あなたの家族や知人が「単身赴任」が「海外転勤」などで、代理で車買取をしないといけないことがあるだろう。
しかし実際のところ代理で車買取をすることはカンタンにはできない。
なぜならあなたはあくまで「代理」であり、その車の所有者本人ではないからだ。
また代理で車買取を依頼するということは、あなた自身に決定権がない場合もあるため「無理に進めていくと、後でトラブルになってしまう」という可能性が高い。
そこで今回は自動車ディーラーの中古車査定士として、実際に何台もの車買取を実施してきた筆者が、代理での車買取について詳しく解説していこう。
また代理で最も高く車買取をしてもらう方法についてもしっかりと解説していくため、ぜひ最後まで読み進めてほしい。
先に必要書類のみ記載しておこう。
「車の所有者」が準備する7つの必要書類
- 車検証
- リサイクル券
- 自賠責保険証明書
- 自動車税納税証明書
- 印鑑登録証明書
- 譲渡証明書
- 委任状
「代理して売却する人」が用意する2つの書類
- 委任状
- 身分証明書
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1.親名義や旦那名義の車は、車買取してもらえるのか
先に結論を述べておくが、あなた以外の人の車を買い取ってもらうことは「基本的にできない」というのが正解だ。
なぜなら車は「所有権」のある「資産」であるため、必ず「所有者本人」が依頼しなければならないからだ。
また車の所有権がある「所有者」は車検証上の「所有者氏名」の欄に記載されており、所有者本人が特定の書類を用意して契約することで、車買取をしてもらうことができる。
もしローンなどで車を購入している場合には、所有者は「ローン会社名」となるのが普通であり、車買取を依頼する際にはローン会社などに書類送付をお願いしいた上で、車買取の依頼をすることになる。
以上のことからも分かるように、あなた以外の所有者となっている車を、あなたの独断で車買取してもらうことはできないということになる。
ただし、条件によってはあなたが所有者ではなくても、代理で車買取をしてもらうことは可能だ。
その条件については次章にて解説していこう。
2.所有者以外でも車買取してもらうことはできる条件
基本的にあなた自身が所有者ではない場合には、車買取不可ということは理解できただろう。
そこで下記に、代理での車買取について分かりやすく図解しておいたのでご覧いただきたい。
この図をご覧になると、「所有者に何かを用意してもらえれば大丈夫」ということが分かっただろう。
それだけではなく、もちろんあなた自身が用意しなければならないものもある。
そこで以下に、「所有者に用意してもらうもの」と「代理人が用意するもの」について、説明していこう。
所有者が用意するもの
所有者に用意してもらうのは下記の7つである。
「車の所有者」が準備する7つの必要書類
- 車検証
- リサイクル券
- 自賠責保険証明書
- 自動車税納税証明書
- 印鑑登録証明書
- 譲渡証明書
- 委任状
それぞれ以下に分けて簡単に説明していこう。
1.車検証
車検証は先ほども述べた通り「所有者の氏名」が載っている書類だ。
そして車買取をされるということは、言い換えると「車検証の内容を書き換える(名義変更をする)」ということになるため、本紙が必要になる。
また通常は車検証入れというケース内に保管されており、車検証入れ自体も車のダッシュボード内に保管されていることがほとんどである。
2.リサイクル券
リサイクル券も車検証入れの中に保管されていることが多い書類であり、自動車を廃車にするときに必要となる料金(リサイクル料金)が記載されているものだ。
この書類は仮に無くしてしまったとしても、車買取店がインターネット上で料金の確認をするだけであるため、重要度はそれほど高くない。
3.自賠責保険証明書
自賠責保険の証明書も車検証入れの中に保管されていることが多く、「車検付き」の状態で車買取をしてもらう場合には、自賠責保険の名義変更もされるため必要となる。
そのため車検切れで車買取をしてもらう際には、必要ない書類といえる。
4.自動車税納税証明書
自動車税を納税していない車は、車買取をすることができないため納税証明書は必須である。
しかし一時抹消中である場合などに関しては、自動車税が発生しないため必要ない。
またレシート大の書類であるため無くしてしまう可能性は十分にあるが、仮に無くしてしまったとしても都道府県税事務所の専用端末から代理人でも無料で発行可能であるため安心してほしい。
さらに言うと、車買取店の担当者が無料で代行してくれることも多いため、それほど心配する必要はない。
5.印鑑登録証明書
印鑑証明書は「名義変更をするために必要な書類」であり、所有者の本人確認や、後述する譲渡証明書などの書類に押印された実印によって「本人が希望している」ということを証明するために必要である。
もし、所有者本人が離れた場所に住んでいる場合には、郵送してもらおう。
また、車検証上の所有者がローン会社などである場合には、問い合わせて「ローン会社の印鑑証明を送付してもらう」という必要がある。
また所有者がローン会社である場合、問い合わせると後述する「譲渡証明書」や「委任状」にも実印が押されて送付されるため、売買契約を結ぶときには必須となる。
6.譲渡証明書
譲渡証明書は車の名義変更に必須の書類であり、実印の押印が必要である。
そのため所有者本人に実印を押してもらった上で、住所や氏名の記入、そして印鑑証明の添付が必要となる。
また書類の入手は車買取やディーラーからもらえるため、心配することはない。
もし、所有者本人が離れた場所に住んでいる場合には、郵送して記載の上、返送してもらおう。
7.委任状
今回のケースで所有者が用意する委任状は、「代理人であるあなたに車買取に関する手続きを委任する」という意味を持っている。
そのためこの書類が無ければ、車買取を代理することができないといえる。
また委任状に関しても車買取店やディーラーから入手可能であるため、買取の相談をするついでに担当者から入手することがオススメである。
もし、所有者本人が離れた場所に住んでいる場合には、郵送して記載の上、返送してもらおう。
以上が所有者本人に用意してもらう書類だが、次は代理人であるあなたが用意する書類を紹介していこう。
代理人が用意するもの
代理人が用意するものは、実は下記に箇条書きしたたった2つである。
「代理して売却する人」が用意する2つの書類
- 委任状
- 身分証明書
こちらについても以下に分けて簡単に説明していこう。
1.委任状
ここでいう委任状は、「代理人であるあなたが車買取店に対して、名義変更などの手続きを委任する」という意味を持っている書類である。
しかし流れとしては、
- 所有者が手続きをあなたに委任
- 代理人であるあなたが車買取店に手続きを委任
という形になるため、委任状には
- 所有者本人の氏名、住所(実印押印)
- あなた自身の氏名、住所(実印押印)
- 「所有者があなたに代理依頼をした」という旨の記載
