「車査定に洗車が影響を与えるのか」という問題は、多方面で耳にする。
そして「関係ない」という人もいれば「関係ある」という人もいるため、どの情報を信じればいいのか分からないのが現状だろう。
あなた自身、下記のように思っていないだろうか。
- 車査定を受けるときは、洗車をした方がお得になるのか、それとも関係ないのか
- もし洗車をした方が良いのであれば、どのような手順で実施していけばいいのか
- 洗車するなら面倒くさくない方が良い
- 洗車が関係あるかどうか分からないけど、絶対に最高額で車査定をしてもらいたい
そこで先に自動車ディーラーの中古車査定士をしている筆者が、結論を述べておこう。
結論は「洗車はすべきだし、車査定に大きく関係する」である。
ただし、どちらかというと「お得になるというより損を防ぐ」という意味合いが強い。
そのため当ページでは洗車すべき理由と手順、そして最高額で車査定をしてもらう方法について丁寧に分かりやすく解説していこう。
本当の理由を理解し、正しい手順で洗車&車査定を実施すれば、無駄な手間を省いて最高額を得ることができると断言する。
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あなたは愛車の本当の価値を知っているだろうか?
もし、ディーラーの下取り額でしょ?買取店で出してもらった査定額でしょ?と思ったあなたは大きな間違いだ。
ディーラーや買取店は、ただただあなたから買い取った車を横流しして利益を上げているだけなのだ。
つまり彼らの利益を最小限に減らすことができれば、あなたは最高額で売れることができる。
ではどうすればいいのか?答えは「買取店同士を競わせる」こと。
ただ、正直、1社1社買取店を回っていたら面倒だと思うだろう。
そこでオススメなのが車一括査定というサービスを使うことだ。
車一括査定を使えば、一度に買取店に査定してもらい競争させることができるので、MAXに近い買取額が出る。
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1.「査定士からの印象が良くなるから高くなる」は大間違い
「車査定の際に洗車すべき」というのをネット上でよく見る。
そして書いてあることが
- 査定士の心象が良くなる
- あなた自身の信頼度が高くなる
- 結果的に「この人の車は信頼できるから高くしよう」と思ってくれる
という論理に基づいている。
それはそれで理にかなっているといえるだろう。
ただ、車査定の実情としては「車両の状態」が重要視されており、整備記録簿や見た目のキズや凹みなどが評価の大半を占めていると思っていい。
つまり洗車をしたとしても、特に加点するための評価の対象とはならないのだ。
とはいえ筆者は冒頭で「損しないために洗車すべき」と述べている。
一体どういうことなのか、次章にて説明していこう。
2.車査定のときは「あえてキズを見せる」ために洗車すべき
損しないために洗車すべきというのは、簡単に言うと「汚れを落としてキズや凹みを見せる」ということになる。
というのも車査定をする筆者のような査定士は、お客様の車を査定するときにベタベタと触れながらキズや凹みを確認することはできない。
そのとき、仮にあなたの車が汚れていたら「この汚れの下にはキズや凹みが隠れているかもしれない」と判断するのだ。
なぜなら勝手にキズや汚れがある可能性を無視して、自社が損することは絶対に避けたいからだ。
そのためキズや凹みがきちんと見えない状態では、損することになる。
だからこそ「洗車することであえてキズや凹みを見せる」ということで、あらかじめ余分に損することを防ぐのだ。
ちなみに気になる金額については、筆者のディーラーで2~3万円程度。
また筆者も登録しているJAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)が明記している、「小さなキズ・凹み」に関する主な減点を、下記にまとめておいたのでご覧いただきたい。
箇所 | 減点数 | |
---|---|---|
塗装で直るもの | 板金も含むもの | |
ボンネット | 20 | 30 |
フロントフェンダ | 20 | 30 |
フロントドア(4枚ドア車) | 20 | 30 |
リアドア | 20 | 30 |
リアフェンダ(4枚ドア車) | 20 | 30 |
トランクフード | 20 | 30 |
バックドア | 20 | 30 |
ルーフ(乗用車) | 20 | 50 |
ピラー | 10 | 15 |
1点=約1,000円で考えられるため、「小さなキズがあるかもしれない」と判断されると、筆者と同様に2~3万円程度は簡単に減額されてしまう。
逆に車に汚れが付着している場合には、2~3万円も勝手に損させられることになるのだ。
そのため何度も言うようだが、絶対に車査定前の洗車だけは実施しておくべきである。
とはいえ問題なのは
- どんな手順で洗車をすればいいのか
- どこまでキレイにすればいいのか
ということだろう。
そこで次章では、車査定前にすべき洗車の手順について紹介していこう。
