車買取をするとき、最後に売買契約書へサイン(もしくは押印の両方)が必要になる。
これをもって車買取の売買契約が完了するのだ。
しかしこの売買契約書は注意しておかなければ、ハマってしまう可能性がある。
というのも売買契約書は基本的に「車買取店側に都合のいいようにできている」ということが多く、万が一の際にあなたが損をしてしまう可能性があるからだ。
例えば契約後に解約をしたくなった時、超高額な解約料が請求されるなどの問題が挙げられる。
そこで今回は、自動車ディーラーにて車買取や中古車販売、そして新車販売等を経験している、いわば「車に関する売買契約書のプロ」である筆者が、車買取の売買契約書について詳しく解説していこう。
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- 1.車買取の売買契約書は「売買にかかわるルール」が明記されている
- 2.車買取で売買契約書で確認すべき7つのポイント
- ポイント1.名義変更予定の日付【重要度C】
- ポイント2.車買取における合計金額【重要度A】
- ポイント3諸費用【重要度B】
- ポイント4.解約(契約の解除)【重要度B】
- ポイント5.瑕疵担保【重要度A】
- ポイント6.事故の責任【重要度C】
- ポイント7.特約事項【重要度A】
- 3.売買契約書はどこも変わらないので「車一括査定」で高価買取をしてもらうのが「吉」
- 車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス
- 車一括査定を徹底比較
- 車一括査定のオススメは「カーセンサー」
- 依頼でポイントがもらえる「楽天オート」
- 買取業者からの電話なし「ユーカーパック」
- 4.まとめ
1.車買取の売買契約書は「売買にかかわるルール」が明記されている
まず売買契約書について、簡単に説明しておこう。
売買契約書は冒頭に述べたように「車買取店側に都合のいいようにできていることが多い」というのは事実だが、そもそもあなたをだますために発行されている書類ではない。
というのも車買取店側からしてみると、契約によって双方に不利益が起こらないようなルールをまとめているだけだからだ。
そのため単純に「車の売買について、詳しく記載されている重要な書類」ということを頭に入れておいてもらいたい。
また売買契約書を交わさなければ、車の売買は完了しない。
つまり「売買契約書にサインするまでは、まだ考え直す余地がある」ということになるのだ。
そのため売買契約書の内容についてはきちんと確認しておき、金額だけではない部分も理解したうえで契約をしなければならないのだ。
とはいえ売買契約書は文字ばかりが記載されている書類であり、1から読み進めていくのは面倒くさいだろう。
そこで次章にて、売買契約書で確認すべきポイントを7つピックアップして紹介していこう。
2.車買取で売買契約書で確認すべき7つのポイント
7つのポイントは下記に箇条書きしておいたので、ご覧いただきたい。
- 【重要度C】名義変更予定の日付
- 【重要度A】車買取における合計金額
- 【重要度B】諸費用
- 【重要度B】解約(契約の解除)
- 【重要度A】瑕疵担保期間
- 【重要度C】事故の責任
- 【重要度A】特約事項
それぞれ特に重要なポイントであり確認すべき項目なので、重要度をABCの3段階で評価した上で以下に解説していこう。
ポイント1.名義変更予定の日付【重要度C】
名義変更予定日に関しては、「いつ自分の所有物ではなくなるのか」ということを理解するためにも確認しておく必要がある。
ただし車両引き渡し~名義変更までの間、つまり名義はあなたのままで車だけ手放している状態のときに、何らかの形で当該車両が犯罪などに使用されると、あなたに問い合わせがされる可能性もあることは覚えておいてほしい。
とはいえこのようなケースは極々まれな話なので、頭の片隅で覚えておけば問題ない。
ポイント2.車買取における合計金額【重要度A】
車買取を依頼した時、多くの人は「口頭で言われた金額」で契約書にサインをしてしまう。
もちろん車買取店側も売買契約書を見ながら金額の確認はするが、契約書をベースに入金などはされるため、きちんと自分の目で記載事項を確認する必要がある。
もし悪徳業者で契約をしてしまい、記載されている金額が「1円」などと書いてある場合には、その条件を飲まなければならない可能性も高いため、注意深く確認すべきである。
ポイント3諸費用【重要度B】
ここでいう諸費用は車買取店によって異なる場合もあるが、基本的には下記に箇条書きした3つである。
- 自賠責保険料
- 自動車税
- リサイクル料金(預託金)
これらはすべて車買取をするときに返金の対象となるものなのだが、それぞれ残月数などから金額が決定される。
しかし一般的な車買取店は、基本的にこれらの諸費用を「込」としたうえで、買取価格を提示していることが多いため、内容については確認すべきである。