が必要になる。
ちなみに委任状の書式は自由だが、車買取店からついでに入手すると簡単である。
2.身分証明書
車買取の依頼を代理人として遂行するために、必ず身分証の提示が必要になる。
これは万が一のトラブルに対処するためなので、必須と思ってほしい。
身分証に関しては運転免許証やマイナンバーカードなど、「公的な書類かつ顔写真付き」であることが望ましい。
以上が所有者本人と、代理人が用意しなければならないものの紹介だったが、ご覧いただくと「正直なところ所有者本人に書類などをもらうのは面倒くさい」というのが本音だろう。
しかし今紹介したものをそろえなければ、車買取をしてもらうことはできないため、必ず所有者本人が用意しなければならないと覚えておこう。
またこれらの書類が用意できた後は、実際に車買取店に買取依頼をしなければならない。
そこで筆者としては「車一括査定」というサービスの利用をオススメする。
このサービスを利用すれば、プロのフォローを受けながら代理での車買取を依頼することができ、さらに高額査定をしてもらうことができるのだ。
そこで早速、次章にてサービスの内容を紹介していこう。
3.車を高くスムーズに売るなら「車一括査定」を利用するのがベスト!
車一括査定とはインターネット上のサービスのことであり、「所有者本人ではなくても申し込みできる」という特徴がある。
そして、車買取店は代理人で売却する人も年間に何日も対応しているため、基本相談しながら進めていけば何ら問題がない。
もう少し、車一括査定について説明していこう。
車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス
そして名前からもおおよその内容は推測できるだろうが、サービスと提携している何百~何千社もの車買取店の中から、あなたの地域に対応している複数の車買取店に車査定を一括して依頼できるのだ。
またサービスと提携しているほとんどの車買取店は、無料の出張査定サービスに対応しているため、あなたは自宅にいながら一気に複数社を競合させられる。
そのため「一度の申し込みをするだけで、最高額が得られる方法」ということができるのだ。
申し込み方法に関しても非常に簡単で、
- あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、総走行距離など)
- あなた自身に関する情報(出張査定先の住所や氏名など)
を入力するだけであるため、1~3分程度の時間があれば申し込みを完了させられる。
以上のことから車一括査定を利用することで、へこみのあるあなたの車は「最短時間で最高額を得ることができる」ということになるのだ。
申し込みは非常に簡単で、誰でもササっとできる。
そのためぜひ一度利用して、満足のいく価格提示を受けてほしい。
とはいえひとつだけ問題もある。
それは「車一括査定のサイトはいくつもあるため、どこがオススメなのか分からない」ということだ。
そこで最後に、当サイトで紹介している車一括査定サイトの中から、オススメなものを紹介しておこう。
車一括査定を徹底比較
車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。
主要な車一括査定6つをまず見てほしい。
下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。
それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば
- カーセンサーの提携業者数は圧倒的に多い
- 楽天オートは楽天ポイントがもらえる
- ユーカーパックは買取業者からの電話がない、申込み直後に買取相場を知ることができる
- ズバット車買取は申し込み直後に買取相場を知ることができる
- カービューは車一括査定を最初に始めた運営サイトで歴史が長い
- ナビクル車査定は買取業者を厳選している
という特徴に気付くことができるだろう。
実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。
といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。
そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。
車一括査定のオススメは「カーセンサー」
最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「 カーセンサー 」と結論付けている。
なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。
依頼でポイントがもらえる「楽天オート」
楽天オート の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。
そして得られるポイントは
- 申し込みをして5ポイント
- 申し込み後に制約をしたら1,500ポイント
であり、ハードルがとても低い。
提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。
買取業者からの電話なし「ユーカーパック」
ユーカーパック は他の車一括査定とは少し色が異なる。
ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。
この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。
さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。
ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある。
以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。
ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。
そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「 カーセンサー 」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。
申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。
そのため、ぜひ一度試してみてほしい。
「こんなにお得になるのか!」とビックリするかもしれない。
4.まとめ
以上、代理での車買取について解説してきたが、最後に当ページの内容をまとめておこう。
- 車検証に記載されている「所有者」しか車買取を依頼できない
- 代理で車買取をしてもらう場合には、所有者に7つの書類を用意してもらう
- 代理での車買取をするなら、フォローと高額査定に期待できる「車一括査定」がオススメ