していこう。
ポイント5.年式
当ページのメインテーマである年式は、需要に次いで影響力の高いポイントと言っても過言ではない。
というのも年式も需要に関係するのだが、あなた自身中古車を購入するなら
- できるだけ年式の新しいもの=車体がキレイなものが欲しい
- 新しく、古臭くないモデルが欲しい
と思うだろう。
そのため年式とは、需要に直結するのだと思ってほしい。
ちなみに年式の新しさを意識するよりも、基本的には「モデルの新しさ」を意識すると、高く売れやすい。
例えばトヨタのプリウスの場合には
- 初代モデル…1997~2002年
- 2代目モデル…2003~2008年
- 3代目モデル…2009~2014年
- 4代目モデル…2015年~
となっており、一般的には「1つ前のモデルまでは高く売れる」といえる。
そのためあなた自身の車が「古い」と感じていても、現行型の1つ前のモデルであるならば、下取り査定をする良いタイミングということもできるのだ。
また車種によっては2つ3つ前のモデルであったとしても、あまり低くなりすぎないので、それほど大きく心配する必要はない。
以上、車下取りにおいて影響力の高いポイントについての説明を終了するが、それでもあなたの車が古い場合には、やはり心配で不安を感じてしまうだろう。
しかし実は、ディーラーの車下取りに関しては「お情け査定」が実施されるケースもあるため、正直なところ大きく損させられることは「あまりない」というのも現状なので、それほど心配する必要はない。
そこで次章では、筆者自身もお客様に対して実施している「お情け査定」について説明していこう。
2.車下取りなら「お情け査定」がある
下取りをするということは、ディーラーなどで新車(もしくは別の中古車)を購入するということだ。
そしてディーラーに限って言えば、お情け査定によって下取り価格が非常に高くなるケースがある。
というのもディーラーはそもそも
- お客様との関係性を構築して、長期間にわたって利益確保をしたい
- メーカーから課されたノルマがあるため、なんとしても新車販売をしたい
という思惑があるからだ。
上記2点についてはそれぞれ分けて以下に解説していこう。
お客様との関係性を構築して、長期間にわたって利益確保をしたい
ディーラーはお客様との関係性を重んじている。
実際に筆者は職業柄、何社ものディーラー営業マンや店長クラスの方と面識があるが、口々に
- お客様の囲い込み=車に関するサービスをすべてディーラーで受けてもらうこと
- それに伴う長期利益の確保
を重要視しているのだ。
つまり例えばあなたの車を高く下取りした場合でも、今後の利益確保が見えるのであれば「損して得取れ」という心理になっている。
逆を言えばあなた自身がディーラーにて「高く下取りしてくれれば、今後もお宅のディーラーで長くお願いしたい」と言えば、古くても査定額が高くなる傾向にあると思っても良い。
メーカーから課されたノルマがあるため、なんとしても新車販売をしたい
ディーラーが古い車でもお情け査定によって高値を付けてくれる時、実は最も大きな理由は「新車をどうしても売りたいから」というものがある。
というのもディーラーは自動車メーカーから仕入れの契約を結ぶときに、年間の販売台数やシェアによるノルマを課せられているケースが多いのだ。
そしてノルマ達成をした場合にはメーカーから
- 仕入れ原価の低下
- 販売インセンティブの支給
もあるため、必死に新車販売をしている。
そのためメーカーのノルマ達成をすることは自社の利益にもしっかりつながっているため、「新車が売れるのであれば…」という想いのもと、古い車でも高値を付けてくれるケースがあるのだ。
ただし一点注意すべきことがある。
それは新車値引きの調整としてお情け査定が実施されるケースがあるということだ。
一体どういうことなのかというと、営業マンは新車で確保しなければならない「利益額」というものがあり、これは下取りのノルマと分けて考えられている。
そのため新車の利益を確保のために値引き額を極端に少なくし、逆にノルマのやさしい下取り価格を上げて「さも高く下取りしてお得になっている」と見せている場合があるのだ。
つまりお客様であるあなたが支払う金額的にお得になることはなく、単純に下取り価格が高くなってお得感を感じてもらい、気分を良くさせて新車契約に持ち込むという方法である。
そのため筆者としては下取りではなく「買取」依頼をすることで新車商談とは分け、「本来の査定額」を限界まで引き出すことをオススメしている。
とはいえ先ほど説明した「需要を最大限に高める」という話でも同様なのだが、本来の査定額を限界まで引き出す方法は分からないだろう。
そこで次章では、車下取りではなく「買取」にて、しっかり最高額を得る方法について紹介していこう。
3.車下取りではなく「買取」を選択!高く売るには競合せよ!
