車には寿命があるため、必ずいつかは手放さなければならない。
そのためあなた自身、手放すときには少しでも高く車買取をしたいと思っているだろう。
しかし実際のところ、高く車買取をされたとしても、これまで一緒に過ごしてきた愛車を手放すのはさみしいだろう。
そして車買取を依頼したものの、「やっぱりキャンセルをしたい…」という気持ちが芽生えてくる人もいる。
その結果として、車買取を契約した後にキャンセルしたいと思ってしまうことは、それほど珍しいケースではない。
とはいえ高額商品である車の売買契約を結んだ際に、契約そのものをキャンセルすることが難しいということは簡単に予想できるだろう。
そこで今回は自動車ディーラーの中古車査定士として、実際に何台もの車査定をしてきた筆者が、車買取の契約をした後のキャンセルについて、大手の買取業者8社にヒアリングしたのでその結果をまとめる。
内容は非常に簡単で分かりやすく、誰もが理解できるようにまとめているため安心して最後までスラスラと読み進めてほしい。
また読み終わる頃には車買取の契約とキャンセルについて、よく理解できることは間違いないだろう。
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1.【結論】基本的にキャンセルは不可能だと思うべき
まず先に結論から述べておくが、一般的に車買取店は「キャンセルができない」という状況にある。
というのもやはり高額な取引となる車買取は、それだけ契約に対する「重み」があるからだ。
もちろんスーパーでの買い物も車買取も仕組み上はそれほど違いはないが、金額的な違い、また商品の特性から車買取の契約後にキャンセルすることは不可能であると理解する必要がある。
とはいえすべての車買取店で契約後のキャンセルができないというわけではない。
実際に筆者自身が勤めていた自動車ディーラーの取引先、協力先の車買取店の中にも「お客様からのキャンセルに応じた」という店舗もあった。
そのため、まとめると「基本的にはキャンセルを受け付けてはいないが、場合によっては大丈夫なときもある」といえる。
しかし車買取をしてもらう業者としてメインになるのは、やはり大手車買取店だろう。
そこで大手車買取店のキャンセル規定について筆者が取材を交えて調査した結果を、詳しく紹介していこう。
大手車買取店8社の回答
まず車買取業界の中で「大手」とされるのは、下記の8社である。
あなた自身、これらの企業の内ほとんどを見たこと・聞いたことがあるだろう。
そしてそれぞれのキャンセル規定について調査した結果については、以下にそれぞれ分けて説明していく。
①ガリバー:条件付きでキャンセル可能
ガリバーは国内最大手ともいえる車買取店であるため、あなた自身も一度は耳にしたことがあるだろう。
そんなガリバーのキャンセル規定は、実はホームページ上に公開されている。
そこでキャンセルできる条件について下記の箇条書きにまとめたのでご覧いただきたい。
- 車を引き渡しておらず、名義変更に必要な書類も渡していない…いつでもキャンセルできる
- 車は引き渡しているが名義変更に必要な書類は渡していない…入庫日から7日間はキャンセル可能
- 名義変更に必要な書類は用意していないが、次の顧客へ売却が確定している、または中古車オークションへ搬入している…入庫日の翌日までキャンセル可能
- 名義変更に必要な書類があり、店舗への入庫、または次に売却する顧客が確定している、または中古車オークションに搬入している…入庫日の翌日までキャンセル可能
ということになる。
つまりこれらの条件に合致している場合には、最大で無制限、最低でも入庫日の翌日までに申し出ればキャンセルができるということだ。
しかしホームページ上にはこうも書かれている。
売買契約に従い、一定の期間はキャンセルは可能ですが、それ以降でのキャンセルはキャンセル料(違約金)を請求される可能性があります。これはクルマを買う場合も同様のことです。なぜなら、お店にクルマを売却したら、買取店は即座にオークションへの出品や店頭での販売準備に取りかかっているからです。クルマが買取店の手元から離れてしまっているケースももちろんあります。(引用元:ガリバーの車査定車売却よくあるご質問「車買取キャンセル(契約後)より)
そのためガリバーでいくら無償のキャンセル期日を設けているとはいえ、ペナルティとして違約金が請求されるケースもあると覚えておく必要はあるのだ。
