車査定は同時にできる?同時査定をしてもらい最高額を得る方法!

日本は自動車大国である。

というのも世界に誇る自動車メーカーが非常に多く、商用車から乗用車まで幅広く取り扱っている。

その中でも「品質の高さ」や「目を見張る技術」が評価されているのだ。

そのためあなた自身、本当に様々な車に魅力を感じて「そろそろ新しい車にしたい」と思っただろう。

とはいえ車は本当に高価な製品であるため、「いかにしてお得に新しい車へ乗り換えるか」が重要になってくる。

つまり車の乗り換えの際にお得になるには、

  1. 車両価格の値引きを狙う
  2. 今乗っている車を高く車査定してもらう

という2種類に絞られるのだ。

とはいえ車両本体の値引きに関しては、正直なところどこの自動車ディーラーでも似たり寄ったりであるため、それほどお得になることは無い。

つまり後者の選択肢である車査定に関しては、実はよりお得になる余地が残されているということになる。

その方法は「同時に車査定をしてもらう」というものであり、実際にあなた自身もその方法について考えていたのではないだろうか。

ちなみに筆者は実際に同時査定をしたことが何度もある。

車査定を同時にした写真
車査定を同時にした写真

しかし実際のところ同時に車査定をしてもらうためには、どのようにすれば良いのか、またどのようなメリットやデメリットがあるのか、といったことが気になるだろう。

たしかにお得になりそうな方法ではあるものの、何かしらの弊害が出る場合にはすこしためらってしまうかもしれない。

そこで今回は自動車ディーラーの中古車査定士として、実際に何台もの車査定をしてきた筆者が、「同時に車査定をしてもらうこと」について、「どれほどお得になるのか」また「実際にどのような会話のもと交渉を進めていけば良いのか」といった内容について、詳しく解説していこう。

内容は非常に簡単で分かりやすく、誰もが理解できるようにまとめているため、安心して最後までスラスラと読み進めてほしい。

読み終わる頃には、

  • 同時に車査定をしてもらうということは、これほどまでに効果があるのか
  • 同時に車査定をしてもらうとデメリットもあるが、十分注意しておくことで安心できそうだ
  • 最高額を引き出して最もお得になるためには、このような方法があったのか

ということが分かり、自信を持って複数社を同時に車査定してもらうことができるだろう。

1.「車査定を同時にしてもらう」とはどんな意味?


「車査定を同時にしてもらう」ということは、その言葉のままの意味を持つ。

つまり「同日同時刻、同じタイミングで複数の車買取店に車査定をしてもらう」ということだ。

そのため車査定を同時にしてもらうということは、複数の車買取店の担当者が一堂に会するということになる。

そのため一般的には「失礼ではないのだろうか…」と不安になってしまうだろう。

しかし車査定や中古車販売、そして新車販売などをしてきた筆者としては、正直なところ「お客様の都合が優先されるので仕方がない」と思っている。

というのもお客様が「少しでもお得になりたい」と思っているということは、筆者自身もよく理解しているため、その考えには同意するしか無いからだ。

つまりある意味、諦めの気持ちを持っていると思っても良い。

そのため同時に複数の車買取店に車査定の依頼をすることは失礼ではなく、買取店の担当者自身も「仕方がない」と思っていると理解しておこう。

とはいえ複数の車買取店に対して同時に車査定の依頼をするということは、一見すると「最もお得になりそうだ」と感じるのだが、もちろんメリットとデメリットがある。

そこで次章では、実際に同時に車査定をしてもらうときのメリットとデメリットについて詳しく解説していこう。

2.車査定を同時にすることのメリットとデメリット


車査定を同時にすることは「まさにお得になりそうな方法だ」と多くの人が思う。

というのも新車の購入をする時のことを考えるとよく分かるのだが、いくつものディーラーを競合させていくことで徐々に値引き額が大きくなり、お得に自動車の購入をすることができるからだ。

