あなたは今乗っている車を査定に出すなら、絶対に高く売りたいと思っているだろう。
誰もが同じことを思っているのだが、そのためには下記3点のポイントを押さえておくだけで大丈夫だ。
- 車の状態
- 車そのものの需要を把握する
- 高く売れる業者に車査定を依頼する
それぞれ「当たり前」のものばかりだが、実際に各ポイントの中身を見てみると「意外と知らなかった」という人が多い。
つまりあなた自身、当たり前と切り捨ててしまうと、かえって高く車査定をしてもらえない可能性があるのだ。
そこで今回は、自動車ディーラーで中古車査定士をしている筆者が、各ポイントを分けて「高く車査定してもらうために必要なこと」をすべてお教えしていこう。
また絶対に最高額で車査定をしてもらえる方法についても最後に紹介していくので、当ページの内容はきちんとご覧いただきたい。
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- 1.車の状態は4つのポイントが見られる
- ポイント1.走行距離
- ポイント2.年式
- ポイント3.事故歴(修復歴)
- ポイント4.内外装のキレイさ
- 2.車そのものの需要を把握する
- 方法1.自動車メーカー公式の相場検索をする
- 方法2.買取比較サービスの相場検索をする
- 3.高く売れる業者に車査定を依頼する
- 4.車買取専門店を競合させる手順と流れ
- 手順1.自分の車の買い取り相場を調べる
- 手順2.車買取専門店は3~5社ピックアップする
- 手順3.相場を基準にして、各社に車査定を依頼する
- 手順4.それぞれで他社の査定額も提示し、徐々に金額を吊り上げていく
- 手順5.最終的に最も高い業者に売る
- 5.「車一括査定」とはどのようなサービスなのか
- 車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス
- 車一括査定を徹底比較
- 車一括査定のオススメは「カーセンサー」
- 依頼でポイントがもらえる「楽天オート」
- 買取業者からの電話なし「ユーカーパック」
- 6.まとめ
1.車の状態は4つのポイントが見られる
まず最初に重要なのが「車の状態」である。
車の状態といっても広すぎるので、下記に主な見られるポイントを箇条書きしておいたので、ご覧いただきたい。
- 走行距離
- 年式
- 事故歴(修復歴)
- 内外装のキレイさ
これらのポイントで車査定の結果は5割以上決定されると思っても良い。
そこで上記のポイントを、さらに以下に分けてそれぞれ説明していこう。
ポイント1.走行距離
走行距離は車査定に与える影響力は「比較的小さなもの」といえる。
というのも下記の記事にも述べているが、実は「走行距離が伸びても、意外と大きく査定額は落ち込まない」という事実があるからだ。
とはいえ走行距離によって多少査定額は前後するため、今売りたいと思っているのであれば「走行距離が伸びすぎないうちに査定に出す」ということは重要である。
ポイント2.年式
車査定において年式は比較的重要度の高いポイントだ。
というのも年式の古い車ほど、車種のモデルが古くなっていくため、中古車市場では古ければ古いほど需要が低くなっていく。
ただし古くなり需要が低くなるポイントは、あくまで「同一車種のモデル別」であるため、例えばプリウスの場合は
- 初代モデル…1997~2002年
- 2代目モデル…2003~2008年
- 3代目モデル…2009~2014年
- 4代目モデル…2015年~
の順に需要が低い=安く車査定されるということになる。
詳しくは下記の記事に説明しているが、「できる限り新しいモデルが販売される前に査定してもらうのが得策」ということができる。
ポイント3.事故歴(修復歴)
車査定を依頼すると、必ず査定士から「この車は事故歴がありますか?」と聞かれる。
この事故歴とは、あくまで「事故をした経験」であるため、事故による損害の代償は問わない。
そしてこの質問をされるとき、査定士が知りたいのは「修復歴がありそうかどうか」である。
修復歴とは車のフレームやパネル類など、安全性を高める基礎の部分に対して、修復の有無(もしくは修復すべき点)を確認している。
そのため事故歴について聞かれた場合には、素直にこれまでの事故歴について話しても構わない。
しかし現場慣れしていない中古車査定士によっては、事故歴=修復歴として勘違いしているケースもあるため、筆者としては
- 大きな事故で部品交換などをした場合…事故歴有、修復歴も「有」として申告する
- 擦り傷や小さな凹みだけの事故をした場合…「この小さな擦り傷ができただけで、修復歴にはならないと思いますよ!」と申告する
という対応を取れば、問題なく正しく評価してもらうことができるだろう。
ちなみにウソをついて事故歴や修復歴を隠したとしても、売却後に引き取られてから実施される「入荷時の点検」の際にバレてしまい、その場合には
- 損害賠償請求される
- 売却金額を一括返済させられる
ということになるため、非常に大きなリスクが付きまとう。