仮に買取価格に含まれていない場合、つまり「売買契約書に書かれていない場合」については、返金の対象となるため車買取店の担当者に言って手続きをしてもらうべきである。
ポイント4.解約(契約の解除)【重要度B】
車買取における売買契約書には、契約そのものを解約する際のルールが書かれていることが多い。
もちろん解約を前提に契約する人はいないため多くの人には関係のないことなのだが、万が一解約をしたくなった時には非常に重要な部分となる。
そして書かれている内容としては
- 解約における金額(パーセンテージ表記の場合あり)
- 解約を受け付けるまでの日数
- そもそも解約できるかどうか
が記載されているため、万が一に備えて確認すべき事項である。
ポイント5.瑕疵担保【重要度A】
瑕疵(かし)とは、簡単にいうと「車にある傷などの欠点」のことである。
つまり瑕疵担保とは「車の傷や状態に関する重要事項を説明したので、それを信用して(担保に)買い取ってくださいね」ということになる。
仮に嘘をついて重要事項の説明をしないまま車買取をしてもらった場合、「瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)」に問われ、返金や損害倍書の対象となってしまうのだ。
とはいえ何が瑕疵なのか、よくわからないだろう。
そこで主なものを下記に箇条書きしておこう。
- 車の傷
- 車の動作不良(エンジンがかかりにくい、ブレーキが鳴くなど)
- 事故歴および修復歴
- その他日常で使用しているときに気になる点
これらは車買取をする際に、必ず担当者に伝えるべき項目である。
しかし基本的にはこれらの項目は、すべて担当者から質問されるため、ありのままあなたが知っている状態を伝えるべきである。
また瑕疵担保については、適用される期間などが明記されていることが普通であるため、その日数についても確認すべきである。
そしてその期間中は「万が一何かが見つかった場合には、返金などの対応が必要になる」ということは頭に入れておかなければならない。
ポイント6.事故の責任【重要度C】
事故の責任に関しては、
- 売買契約~車両引き渡しまでの事故の責任
- 車両引き渡し~名義変更までの事故の責任
の2つがある。
まず「売買契約~車両引き渡しまでの事故の責任」に関しては、実は売買契約書には書かれていないこともある。
しかしその場合には、車買取店の担当者から「その間だけ使える保険」の案内があるため、それほど心配する必要はない。
また後者の「車両引き渡し~名義変更までの事故の責任」に関しては、常識的に「車買取店側が責任を負う」と書かれていることが多い。
そのため名義変更前に起きた事故に関しては、あなたが損害賠償請求される可能性は極めて低くなるため安心してほしい。
ただし悪質な業者はこれらの文言を入れずに、お客様へ請求する可能性があるため一応確認しておく必要がある。
ポイント7.特約事項【重要度A】
特約事項とは「売買契約書に書かれていない部分についてのルール」である。
例えば「諸費用の返金はせず、買取価格に含めている」などが一般的だ。
しかし悪質な業者の場合には、特約事項に「お客様をだまして不当な利益を上げる文言」を入れ込んでいる可能性もあるため、きちんと確認する必要がある。
言い換えると「特約事項の内容は好きに記載することができる」といえるのだ。
以上が売買契約書の中で確認すべき7つのポイントだったが、ご覧いただくと少し不安になってしまっただろう。
しかし安心してほしい。
実は悪質な業者は「小さな個人企業」のようなものが多いため、大手車買取店や地元で有名な車買取店に依頼すれば、基本的には心配いらないのだ。
そこで筆者としては、大手企業や優良企業のみに車買取を依頼できる「車一括査定」というサービスの利用をオススメしている。
3.売買契約書はどこも変わらないので「車一括査定」で高価買取をしてもらうのが「吉」
正直なところ、大手車買取店や優良企業の売買契約書は大きく異なることは少ない。
つまり「ほとんど変わらない」と考えても間違っていないのだ。
そのため筆者としては売買契約書の内容を考えるのではなく、大手車買取店や地元の優良買取店を複数社ピックアップして、それぞれを競合させたうえで「金額を見て売買契約を結ぶ」ということをオススメしている。
その際にオススメなのが「車一括査定」である。
サービスの詳細については次に詳しく記載しておくので、ご覧いただきたうえで利用してほしい。
車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス
そして名前からもおおよその内容は推測できるだろうが、サービスと提携している何百~何千社もの車買取店の中から、あなたの地域に対応している複数の車買取店に車査定を一括して依頼できるのだ。
またサービスと提携しているほとんどの車買取店は、無料の出張査定サービスに対応しているため、あなたは自宅にいながら一気に複数社を競合させられる。