もちろん車査定に関しても、同時に依頼すると同じような効果が生まれるといえる。

とはいえ実際のところ、その点を含めたメリットや、逆に大きなデメリットがあるという場合もあるのだ。

そこで本章では、同時に車査定をしてもらう際のメリットとデメリットについて、それぞれ分けて紹介していこう。

車査定を同時にする2つのメリット

車査定を同時にするメリットは、ズバリ、下記に挙げた2点である。

車査定を同時にする2のメリット
  1. 1回の時間で決着が付く
  2. 同じ空間にいることでより競合原理が働く

それぞれあなたの予想通りの解答かも知れないが、それぞれ以下に分けて解説していく。

メリット1.1回の時間で決着が付く

同時に複数の車買取店に車査定の依頼をするということは、正直なところ「その場で決着が付く」という場合が多い。

というのも車買取店としては「買う気満々」であなたの元へ訪問してくるため、そもそも各社の担当者はそれぞれがその場で決着をつけようと思っているからだ。

そのような車買取店が複数社あなたの元へ訪問するため、その場で各社が競合していき、結果的にその日中に買取価格の決定~売買契約まで完了する場合が多い。

つまり逆をいうと「ちょっと買取価格を知りたい」という程度の気持ちの場合には、複数社を同時に車査定の依頼をすべきではないのだ。

もし車の価値を知りたいのであれば、下記記事を見てほしい。

とはいえ車買取を依頼して、新しい車への乗り換えを検討する場合には、車査定のタイミングを分けるよりも大幅に手間をかけずに済むため、基本的には同時に車査定をしてもらったほうがオススメともいえる。

メリット2.同じ空間にいることでより競合原理が働く

全国各地の車買取店は、ここ最近の中古車人気の影響で在庫車両が非常に少なくなっており、結果的に「売る車がないため利益を上げられない」という状況に陥っている。

そのため車買取店としては在庫車確保が至上命題となっており、結果的にあなたが車査定を依頼した段階で「なんとしても車買取を実施して、確実に在庫車確保をしておきたい」と思っているのだ。

そのような心理的側面はどの車買取店も持っているため、同時に車査定を依頼した場合には「この場で他社に車買取をされるのは絶対に防ぎたい」と思っている。

つまりその場での競争原理が働き、ある意味「オークション」のような形になるため、徐々に査定額が上昇していき、最終的には相場の上限値付近の価格で車買取をしてもらうことができる。

まさにあなた自身が考えていたことと同様だろう。

以上が同時に車査定をしてもらうことに関するメリットの解説だったが、こちらに関しては「想定内」というのが本音だろう。

そのためあなたがより気になるのは、次に紹介する「デメリット」の方ではないだろうか。

そこで早速、次に同時に車査定をしてもらうことに関するデメリットの紹介をしていくため、引き続きご覧いただきたい。

車査定を同時にする1つのデメリット

車査定を同時にしてもらうことは、前述したメリットを見る限りでは「絶対にすべきだろう」と思ったのではないだろうか。

その考えは決して間違っておらず、実際に筆者自身も「同時に車査定をすべき」とプロ目線で思っている。

とはいえデメリットがあるということも事実であり、こちらに関してはよく理解しておく必要がある。

そんなデメリットとは下記に挙げた、たったひとつの問題である。

  • 買取会社同時が顔見知りで談合に近い可能性がある

「談合」とは簡単に言うと「同業他社が結託して、顧客の利益を阻害すること」をいうのだが、同時に車査定を依頼する場合には「各社が買取価格などを相談して、安く買い叩けるようにする」という意味を持つ。

もっと分かりやすく説明すると、ABCDという4社に同時査定を依頼する場合、買取相場が100万円の車であるにも関わらず各社が

  • お客さんに50万円で提示しよう
  • 前回はB社に商談を譲ったので今回はC社が60万円くらいで持って行かせてほしい

など、顧客であるあなたが大幅に損をするような相談を事前にすると思うとイメージしやすいだろう。

そしてこのような談合めいた問題は、実は多くある。

というのも例えば筆者が新車販売をしていたときは、他ディーラーで働く営業マンから「今回はノルマが厳しいしこっちに譲って欲しいから、値引きをあまりしないでほしい」というような依頼がきたこともあったのだ。(もちろん断ったが)