そのため筆者としては、間違っても嘘をつかず、必ず正直に申告することをオススメする。
ポイント4.内外装のキレイさ
内外装のキレイさは、車の評価の中で比較的重要な項目だ。
そのためできる限りベストな状態にすべきであり、車査定前には
- 洗車
- 車内清掃
を実施しておくと良い。
とはいえ洗車や車内清掃をしてしまうと、かえってキズなどが目立つ気がするだろう。
実はそれで構わない。
というのも査定士はお客様の車にべたべた触るわけにもいかないため、基本的には「目視のみ」で確認するケースが多いのだが、その場合に汚れなどが付着していると、汚れの下の状態が分からない。
その場合、基本的には「もしかしたら汚れの下にキズがあるかも」として、あえて低めの評価をするのだ。
つまり車はキレイにしておいた方が正しい査定結果となり、あえて減額される心配がなくなるのだ。
そのため筆者としては、得するのではなく「損を防ぐ」というためにも、車査定前に内外装をキレイにしておくことをオススメする。
以上が「車の状態」に関する内容だったが、それぞれ一つでも多く満たすことで査定額は上昇することは覚えておこう。
2.車そのものの需要を把握する
車そのものの需要は、車査定に対して50%程度の影響力を持っていると思っても良い。
つまり車は、年式や走行距離というよりも「車そのものにどのくらいの需要があるかが重要」というわけだ。
そのため車査定前には自分の車に対する需要を大まかに把握する意味で、相場の確認をしておくと良い。
そして筆者がオススメする相場の確認方法は、主に下記の2つだ。
- 自動車メーカー公式の相場検索をする
- 買取比較サービスの相場検索をする
それぞれ以下に分けて、検索方法を紹介していこう。
方法1.自動車メーカー公式の相場検索をする
まず一つ目は自動車メーカー公式の相場検索を利用することだ。
というのも自動車メーカーでは、公式ホームページ上では、下取り査定のシミュレーションをすることができる場合があるのだ。
実際に筆者が国産車メーカーのホームページを調べたところ、2024年11月現在で
の2社で下取り査定の相場を調べることができるようだった。
そして双方ともに、他社製の車の下取り相場についても調べることが可能である。
そこで下記に、トヨタでの下取り査定シミュレーション方法をキャプチャ画像とともに紹介していこう。
1.メーカーと車種、年式の選択をして「同意の上利用する」ボタンを押す。
2.年式、型式に合致するものを「選択」する。型式に関しては車検証などに記載されている。
3.該当するモデルを確認し「選択」する。
4.税込みの下取り相場が出る
たった4ステップで、トヨタのディーラー下取り相場が分かる。
日産のホームページでも同様の手続きで簡単に調べることは可能だが、1点注意が必要だ。
というのもこの相場検索では、基本的に
- トヨタ(もしくは日産)ディーラーでの下取り相場しか分からない
- 走行距離を指定できないため、詳細な相場が出るわけではない
ということだ。
そのため「曖昧ではあるものの、何となくの基準が分かる」という程度に考えておくべきである。
方法2.買取比較サービスの相場検索をする
買取比較サービスは、簡単に説明すると「ユーザーが複数の買取業者に対して、一括して査定依頼ができるサービス」であり、俗に「一括査定」などと呼ばれている。
その中でいくつかの業者では申し込みをせずに、ホームページ上で買い取り相場を調べることが可能だ。
そして筆者としては、相場を調べる場合に「ズバット車買取比較」というサービスが簡単であるため、オススメしている。
そこ早速、下記に調べ方を紹介していこう。
1.メーカーと車種を選択して、「あなたの愛車の査定相場をチェック!」を押す。
2.いったん出る相場は無視して、年式・走行距離・利用頻度の高いもの・カラーといった詳細条件を指定し、「あなたの愛車の査定相場をチェック!」を押す。
3.比較的精度の高い査定相場と、以前の相場、今後の相場予想が出る。
ズバット車買取比較を利用すると、たった3ステップで買い取り相場が分かる。
そして特筆すべきなのは、自動車メーカーの下取り相場よりも指定する条件が広がるため、結果的に「より精度の相場を知ることができる」ということだ。
またメーカーの下取り相場よりも、ズバット車買取比較の買い取り相場の方が高いということに気づいたかもしれないが、その理由は次のポイントをご覧いただければ必ず理解できる。
3.高く売れる業者に車査定を依頼する
車査定で高く売るためには、「最初から高く売れる業者に車査定を依頼する」ということが重要である。
それでは、高く売れる業者とは何なのかお教えしよう。
それは「車買取専門店」であり、自動車ディーラーが実施する下取りではない。
というのも車買取専門店は買い取った車を在庫車として再販することで利益を上げ、生計を立てている。
しかし自動車ディーラーは新車の販売がメイン事業であり、新車の販売利益があるため「あえて中古車販売に力を入れずとも、そもそも生計が立てられる状態」なのだ。
つまり中古車販売のための在庫確保に関して、車買取専門店の方が「必死さが違う」というわけである。
