車買い替えをする際、今加入している自動車保険の手続きも同時進行でしていく必要がある。
その大まかな内容としては下記に挙げた3つの手順となる。
- 車の売買契約および納車日の確定
- 納車日に合わせて車両入替をする
- 納車日に等級を引継いでスタート
大方予想通りかもしれないが、実は少しだけ注意しなければならないポイントもある。
そのためあなた自身も、下記のように車買い替えに伴う保険の手続きについて、下記のように心配しているだろう。
- 納車日はなぜ確定しなければならないのか、変更になった場合はどんな影響があるのか
- 車両入替とはどのような手続きで、実際にどう手続きをすればいいのか
- 車買い替え時に保険で損はしたくない
そこで今回はディーラーで自動車保険担当をしていた筆者が、車買い替えに伴う保険の手続きや注意点について、詳しく解説していこう。
まずは各手順について説明していき、最後に注意点について説明していくので続けて最後までご覧になってほしい。
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1.車の売買契約および納車日の確定
車の売買契約時に、はっきりした納車日を確定することになる。
そしてこの納車日が非常に重要な役割を持っているのだ。
というのもこれまで加入していた自動車保険の等級を引継ぐことになるのだが、引き継ぐタイミングとしては「納車日から引き継いで新しくスタート」ということになる。
これが「車両入替」という手続きだ。
そして逆に言うと納車日が分からなければ、上手く引継ぎが完了することはないといえるので注意してほしい。
ちなみに等級を引継ぐためには車台番号などが必要になるため、登録が完了した時点で車検証のコピーを入手しなければならない。
その点については営業マンに伝えておけばすぐに対応してくれるため、安心して大丈夫である。
2.納車日に合わせて車両入替をする
次に納車日に合わせて車両入替をすることになるのだが、車両入替の手続きとしては実は非常に簡単である。
というのも納車日さえ確定できれば、あとは加入している保険代理店や保険会社に対して「車買い替えに伴う車両入替をしてください」というだけだからだ。
そのため実は特別に何か手続きをする必要はなく、基本的には「伝える」という作業のみだと思っても大丈夫である。
また前述したように新しい車の車検証があるとスムーズに手続きすることが可能であるため、やはりあらかじめ「保険の手続きに必要なので」と言って、入手することがオススメである。
3.納車日に等級を引継いでスタート
車両入替の依頼をしてしまえば、後は納車日にそのまま等級を引継いでスタートするだけである。
そのため、あらかじめ保険会社や保険代理店に依頼した後に関しては、特に何かを心配することはないと思って良いだろう。
ちなみに納車日が変わってしまう場合には、前もって連絡しておけばすぐに対応してもらえる。
そのため納車日が変わってしまったとしても、連絡さえしておけば何も問題ないと思っていい。
等級については下記記事で詳しく解説している。
ただしここまでの流れを見る限りでは「単純だ」と思ったかもしれないが、実は2つだけ注意点がある。
その注意点については、次章にて紹介していこう。
4.車買い替え時の保険2つの注意点
車買い替えで車両入替をする他に、保険では2つの注意点がある。
それは下記に挙げた通りだ。
- 保険料が大きく変わる可能性がある
- 差額精算でお金を余分に支払う可能性がある
ご覧の通り、お金に関するものであるため、必ずきちんとご覧になってほしい。
注意点1.保険料が大きく変わる可能性がある
自動車保険は「車種によって保険料が異なる」という特徴がある。
何となくは理解しているかと思うが、「でもそれって車両保険を付けた場合でしょ?」と思わないだろうか。
確かに車両保険を付けると、全損時に車両1台分の価格が補償されるため、車両価格に依存しているのは否めない。
しかしそれだけではないのだ。
実際、下記に車種別の保険料を「車両保険なし」と「車両保険あり」で比較してみたのでご覧いただきたい。
車種 | 車両保険 | 年間保険料(円) |
---|---|---|
クラウン (ARS220) | あり | 110,860 |
なし | 157,670 | |
アクア (NHP10) | あり | 107,830 |
なし | 140,360 |
※保険料試算の条件
ノンフリート等級:10等級(事故有係数0)
車種:ホンダ ステップワゴン RP3型(初度登録:平成27年12月)
ASV割引:あり
使用目的:通勤通学
主な使用地域:愛知県
免許証の色:ゴールド以外
運転者の年齢条件:26歳以上補償