また同僚のスタッフも、他の車買取店から談合を持ちかけられたという話も聞いたことがある。

そのため、もしもあなたが同時に車査定をした業者が、すべて「担当者同士でつながっている」という場合に限っては、結果的に高く車買取をしてもらうことができずに損をしてしまう可能性があるのだ。

とはいえ次章でも説明するのだが、あなた自身がそもそも「適正な買取相場」を把握しておけば問題はなく、また車買取店の営業マンも厳しいノルマが課せられているという状況でもある。

実際には「他の営業マンと結託して商談を落とすことにメリットがない」という考えをしている場合も多いため、それほど心配する必要はない。

つまりこれまでの説明でもお気づきかと思うが、

  • 基本的にメリットの方が大きく、よりお得に高く車査定をしてもらえる
  • デメリットに関しては可能性は高くないものの、自分である程度対策する必要がある

ということになる。

以上のことを踏まえて、筆者としては同時に車査定をしてもらうことをオススメしているのだが、実際に同時査定をしてもらうにはどのような流れに沿っていけば良いのか分からないだろう。

そこで次章では、具体的な同時査定の流れについて紹介していこう。

3.具体的に同時査定をする流れ


前章で紹介したメリットとデメリットをご覧になると色々と思うところはあるだろう。

とはいえ車査定のプロとしての意見は「同時に車査定をしてもらうべき」というものであり、実際にそうすることによって間違いなくお得に車査定をしてもらうことができる。

とはいえ具体的にはどのようにすれば良いのか、わからないのも事実だろう。

そこで早速、下記に同時査定をしてもらうための具体的な流れを箇条書しておいたので、ご覧いただきたい。

同時査定をしてもらう手順
  • 複数の車買取店を時間指定で出張査定をしてもらう
  • 最低買取価格を名言する
  • 担当者の名刺の裏に査定額を書いてもらい、提出させる
  • 高額査定をしてくれた上位2社をさらに競合させる

それぞれ順に進めていくのだが、より詳しい内容は以下に分けて順に説明していこう。

複数の車買取店を時間指定で出張査定をしてもらう

まずは車買取店にアポを取ることが先決である。

なぜなら「アポを取り付けなければそもそも車査定をしてもらうことができないから」だ。

そのためあなた自身は、まず車買取店に連絡をしてアポ取りをしなければならない。

そのとき、2つのポイントがある。

そのポイントは下記に箇条書しておいた。

  • すべての車買取店に同日・同時刻で依頼する
  • 出張査定により、自宅での車査定を依頼する

これらのポイントを満たしていなければ、まず同時に車査定をしてもらうことができなくなってしまう。

そのため例えば連絡した車買取店から「その日時は予定があるので、別の日にち、もしくは時間でお願いしたい」「出張査定ではなく店舗にお越しいただきたい」と言われた場合には、勇気を持って強気に断る必要がある。

また車買取店の言いなりとなって別の日時でアポ取りをしてしまうと、適切に競合させることができないため、結果的に「お得に車査定をしてもらうことができない」という可能性が高くなるのだ。

そのため必ず同じタイミングでの車査定をしてもらうことが重要であり、そうしなければ損をしてしまうかもしれないと覚えておこう。

さらにいうと、実は車買取店から日時の変更を求められた場合には強気で断ったとしても問題はない。

というのも車買取店側からすると、先程も述べたように「なんとしても車買取を実施したい」と思っているため、その他の車買取店に改めて依頼をすればいいだけなのだ。

最低買取価格を明言する

複数の車買取店に同じタイミングでの出張査定を依頼した後、実際に担当者がきたとき、あなたは「最低買取価格」を明言する必要がある。

というのも希望する最低買取価格を先に教えておかなければ、車買取店としても「このお客様はどの程度の価格で満足できそうなのか」が分からず、買取店の担当者の予想がはずれた場合には「ビックリするほど安い価格」を提示されかねないからだ。