3.車査定前にすべき洗車の手順
車査定前にすべき洗車の手順は、実は下記の2つで「誰でもできるほど超カンタン」ということができる。
- 水で表面の砂ぼこりや大きなごみを落とす
- やわらかな洗車用スポンジで、大まかに撫でる
それぞれ、以下に分けて説明していこう。
手順1.水で表面の砂ぼこりや大きなごみを落とす
まずはイラストのように、水をかけて表面にある砂ぼこりや大きなゴミを落としていく。
つまり「ザックリと大きな汚れを落とす」のだ。
そして水をかけるときは、その時のために高圧洗浄機などを用意する必要はない。
水道の蛇口にホースを繋げ、全体にまんべんなく強めの水圧でかけ続ければいい。イメージとしては、ホースの先に水でフタをして、少しだけ隙間を空けた時の感覚で十分である。
その強さでドバドバと、車に3周分程度の水をかければ第一段階が完了である。
手順2.やわらかな洗車用スポンジで、大まかに撫でる
水をかけ終わったら、車の表面に大粒の水滴が付着する。
その水滴を利用してやわらかめのスポンジで、大まかにやさしく撫でていく。
これによって水をかけるだけでは除去できなかった汚れも落としていくのだ。
そして大まかに2周程度、スポンジで撫でる作業が終われば、最後に1周水を流して第二段階完了である。
以上、たったこれだけで車査定時の洗車は終了してOKだ。
ちょっと車に詳しい人なら「えっ、それだけだとピカピカにならないけど大丈夫なの?」と思うかもしれない。
しかし車査定時の洗車の目的は、あくまで「汚れを落としてキズや凹みをしっかり見せる」ということである。
つまり厳密に細かな洗車をせずとも、ザックリとキレイにしておけば正確な査定をしてもらうことが可能であり、手の込んだ洗車は必要ない。
ただし今の車に思い入れがあるときには、「できる限りピカピカにしてから送り出してあげたい」という想いもあるだろう。
車査定には直接関係なくなってしまうが、その場合には下記のリンクにて「プロが実施するピカピカに洗車する全手順」を分かりやすく紹介しているので、ご覧いただきたい。
またここまでの洗車を実施しておけば、間違いなく「無駄な損を防ぐことができた」と思っても問題ない。
そのためあなたは「最高額で車査定をしてもらう」ということに集中できるわけだ。
そこで次章では、最高額で車査定をしてもらう方法について紹介していこう。
4.最高額で車査定してもらうための2条件
最高額で車査定してもらうなら、下記に箇条書きした2つの条件さえ守っておけば問題ない。
- ディーラーの下取り査定ではなく、買取専門店の買取査定に依頼する
- 買取専門店を複数社で競合させる
こちらもそれぞれ以下に分けて説明していく。
条件1.ディーラーの下取り査定ではなく、買取専門店の買取査定に依頼する
ディーラーの下取り査定が安くなるということを聞いたことが無いだろうか。
実はその話、本当である。
というのも筆者が勤務するような自動車ディーラーは、そもそも主な業務が新車の販売であり、それによって利益を得ている。
さらにいうと新車販売のノルマをメーカーから課されており、達成することでメーカーからインセンティブをもらっている。
つまり中古車の販売に力を入れるよりも、新車販売に注力した方が「戦略的に賢い」と思っているのだ。
言い換えると、中古車の販売に力を入れていない=中古車在庫の確保(下取り)にも力を入れていないということになる。
一方、買取専門店は新車販売のライセンスを持っていないため、仕入れた=買い取った車を中古車として再販しなければ、利益を確保することができない。
そのためディーラーよりも買取に必死になっており、下取りよりも高額な査定額を提示してくれるのだ
条件2.買取専門店を複数社で競合させる
また買取専門店は、昨今の中古車人気の影響から在庫車不足に陥っている。
それはどの買取専門店でも同様であり、各社ともに「少しぐらい高くなっても良いから、絶対に自社で買取を実施したい」と思っているのだ。
売る側であるあなたは、この心理を利用しない手はない。
つまり複数の買取専門店を競合させることで徐々に査定額が上昇していき、最終的には相場の上限値付近の価格で車査定をしてもらうことが可能なのだ。
とはいえ現実的に考えると、「何社もの買取専門店を探して競合させていくのは、手間もかかるし面倒くさい」というのが本音だろう。
そこでオススメなのが「車一括査定」というサービスである。
サービスの詳細は下記にしていくが、誰もが最短時間で最高額を引き出すことが可能であるため、ぜひ説明をご覧になって利用してほしい。
車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス
そして名前からもおおよその内容は推測できるだろうが、サービスと提携している何百~何千社もの車買取店の中から、あなたの地域に対応している複数の車買取店に車査定を一括して依頼できるのだ。
またサービスと提携しているほとんどの車買取店は、無料の出張査定サービスに対応しているため、あなたは自宅にいながら一気に複数社を競合させられる。