②ビッグモーター:キャンセル不可能
ビッグモーターについては筆者の友人が勤務していることから、実際に電話で取材をした。
その結果かえってきた答えは下記の通りである。
- お客様からのキャンセルはできない
- キャンセルがあるとしたら重大事項の説明がなかったなどの場合には「ビッグモーターから」という条件ではキャンセルする可能性がある
- お客様の同意を得て、双方が納得できなければそもそも契約しないため、契約後のキャンセルは無効と判断している
- 仮に「他社の方が後だしで高かった…」という場合では、同じ商品の二重契約となるため、そもそもお客様の違法行為となってしまう
つまり、まとめると「お客様都合でのキャンセルはNGであり、受け付けられない」ということである。
またそもそもキャンセルなどの事例が起きない対策として、きちんと売買契約を結ぶときに「説明責任を果たしている」とのことであるため、友人談では「勤務してから4年間で一度もキャンセルの相談を受けたことがない」と言っていた。
そのためキャンセル不可ではあるものの、車買取の依頼をしたお客様に不満はないということになる。
③ラビット:店舗による異なる
ラビットもフランチャイズ店が非常に多い車買取店のひとつである。
そしてラビットとしては筆者の問い合わせに対して、下記のような回答が返ってきた。
- キャンセルについては明確に決まっていないが、次の顧客との商談が進み、売却が決まった場合にはキャンセルできない
- キャンセル時には車の点検や整備、積車による移動などを含めて弁償させられる可能性が高い
- フランチャイズ店ごとにキャンセル規定は一任している部分があるため、店舗ごとに異なるだろう
つまりフランチャイズ店ごとの裁量が非常に大きいということが分かる。
そのためラビットでも店舗ごとに確認する必要があるといえる。
④T-UP:キャンセル不可能
T-UPはトヨタの販売店や中古車販売の専門店による、買取システムのことを指している。
つまり世界的大企業であるトヨタの、買取部門だと考えると間違いはない。
そんなT-UPのキャンセル規定についても電話取材をしたが、回答は以下の通りであった。
- そもそもキャンセルに関する決まりはない(営業マンレベルでは知らされていない)
- とはいえ買取契約に関する書類が、店舗から本部へ送られる前であれば不可能ではない
- ただし基本的には契約後すぐに本部へ送られてしまうため、現実的に考えると不可能である
ご覧になるとT-UPもキャンセル不可である。
しかし、買取契約を結んだ直後であればキャンセルできる可能性もあるというのも事実である。
そのためキャンセルをしたくなった場合には、1秒でも早く店舗へ確認しなければならず、「もしかしたら間に合うかもしれない」という程度に考えるべきだろう。
⑤アップル:店舗による異なる
アップルはフランチャイズ展開を全国でしている車買取店である。
そして取材をした結果としては非常にシンプルなものであった。
その結果はこれまで同様に下記に箇条書きしておく。
- 本部からフランチャイズ店への通達はしているものの、フランチャイズ店ごとにキャンセルに関する対処は一任している
- 本部としては「車の引き渡しから翌日まではキャンセル可能とすること」という通達を出している
- しかしフランチャイズ店によって契約書の内容は異なるため、お客様都合のキャンセルを受け付けていない場合が多いと思う
ご覧になるとラビットと同様で、フランチャイズ店ごとの裁量が非常に大きいということが分かる。
そのためアップルでは車買取をした後のキャンセルについては、各店舗に聞いてみるほかないだろう。
⑥カーセブン:引渡しから7日以内ならキャンセル可能
カーセブンは全国各地でフランチャイズ契約をして、個人が店舗の経営をしている場合が多い。
そんなカーセブンでは車買取後のキャンセルについて、ガリバーと同様にホームページ上「クルマ買取安心宣言」と題して、契約後のキャンセルについて明言している。
その内容は「ご契約車両のお引き渡し日から7日間までキャンセルできる」というものだ。
そのため、1週間程度の猶予はあるため、契約後であっても万が一キャンセルする場合には安心できるということになる。