そのため先に「コレだけの価格で車査定してくれなければ売りませんよ」というアピールをしておき、先制パンチをすると思っておけばイメージしやすいだろう。

とはいえ「どの程度の買取価格を提示すれば良いのか分からない」というのが本音だろう。

そこで車査定のプロである筆者が、オススメの方法をお教えしよう。

その方法とは「インターネット上のサービスを利用して、買取相場を調べる」ということである。

実は車の買取相場は様々なサービスを利用することで簡単に調べることができ、利用しても無料かつ個人情報不要であることも多い。

そのため自分である程度の価格を調べた上で、基準となる価格は設定すれば良いのだ。

とはいえ公開されている買取相場が「ちょっと安め」という場合もあるため、下記のリンクにある詳しい解説をご覧になった上で、交渉価格を決定することをオススメする。

担当者の名刺の裏に査定額を書いてもらい提出させる

最低価格を明言した後は、実際に担当者からの価格提示を受ける必要がある。

そして担当者に対して「名刺の裏に査定額を書いて提出してください」と伝えればいい。

そうすると各社の担当者から提出された価格を、その場で比較することができる。

おそらくその価格は、最低買取価格よりも少し安い、もしくは少し高めの金額である。

つまり「伝えた価格にある程度合わせてくる」と覚えておけば問題ないだろう。

また提出された査定額は、他社に知らせてはならない。

というのもその場にいる他社に知らせてしまうと、「うちはもっとできる!」「うちも!」というように、せっかく提出させた意味がなくなってしまうからだ。

そのため、あくまで「その場で出せる査定額」を提出させ、その後「上位2社程度」を競合させていくことをオススメする。

場合によっては1発勝負をさせることもオススメではあるのだが、基本的に1発勝負で出せる金額は「営業マンの個人的裁量」による限界額であるため、それほど高額な車査定は期待できない。

また担当者同士がそれぞれの金額を探り合うため、やはり最高額で提示する車買取店はいないと思っても良い。

そのため1発勝負ではなく、あくまで「提出させた金額の上位2社を、その後に競合させる」という方式がベストだと思っておこう。

高額査定をしてくれた上位2社をさらに競合させる

同時にすべての車買取店に車査定を依頼し、金額の提示を受けた後は「上位2社」をより競合させることがオススメだ。

というのもその他の車買取店では、ある程度の余力は残しているものの「そもそも安く車買取したい」という気持ちが見え隠れしているため、その後の交渉にも難色を示す可能性が高いのだ。

そのため例えば

  • 1位…A社
  • 2位…B社
  • 3位…C社
  • 4位…D社

である場合には、

売る人(あなた)
僅差ではありますがA社さんとB社さんが最も高い金額を提示してくれました。なので大変お手数をおかけしましたがC社さんとD社さんには、ここでお帰りいただきたく思います。またA社さんとB社さんに関しては大変頑張ってくださったのですが、どちらにするか決めかねるぐらいの金額でしたので、今一度、お名刺の裏面にご提示いただければと思います。

と言っておけば大丈夫だ。

ただし、2度目の交渉をする際には、それ以上要求してはいけない。

というのも3度目、4度目と続けてしまうと「このお客は売る気がない」と判断され、車査定自体が打ち切られてしまうからだ。

そのため「交渉するのであれば2度目まで」というルールはきちんと守るべきだと覚えておく必要がある。

とはいえこれまでの説明にもあったように、

  • 買取相場から最低買取価格を明言する
  • 各社に提出させて上位2社を再競合する

ということをしておけば、間違いなく相場の上限値付近の価格、つまり最高額で車査定をしてもらうことができるため、深追いしなくても大丈夫なのだ。

以上が実際の流れに関する紹介だったが、ご覧になると「流れは分かったが、まだイメージが明確ではない」と思っただろう。

そこで実際に同時査定の場で行われる会話例について、次に紹介していこう。

実際の流れの具体的な会話例

ここでは具体的な会話例を紹介していこう。

前提条件を下記に箇条書しておいたのでご覧いただきたい。

  • あなたが調べた車の買取相場は100万円
  • 同時に査定依頼をするのはA社、B社、C社、D社の4つの車買取店
  • すべての車買取店で同日同時刻の出張査定は可能