運転者限定:本人・配偶者限定
車両保険:ありのものは一般型で最初に出てきた条件
その他の条件:損保ジャパン日本興亜の「補償充実プラン」を選択
このように、同じ保険会社で比較しても「年間で1万円近くの差が出る」という結果となった。
そのためただ等級を引継いだとしても、基本は保険料が変わってしまう可能性があるということは覚えておいてほしい。
ちなみにこの理由は車のランクというよりも、車種(型式)別に分けられた「保険を使うリスク」によって、保険料が変わってしまう。
そしてこのリスクのことを料率クラスと自動車保険では呼んでいるのだが、実は車の大きさなどには関係なく「とにかく事故の多い車種に関しては保険料が高くなる」という仕組みになっている。
そのため例えば大人気車種であるプリウスなどは、車のランクなどから推測できないほど高い場合もあると覚えておこう。
料率クラスは「損害保険料率算出機構」で調べることが可能だ。
注意点2.差額精算でお金を余分に支払う可能性がある
今説明した車種の違いによる保険料差でも予想できたかもしれないが、実は保険料が変わることによって「余分に支払う必要がある」という可能性が出てくる。
つまり例えば今までの保険料が10万円だったのに対し、新保険料が12万円になってしまった場合については、超過した2万円を新たに支払わなければならないのだ。
そのため等級の引継ぎはそのままできるが、保険料の差額が発生することによってお金を余分に支払う可能性があると覚えておこう。
ただし逆のケースとして、保険料が安くなった場合には「払い戻しがある」ということになる。
この手続きとしては、保険代理店または保険会社に車両入替の手続きを依頼する際、その場ですぐに返還される保険料を教えてもらうことが可能であるため安心してほしい。
また基本的には払い戻しのある保険料は指定した口座に一括で振り込まれるため、特別に何か大きな手続きは必要ないと思っても大丈夫である。
また分割払いをしているケースについては、いったん今の分割払いを終了して、その後改めて保険料を支払っていくことになる。
ただクレジットカードによる分割払いをしている場合には「いったん一括で払い戻し」がされてから、「新しい保険料を支払う」ということになると覚えておこう。
以上が車買い替えの際にする車両入替の注意点に関する説明だったが、ご覧いただいて分かる通り「保険料が変わる可能性がある」という点については、非常に気になる部分だっただろう。そのため安くなれば良いのだが、逆に高くなるのだけは勘弁願いたいのではないだろうか。
そこで次章では最大限に保険料を抑える方法をお教えしていこう。
5.確実に保険料を抑えるなら「保険会社の見直し」も一つの手
実は保険料を抑える方法として、最も効果的なのが「保険会社の見直し」である。
というのも自動車保険を提供している保険会社によっては、大きく保険料の差額が出るからだ。
例えば下記の例をご覧いただきたい。
自動車保険の種類 | 保険会社名 | 年間保険料(円) | 差額(円) |
---|---|---|---|
代理店型 | 損保ジャパン日本興亜 | 113,460 | 47,030 |
通販型 | ソニー損害保険 | 66,430 |
※保険料試算の条件
ノンフリート等級:10等級(事故有係数0)
車種:ホンダ ステップワゴン RP3型(初度登録:平成27年12月)
ASV割引:あり
使用目的:通勤通学
年間走行距離:11,000㎞以下
主な使用地域:愛知県
免許証の色:ゴールド
運転者の年齢条件:26歳以上補償
運転者限定:本人・配偶者限定
車両保険:各保険会社の「一般型」でオススメされたプラン
その他の条件:損保ジャパン日本興亜の「補償充実プラン」、ソニー損保の「安心プラン」を選択
ご覧になると分かる通り、ほとんど同じ条件で比較しているにもかかわらず、なんと47,000円もの保険料差が出てしまうのだ。
そのため保険料差を埋めるだけではなく、そもそも非常にお得になるためには複数の保険会社で保険見積もりを作成し、比較していくことが重要になる。
ただ、正直なところ「安い自動車保険は事故対応などの質が悪いのでは?」と思ってしまうだろう。
その点に関してはあまり心配する必要ない。
というのも安い自動車保険は「通販型」と呼ばれるタイプなのだが、主に電話やチャット機能によって顧客対応をしている。
そして対応してくれるスタッフは、保険会社に在籍する「自動車保険のプロ」なのだ。
つまり正しい知識の元、正しい対応をしてくれるため安心できるのだ
しかしその理屈が分かったとしても、保険見積もりを作ってそれを比較するのは面倒くさいのが本音だろう。
そこでオススメのサービスがある。