ここで先程の「相場の調べ方」で紹介した、2018年10月現在の査定相場をそれぞれ比較してみよう。
- トヨタの公式ホームページで調べた「下取り」相場…175万円
- ズバット車買取比較で調べた「買い取り」相場…191万円
なんと相場の時点で16万円も差額が出てしまうのだ。
ズバット車買取比較では何社もの車買取専門店が実際に買取したデータをもとに相場を提示してくれるため、間違いなく「世間的にも車買取専門店の方が高い」といえる。
そのため高く売れる業者に車査定を依頼するということは、「最初から車買取専門店に車査定依頼をすべき」ということができるのだ。
以上の説明から、高く車査定をしてもらうための重要ポイントについて理解することができただろう。
再度、ポイントを箇条書きすると
- 車の状態…正しく申告し、キレイにしておく
- 車そのものの需要を把握する…相場検索をしておけば基準が分かるため、後の交渉に有利
- 高く売れる業者に車査定を依頼する…ディーラーではなく車買取専門店に依頼したほうが高くなる
ということになる。
そしてそれぞれのポイントを満たしておけば、確実に高く車査定をしてもらえるのだが、実はまだ「最高額を得られる状態ではない」というのが本音だ。
というのも最高額を得るためには上記の条件を満たしたうえで、さらに「車買取専門店を複数社競合させる必要がある」といえるからだ。
そこで次章では、車買取専門店複数社を競合させていくための手順と流れについて、きちんと説明していこう。
4.車買取専門店を競合させる手順と流れ
車買取専門店を正しく競合させるには、下記の5ステップの手順で実施しておけば何も問題なく、最高額を引き出すことができる。
- 自分の車の買い取り相場を調べる
- 車買取専門店は3~5社ピックアップする
- 相場を基準にして、各社に車査定を依頼する
- それぞれで他社の査定額も提示し、徐々に金額を吊り上げていく
- 最終的に最も高い業者に売る
それぞれ、各ステップに分けて詳しく説明していこう。
手順1.自分の車の買い取り相場を調べる
まずは自分の車の買い取り相場を調べる。
その方法は先ほど紹介した「ズバット車買取比較」というサービスを利用すれば問題ない。
そしてできる限り詳細な条件で相場検索をしてみよう。
そこで出た金額が基準価格となるため、基本的には「検索で出た相場前後の価格を提示しない業者は、最初から抜きにできる」ということができる。
手順2.車買取専門店は3~5社ピックアップする
相場を調べたら、次は車買取専門店を3~5社ピックアップする。
この時、できる限り多くの車買取専門店で競合すればするほど最高額が出やすくなるが、手間と時間的なコストを考えると5社程度がオススメだ。
この時オススメしたいのが車一括査定というサービスだ。
とても大事なポイントになるので、後ほど詳しく説明する。
手順3.相場を基準にして、各社に車査定を依頼する
調べた相場を基準にして、各車買取専門店に対して車査定を依頼していく。
そして依頼するときは、各業者が「一体いくらぐらいなら売りますか?」などと言ってくるが、その場合には
- 相場以上が絶対条件
- ただし各社を競合させるので最高額を提示できた業者で売る
という点をしっかり伝えるだけで問題ない。
手順4.それぞれで他社の査定額も提示し、徐々に金額を吊り上げていく
競合させることは最初から伝えているので、後は各社をまわり
- A社に行き、査定額を提示してもらう→これが基準価格になる
- B社に行き、「A社では〇円だった」と言う
- 次にC社に行き、「B社では△円だった」と言う
- 繰り返し
これほど単純なことをするだけで、各社は「前の車買取専門店の金額に合わせる」or「1円でも高い金額を提示する」ということになるため、徐々に査定額が上昇していく。
手順5.最終的に最も高い業者に売る
各社を1周半~2周競合させて回ると、間違いなく最高額となる。
そのため一応各車買取専門店を2回ずつ回り、そこで提示された各社の最高額をメモして起き、最も高い車買取専門店に売るだけだ。
以上の手順で車買取専門店から最高額を引き出せばいいのだが、正直なところステップ2~5が「面倒くさすぎる」と思うだろう。
そこで筆者がオススメするのは「車一括査定」というサービスを利用することだ。
実はこのサービス、車買取店のピックアップと競合を最も単純かつ確実に実施できるため、使わない手はないといえるぐらいなのだ。
サービスの詳細は次に説明していくので、ぜひご覧いただいて利用してほしい。
5.「車一括査定」とはどのようなサービスなのか
車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス
そして名前からもおおよその内容は推測できるだろうが、サービスと提携している何百~何千社もの車買取店の中から、あなたの地域に対応している複数の車買取店に車査定を一括して依頼できるのだ。
またサービスと提携しているほとんどの車買取店は、無料の出張査定サービスに対応しているため、あなたは自宅にいながら一気に複数社を競合させられる。