そのため「一度の申し込みをするだけで、最高額が得られる方法」ということができるのだ。
申し込み方法に関しても非常に簡単で、
- あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、総走行距離など)
- あなた自身に関する情報(出張査定先の住所や氏名など)
を入力するだけであるため、1~3分程度の時間があれば申し込みを完了させられる。
以上のことから車一括査定を利用することで、へこみのあるあなたの車は「最短時間で最高額を得ることができる」ということになるのだ。
申し込みは非常に簡単で、誰でもササっとできる。
そのためぜひ一度利用して、満足のいく価格提示を受けてほしい。
とはいえひとつだけ問題もある。
それは「車一括査定のサイトはいくつもあるため、どこがオススメなのか分からない」ということだ。
そこで最後に、当サイトで紹介している車一括査定サイトの中から、オススメなものを紹介しておこう。
車一括査定を徹底比較
車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。
主要な車一括査定6つをまず見てほしい。
下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。
それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば
- カーセンサーの提携業者数は圧倒的に多い
- 楽天オートは楽天ポイントがもらえる
- ユーカーパックは買取業者からの電話がない、申込み直後に買取相場を知ることができる
- ズバット車買取は申し込み直後に買取相場を知ることができる
- カービューは車一括査定を最初に始めた運営サイトで歴史が長い
- ナビクル車査定は買取業者を厳選している
という特徴に気付くことができるだろう。
実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。
といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。
そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。
車一括査定のオススメは「カーセンサー」
最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「 カーセンサー 」と結論付けている。
なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。
依頼でポイントがもらえる「楽天オート」
楽天オート の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。
そして得られるポイントは
- 申し込みをして5ポイント
- 申し込み後に制約をしたら1,500ポイント
であり、ハードルがとても低い。
提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。
買取業者からの電話なし「ユーカーパック」
ユーカーパック は他の車一括査定とは少し色が異なる。
ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。
この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。
さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。
ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある。
以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。
ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。
そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「 カーセンサー 」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。
申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。
そのため、ぜひ一度試してみてほしい。
「こんなにお得になるのか!」とビックリするかもしれない。
5.まとめ
以上、車査定の際の洗車に関する解説を終了するが、最後に当ページの内容をまとめておこう。
- 洗車をすることで車査定額が上昇することはないが、「勝手に安くされる」ということもなくなる
- その理由は「洗車をすることで正確な車査定をしてもらえるから」である
- 洗車の手順自体も、キズや凹みが問題なく見えれば良いだけなので、非常に簡単に水洗いをするだけでOK
- 洗車の心配がなくなったら、後は「車一括査定」を利用して最高額の車査定を簡単に引き出すだけ