またキャンセルに伴う違約金については設定していないとのことで、その点についてはメールにて確認していますので下記の引用文をご覧いただきたい。
こちらはカーセブンCRMセンターです。お問い合わせいただきありがとうございました。カーセブンでは全ての店舗においてお車のご売却の場合、お引き渡し日から7日間まで解約可能です。フランチャイズの店舗ごとに違いはございませんが、念のため契約前に事前に担当者に御確認ください。また、7日間過ぎてしまってからのキャンセルは想定しておりませんため、『キャンセル料』という設定は致しておりません。
当チェーンでは、お客様がお車のご売却について、ご契約後でも冷静にご判断頂ける期間を設ける主旨として『7日間』とさせていただきました。お車へのご愛着や様々なご事情がおありのことと存じます。ご契約の時期なども含め、お近くのカーセブン店へご相談くださいますと幸甚です。
以上、宜しくお願い致します。
(引用元:筆者取材のメール文より)
ご覧になると理解できるだろうが、やはり車買取の契約後7日間まではキャンセルに伴う違約金の発生はしない。
とはいえ担当者からの説明では「念のため担当者に確認する必要がある」としているため、やはり身勝手なキャンセルはすべきではないということは肝に銘じておく必要がある。
⑦ユーポス:キャンセル不可能
ユーポスは車買取の専門店である。
そしてフランチャイズ展開もしているが、まだまだ店舗数は非常に多いとは言い難い。
とはいえ買い取った車をすぐにオークションへ出品することから、そのときのオークション相場を反映した車買取をしてくれるのだ。
そんなユーポスに筆者が電話取材をした結果、下記のような回答が返ってきた。
- キャンセルは基本的に不可である
- ただし買い取った車に重大な瑕疵が見つかった場合には、当社からキャンセルする
まず注目すべきは「キャンセル不可」という点だろう。
筆者が先に述べた「オークションへすぐに出品してしまう」ということから、ユーポスの業務上たしかに買取後のキャンセルはすることができない。
また「瑕疵」という難しい単語が出ているが、これは「売買契約の際に重要事故の説明をしていない」ということになる。
つまり例えば
- 車が浸水していた
- 修復歴を隠していた
などの場合には、ユーポスから逆にキャンセルされるということになると覚えておこう。
⑧カーチス:キャンセル可能
カーチスも有名な車買取店だが、電話での問い合わせに対して丁寧にキャンセル規定の説明をしてくれた。
その結果は下記の通りである。
- いつでもキャンセルはできるし、応じる
- とはいえ売買契約上のことであるため、基本的には売ることを決定してから依頼をしてほしい
ご覧になると意外だと思ったことだろう。
しかし現実的に考えると「いつでも」というわけにはいかない。
なぜならカーチスも車買取店として「買い取った車を再販して利益を上げている」という現状があるからだ。
つまり次のお客様へ車が渡ってしまった場合には、どうしてもキャンセルすることは不可能であるといえる。
そのため次の顧客へ車が渡ってしまう前にキャンセルの申し出をしなければならないということは、覚えておこう。
以上、大手車買取店のキャンセル規定について理解できただろう。
そして意外と多くの車買取店がキャンセルに対応しているものの、基本的には車買取後にキャンセルすることは難しいということになる。
そのためやはり「よく考えて納得してから売買契約は結ぶべき」だと心に留めておいてほしい。
また次に、車査定のプロとして筆者の見解を述べておくのでご覧いただきたい。
各社大手買取店キャンセル対応ヒアリング結果での筆者の見解
筆者の見解としては正直なところ「これほどまでの大手買取店がキャンセルに対応しているという事実が意外だった」というほかない。
というのも基本的に契約後のキャンセルはどの車買取店でも嫌がられるため、キャンセル不可として「きちんと双方が納得できる形で契約をしている」という現状があるからだ。
そのためやはり筆者の見解通り、キャンセル不可の車買取店が多いと覚えておくべきだろう。
また仮にキャンセルできたとしても、車買取店も「車買取のために動いた手間や実費がある」ということができる。
つまり単純にキャンセルした場合には、確実に損をしてしまうのだ。
その結果としてキャンセル規定に
- 違約金
- かかったコスト
- 手間賃
などが請求される場合があり、きちんと契約書などに明記されている場合がほとんどである。