そのため「一度の申し込みをするだけで、最高額が得られる方法」ということができるのだ。
申し込み方法に関しても非常に簡単で、
- あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、総走行距離など)
- あなた自身に関する情報(出張査定先の住所や氏名など)
を入力するだけであるため、1~3分程度の時間があれば申し込みを完了させられる。
以上のことから車一括査定を利用することで、へこみのあるあなたの車は「最短時間で最高額を得ることができる」ということになるのだ。
申し込みは非常に簡単で、誰でもササっとできる。
そのためぜひ一度利用して、満足のいく価格提示を受けてほしい。
とはいえひとつだけ問題もある。
それは「車一括査定のサイトはいくつもあるため、どこがオススメなのか分からない」ということだ。
そこで最後に、当サイトで紹介している車一括査定サイトの中から、オススメなものを紹介しておこう。
車一括査定を徹底比較
車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。
主要な車一括査定6つをまず見てほしい。
下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。
それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば
- カーセンサーの提携業者数は圧倒的に多い
- 楽天オートは楽天ポイントがもらえる
- ユーカーパックは買取業者からの電話がない、申込み直後に買取相場を知ることができる
- ズバット車買取は申し込み直後に買取相場を知ることができる
- カービューは車一括査定を最初に始めた運営サイトで歴史が長い
- ナビクル車査定は買取業者を厳選している
という特徴に気付くことができるだろう。
実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。
といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。
そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。
車一括査定のオススメは「カーセンサー」
最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「 カーセンサー 」と結論付けている。
なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。
依頼でポイントがもらえる「楽天オート」
楽天オート の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。
そして得られるポイントは
- 申し込みをして5ポイント
- 申し込み後に制約をしたら1,500ポイント
であり、ハードルがとても低い。
提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。
買取業者からの電話なし「ユーカーパック」
ユーカーパック は他の車一括査定とは少し色が異なる。
ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。
この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。
さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。
ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある。
以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。
ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。
そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「 カーセンサー 」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。
申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。
そのため、ぜひ一度試してみてほしい。
「こんなにお得になるのか!」とビックリするかもしれない。
4.まとめ
以上、車買取と売買契約書に関する解説を終了するが、最後に当ページの内容をまとめておこう。
- 売買契約書は「車買取におけるルールが記載されている重要書類」である
- 売買契約書にサイン(押印)するまでは、契約は完了しない
- 売買契約書は7つのポイントをきちんと確認しておくと、安心して依頼できる
- 車一括査定を利用することで、売買契約書の内容をそれほど心配せずとも、最高額で車買取をしてもらえる