それは「自動車保険一括見積もり」というサービスだ。
サービスの詳細は下記にしていくが、誰もが簡単に利用でき、さらに短時間で最安の保険料で安心対応の自動車保険が見つかるため、ぜひご覧になって利用してほしい。
自動車保険一括見積もりとはどのようなサービスなのか
自動車保険は前述の通り、提供している保険会社の違いによって保険料が大幅に異なるケースが多い。
そのためお得な自動車保険を探すなら、下記のイメージのように複数の保険会社で保険見積もりを作成し、保険料を比較していくことになる。
そして自動車保険の素人が保険見積もりを作成すると、1社あたり5~10分くらいかかってしまうため、5社を比較するだけでも1時間近く必要になってしまうことが多い。
正直なところ、それでは面倒くさすぎるだろう。
そこで登場するのが自動車保険一括見積もりというサービスである。
このサービスは、下記のイメージのように「一気にほとんど同条件で保険見積もりが依頼できる」という特徴を持っているのだ。
つまり1回分の見積もり作成と同じ内容を入力するだけで、複数社に対して一気に保険見積もりを作成してもらえるサービスである。
そのため単純に1社の保険見積もりを作成する時間だけで、お得な自動車保険を探すことが可能といえるのだ。
ただし、自動車保険一括見積もりと一言で言っても複数のサービスが存在する。
そこでオススメの自動車保険一括見積もりを紹介していこう。
2024年11月現在のオススメ自動車保険一括見積もりは3つ
当サイトで自信をもってオススメしている自動車保険一括見積もりを下記に箇条書きしておいたのでご覧いただきたい。
それぞれ大手企業が提供しているサービスで、どれを使っても「間違いなくお得で安心できる自動車保険が見つかる」ということができる。
そのため以下に、2019年1月現在の各自動車保険一括見積もりの特徴をまとめて一覧表にしたので、チェックしておいてほしい。
サービス名 | 保険スクエアbang! | インズウェブ | 価格.com |
---|---|---|---|
運営企業 | ウェブクルー | SBIホールディングス | カカクコム |
上場 | × | 〇 | 〇 |
最大依頼数 | 16社 | 20社 | 16社 |
キャンペーン | 申込者全員に 魚沼産コシヒカリ2合 | ケンタッキー オリジナルチキン 3ピース ※申込者全員 | 選べる人気家電 ※合計20名様 |
保険スクエアbang!
「 保険スクエアbang! 」の自動車保険一括見積もりは、元上場企業である株式会社ウェブクルーが運営している自動車保険一括見積もりである。
今は上場していないが、1998年から20年以上も運営されているサービスであるため、信頼度が高いのは間違いないだろう。
またコシヒカリのプレゼントをはじめ、タイミングによって様々なプレゼントが用意されている。
保険の窓口インズウェブ
オススメする自動車保険一括見積もりの中で、現在最も多くの保険会社を比較できるのが「 インズウェブ 」だ。
なんとその数は最大20社であり、間違いなく最安の自動車保険が見つかるということができる。
また実績としてもこれまでに900万人以上が利用しており、2000年から運営がスタートされているため信頼度はやはり高いと思っても間違いない。
またインズウェブではキャンペーンが「金券相当」であるケースが多く、保険料だけではないお得があるのも魅力といえる。
価格.com自動車保険
「 価格.com自動車保険 」は「安く何かを購入したい」という人は誰もが知っているサービスで、その中で自動車保険一括見積もりサービスも提供されている。
そして誰もが知っているサービスというだけあって、間違いなく信頼度はバツグンということができるだろう。
ただしネックとしてはプレゼントが「人数限定」となっており、全員がもらえるわけではないという点である。
そのためプレゼントキャンペーンの違いによって、3番目にオススメということができる。
自動車保険の一括見積もりの紹介は下記記事でさらに詳しく解説している。
6.まとめ
以上、車買い替えと保険に関する解説を終了するが、最後に当ページの内容をまとめておこう。
- 車買い替えのときには「車両入替」という手続きが必要で、納車日に合わせて等級の引継ぎをすることになる
- 車両入替の手続き自体は正直なところ「連絡する」というだけで大丈夫で、その他に何か面倒な手続きをすることはない
- 車買い替え時の車両入替の際、等級こそ引継げるものの保険料が変更になるケースがあるため、注意が必要である
- ただ保険料を気にするのであれば、「自動車保険一括見積もり」というサービスを利用して、安い自動車保険に加入するのがオススメ