そのため「一度の申し込みをするだけで、最高額が得られる方法」ということができるのだ。
申し込み方法に関しても非常に簡単で、
- あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、総走行距離など)
- あなた自身に関する情報(出張査定先の住所や氏名など)
を入力するだけであるため、1~3分程度の時間があれば申し込みを完了させられる。
以上のことから車一括査定を利用することで、へこみのあるあなたの車は「最短時間で最高額を得ることができる」ということになるのだ。
申し込みは非常に簡単で、誰でもササっとできる。
そのためぜひ一度利用して、満足のいく価格提示を受けてほしい。
とはいえひとつだけ問題もある。
それは「車一括査定のサイトはいくつもあるため、どこがオススメなのか分からない」ということだ。
そこで最後に、当サイトで紹介している車一括査定サイトの中から、オススメなものを紹介しておこう。
車一括査定を徹底比較
車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。
主要な車一括査定6つをまず見てほしい。
下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。
それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば
- カーセンサーの提携業者数は圧倒的に多い
- 楽天オートは楽天ポイントがもらえる
- ユーカーパックは買取業者からの電話がない、申込み直後に買取相場を知ることができる
- ズバット車買取は申し込み直後に買取相場を知ることができる
- カービューは車一括査定を最初に始めた運営サイトで歴史が長い
- ナビクル車査定は買取業者を厳選している
という特徴に気付くことができるだろう。
実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。
といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。
そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。
車一括査定のオススメは「カーセンサー」
最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「 カーセンサー 」と結論付けている。
なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。
依頼でポイントがもらえる「楽天オート」
楽天オート の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。
そして得られるポイントは
- 申し込みをして5ポイント
- 申し込み後に制約をしたら1,500ポイント
であり、ハードルがとても低い。
提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。
買取業者からの電話なし「ユーカーパック」
ユーカーパック は他の車一括査定とは少し色が異なる。
ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。
この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。
さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。
ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある。
以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。
ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。
そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「 カーセンサー 」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。
申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。
そのため、ぜひ一度試してみてほしい。
「こんなにお得になるのか!」とビックリするかもしれない。
6.まとめ
以上、高く車査定をしてもらうポイントについての説明を終了するが、最後に当ページの内容をまとめておこう。
- 車査定で結果に大きな影響を与えるポイントは3つあるが、中でも重要なのが「高く売れる業者に売ること」である
- 高く売れる業者とは「車買取専門店」のことであり、相場を調べても一目瞭然の結果となる
- 車買取専門店で最高額を引き出すなら「競合」が必須となるが、面倒くさい
- そのため筆者からすれば「車一括査定」というサービスを利用すべき