この条件を元に、実際によく行われている具体的な会話例を以下に紹介していく。

売る人(あなた)
この度はお集まりいただきまして、ありがとうございました。同時にお呼びするのは失礼かと思いましたが、こちらの方がスムーズに進められるかと思いましたので、お許し下さい。早速ですが、皆さん車査定の方をよろしくお願いいたします。

※査定してもらっている間に、アンケートなどの記入を求められるので、4社分の記入をしておく。また各担当者から車の状態などについて聞かれるが、それぞれの担当者で聞かれたことが被ったとしても、丁寧に回答すべき。アンケートと質問に対する回答をしていると、基本的には車査定は終了する。

売る人(あなた)
また今回同時に車査定をしていただくわけですが、結果はお名刺の裏にお書きいただいて、見えないようにこちらに提出してください。その結果を元に車買取のご依頼をする方を決めたいと思っています。ちなみにですが、色々と相場を調べた結果ではありますが、当方の希望する最低買取価格は105万円(相場の5~10%程度上乗せ)です。この価格よりも低い場合には売りかねますので、ご容赦ください。

A~C:査定結果が出ました。名刺にかかれている金額が当社の査定額です。

※受け取った名刺は、必ず各担当者に見えないようにすべき。そうしなければ何かと理由をつけて変更を求めて来る場合がある。

  • A社…110万円
  • B社…107万円
  • C社…90万円
  • D社…80万円

売る人(あなた)
ここで皆さんから提出いただいた査定額が出揃いました。非常に良い金額を提示していただいた感謝します。ただし、僅差ではありますがC社様とD社様の金額が合いませんので、大変お手数をおかけしましたがお断りさせてください。A社様とB社様につきましては、どちらにするか迷ってしまうぐらい良い価格を提示してくださいました。なので、今一度こちらで決められるように、価格のご提示をいただければと思います。

※例えばこの段階で「これ以上はできない」と言われた場合には諦める必要がある。とはいえABの両者は商談成立まであと一歩であるため、勝てる金額の提示をしたがり、結果的にここから最高額となる。

買取店AB
かしこまりました。それでは、なんとか上司(または本部)と話して価格アップできるか聞いてみます。

※実は上司や本部などの決済でより高く車買取できることを営業マンは知っているため、必ず確認させるべき。また上司自身も、「とりあえず上司決済ではなく自分の裁量の範囲で提示しなさい」と指示しているため、やはり確実に確認させた上で提示させるべきである。

買取店AB
最終の査定額が出ました。当社からは以下の通りになります。
  • A社…115万円
  • B社…120万円

売る人(あなた)
ありがとうございました。どちらも非常に頑張っていただけて感謝します。そして結果ですがB社様の方が高額査定となりましたので、今回はB社様にお願いしようと思います。A社様は最後まで大変頑張ってくださり、本当に有難うございました。次に機会がございましたら、このお名刺あてにご連絡いたしますのでよろしくお願いいたします。

※価格で負けたA社には、必ず丁寧に断りの挨拶をすべき。また今回のB社のように、再度競合した場合に「A社に取られてしまうかもしれない…」という恐怖心から、本当の限界価格を提示して逆転する場合も珍しくない。そのためやはり再度競合させることは重要である。

以上が実際の会話例だったが、ご覧いただくと「これさえ見ておけばスムーズに同時査定を完了させられそうだ」と思っただろう。

その感覚は正しくて、実際に誰もが簡単に行うことができるため安心してほしい。

とはいえ実際のところ、車査定を同時にしてもらう前段階の「各社に連絡してアポ取りをする」という作業がどうしても面倒くさいと思ってしまわないだろうか。

特にそれぞれの車買取店に、同日同時刻でアポ取りをするということは、同じ内容を何回も話さなければならないということになるため、非常に手間がかかるといえるのだ。

しかし安心してほしい。

実は「車一括査定」というサービスを利用することで、各車買取店に対して個別に連絡をせずとも、一度の申込みをするだけで一気に複数の車買取店へ出張査定を申し込むことができるからだ。

そんな車一括査定というサービスの詳細は、次章にて詳しく解説していこう。

4.複数の車買取店に同時査定を依頼するなら「車一括査定」が便利!