下取りではなく「買取」にして、最高額を得る方法は単純だ。
というのもディーラーを含め、買取専門業者を複数社交えて「競合させる」というだけで良い。
なぜなら買取専門業者はディーラーとは異なり、新車販売の機能を持っていないため「買取で中古車を仕入れ、販売しなければ利益にならない」と思っており、結果的に買取=仕入れに対して並々ならぬ気持ちを持っているからだ。
実際に筆者の友人で某大手車買取業者に勤務している者がいるが、その友人が言うには「買取を何台もしなければ営業手当ももらえないので、こっちは絶対にディーラーよりも必死」とのことである。
つまりディーラーにて下取り査定を実施するのも良いのだが、より確実に最高額を得るには買取業者に査定依頼をすればいいのだ。
そしてどの買取業者も買取による営業手当がカウントされるため、競合させていくと各社の営業マンは「自分が獲得して、自分の給料にしたい!」と強く思っている。
その結果、徐々に査定額は上昇していき、最終的に相場の上限値付近で買い取ってもらうことが可能になるのだ。
またディーラーからすると買取価格が吊り上がると「自社が提示したお得感が薄れる」ということにつながるため、さらなる値引き対応などに期待もできる。
つまりここまでをまとめると、
- 下取りではなく「買取」として分けて考えるべき
- 買取をする場合には、買取専門業者に依頼するとより高くなりやすい
- 買取業者は複数社で競合させると、最高額になりやすい
ということになる。
しかし現実的に考えると「何社もの買取専門業者を探して、競合させていくのは面倒くさい」と思ってしまうだろう。
そこでプロである筆者が簡単な解決方法をお教えしよう。
それは「車一括査定」というサービスを利用することだ。
というのもこのサービス、手間のかからない申し込みをするだけで、一気に何社もの買取業者を競合させることのできるサービスなのだ。
詳細は次にしていくが、間違いなく最高額を引き出すことができ、さらにラクであることは事実なのでぜひご覧になって利用してほしい。
そして名前からもおおよその内容は推測できるだろうが、サービスと提携している何百~何千社もの車買取店の中から、あなたの地域に対応している複数の車買取店に車査定を一括して依頼できるのだ。 またサービスと提携しているほとんどの車買取店は、無料の出張査定サービスに対応しているため、あなたは自宅にいながら一気に複数社を競合させられる。 そのため「一度の申し込みをするだけで、最高額が得られる方法」ということができるのだ。 申し込み方法に関しても非常に簡単で、 を入力するだけであるため、1~3分程度の時間があれば申し込みを完了させられる。 以上のことから車一括査定を利用することで、へこみのあるあなたの車は「最短時間で最高額を得ることができる」ということになるのだ。 申し込みは非常に簡単で、誰でもササっとできる。 そのためぜひ一度利用して、満足のいく価格提示を受けてほしい。 とはいえひとつだけ問題もある。 それは「車一括査定のサイトはいくつもあるため、どこがオススメなのか分からない」ということだ。 そこで最後に、当サイトで紹介している車一括査定サイトの中から、オススメなものを紹介しておこう。 車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。 主要な車一括査定6つをまず見てほしい。 下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。 それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば という特徴に気付くことができるだろう。 実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。 といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。 そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。 最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「
カーセンサー
」と結論付けている。 なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。
楽天オート
の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。 そして得られるポイントは であり、ハードルがとても低い。 提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。
ユーカーパック
は他の車一括査定とは少し色が異なる。 ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。 この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。 さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。 ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある。 以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。 ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。 そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「
カーセンサー
」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。 申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。 そのため、ぜひ一度試してみてほしい。 「こんなにお得になるのか!」とビックリするかもしれない。車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス
車一括査定を徹底比較
車一括査定のオススメは「カーセンサー」
依頼でポイントがもらえる「楽天オート」
買取業者からの電話なし「ユーカーパック」
5.まとめ
以上、古い車下取りに関する解説を終了するが、最後に当ページの内容をまとめておこう。
- 車下取りに重要なポイントは5つあるが、中でも「年式」や「需要」に関しては非常に重要度が高い
- ただし年式が古い車でも、ディーラー事情の「お情け査定」によって、高く下取りしてくれるケースも珍しくない
- しかしお情け査定は新車値引きとの調整で使われる場合もあるため、「買取」と分けて考える必要がある
- 買取を依頼する場合にはディーラーだけではなく、買取専門業者も交えて競合させていくと、確実に最高額を引き出すことができる
- 何社もの買取業者を探し、競合させるのが面倒くさければ、「車一括査定」というサービスを利用するのがオススメ