車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス

 車一括査定とはインターネット上のサービスのことで、サービスと提携しているいくつもの車買取店に一括して車査定の依頼をすることができるサービス
車一括査定を使わない場合、使う場合
車一括査定を使わない場合、使う場合

そして名前からもおおよその内容は推測できるだろうが、サービスと提携している何百~何千社もの車買取店の中から、あなたの地域に対応している複数の車買取店に車査定を一括して依頼できるのだ。

またサービスと提携しているほとんどの車買取店は、無料の出張査定サービスに対応しているため、あなたは自宅にいながら一気に複数社を競合させられる。

そのため「一度の申し込みをするだけで、最高額が得られる方法」ということができるのだ。

申し込み方法に関しても非常に簡単で、

  • あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、総走行距離など)
  • あなた自身に関する情報(出張査定先の住所や氏名など)

を入力するだけであるため、1~3分程度の時間があれば申し込みを完了させられる。

以上のことから車一括査定を利用することで、へこみのあるあなたの車は「最短時間で最高額を得ることができる」ということになるのだ。

申し込みは非常に簡単で、誰でもササっとできる。

そのためぜひ一度利用して、満足のいく価格提示を受けてほしい。

とはいえひとつだけ問題もある。

それは「車一括査定のサイトはいくつもあるため、どこがオススメなのか分からない」ということだ。

そこで最後に、当サイトで紹介している車一括査定サイトの中から、オススメなものを紹介しておこう。

車一括査定を徹底比較

車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。

主要な車一括査定6つをまず見てほしい。

下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。

車一括査定の比較表
車一括査定の比較表

それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば

  • カーセンサーの提携業者数は圧倒的に多い
  • 楽天オートは楽天ポイントがもらえる
  • ユーカーパックは買取業者からの電話がない、申込み直後に買取相場を知ることができる
  • ズバット車買取は申し込み直後に買取相場を知ることができる
  • カービューは車一括査定を最初に始めた運営サイトで歴史が長い
  • ナビクル車査定は買取業者を厳選している

という特徴に気付くことができるだろう。

実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。

といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。

そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。

車一括査定のオススメは「カーセンサー」

カーセンサー
カーセンサー
http://www.carsensor.net/

最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「 カーセンサー 」と結論付けている。

なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。

カーセンサー

依頼でポイントがもらえる「楽天オート」

楽天オート
楽天オート
https://auto.rakuten.co.jp/

楽天オート の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。

そして得られるポイントは

  • 申し込みをして5ポイント
  • 申し込み後に制約をしたら1,500ポイント

であり、ハードルがとても低い。

提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。

買取業者からの電話なし「ユーカーパック」

ユーカーパック
ユーカーパック
https://ucarpac.com/

ユーカーパック は他の車一括査定とは少し色が異なる。

ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。

この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。

さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。

ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある

ユーカーパック

以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。

ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。

そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「 カーセンサー 」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。

申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。

そのため、ぜひ一度試してみてほしい。

「こんなにお得になるのか!」とビックリするかもしれない。

5.まとめ

以上、同時にする車査定に関する解説を終了するが、ご覧いただくと

  • 同時査定をすることによって、自分の利益を最大化させることができそうだ
  • デメリットもあるが、きちんと注意しておけば問題なさそうだ

ということが分かっただろう。

また実際の会話例を見ることで、「自分にもできそうだ」と自信がついたのではないだろうか。

その感覚は決して間違っておらず、同時に車査定を依頼することに関しては「コレほどまでにない効果が得られる」ということができるため、安心して実践してほしい。

また最後に紹介した車一括査定というサービスに関しては、正直なところ「複数の車買取店に対して同時に車査定を依頼するにはもってこいのサービス」ということができるため、ぜひ一度利用することをオススメする。

そうすることで間違いなく最小の手間で複数社を同時に競合させることができ、最も有意義な車査定を受けることによって、満足度は最高潮になるだろう。