そのためキャンセルをすることは簡単にできず、できたとしてもあなた自身に大きな負担が生じる可能性が高いと考えるべきなのだ。
ちなみに、同じようにディーラー下取りがキャンセルできるか問い合わせてみたが、ディーラーはキャンセル可能なところが多かった。
詳細は下記記事を確認してほしい。
とはいえ性格上どうしても「契約後にキャンセルできるのか知ってから車買取の依頼をしたい」という場合もあるだろう。
そこで次章では、契約後のキャンセルが可能な車買取店の探し方について紹介しておこう。
2.アポ電話の際にキャンセル可能か聞いてみるのも賢い選択肢
前章の解説で大手車買取店のキャンセル規定については理解できただろう。
しかしあなた自身が依頼する車買取店が必ずしも大手車買取店とは限らない。
そして同時に、あなたが依頼する車買取店が必ずしもキャンセル可能だとは限らないのだ。
そのため筆者としては、当たり前の話にはなってしまうが、車買取の契約前にキャンセルの可否を確認しておく必要があると結論付けている。
とはいえ最初から車買取店のキャンセルについて調べることは困難だろう。
さらには、店舗による異なるので、複数の店舗に聞いてみるのが一番はやい。
そこでオススメなのが「車一括査定」というサービスを利用するということだ。
車一括査定とはどんなサービスなのか
車一括査定とはインターネット上のサービスのことで、サービスとは何百~何千社もの車買取店が提携している。
そしてサービスと提携している車買取店の中から、あなたの地域に対応している車買取店を複数社選択することができる。
つまりあなたは一度の申し込みをするだけで、複数の車買取店に対して一気に査定依頼をすることができるのだ。
また申し込み方法は非常に簡単で、
- あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、総走行距離など)
- あなた自身に関する情報(出張査定のための住所や氏名など)
を入力するだけであるため、1~3分程度で申し込みは完了する。
そのため最短時間で複数の車買取店に査定依頼ができ、結果的に最高額が提示されるのだ。
とはいえ「最高額を引き出せる」というサービスであるため、どのようにすれば車買取店のキャンセル可否について知ることができるのか、気になるだろう。
その点については次に説明していく。
どのようにしてキャンセル可能な業者は探すのか
車一括査定に申し込むと、前述した通りあなたの地域に対応している複数の業者を選択することができる。
そのご申し込みをすると、選択した業者からアポ取り用の電話がかかってくるのだ。
つまり各車買取店からかかってきた電話対応の中で「御社ではキャンセル可能か」ということを聞けばいい。
そうすることで簡単に、「あなたが依頼できる車買取店の中でキャンセル可能な業者」を見つけ出すことができるのだ。
そのためぜひ一度、車一括査定に申し込みをして最高額を引き出すとともに「対応業者のキャンセル規定」についても確認することで、確実に安心感を得ることができる。
そして最終的には、あなたの満足のいく形で車買取をしてもらえるのだ。
ただし、車一括査定と一言でいってもいくつかのサービスが存在する。
そこで筆者が徹底的に比較したのでご覧頂きたい。
車一括査定を徹底比較
車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。
主要な車一括査定6つをまず見てほしい。
下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。
それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば
- カーセンサーの提携業者数は圧倒的に多い
- 楽天オートは楽天ポイントがもらえる
- ユーカーパックは買取業者からの電話がない、申込み直後に買取相場を知ることができる
- ズバット車買取は申し込み直後に買取相場を知ることができる
- カービューは車一括査定を最初に始めた運営サイトで歴史が長い
- ナビクル車査定は買取業者を厳選している
という特徴に気付くことができるだろう。
実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。
といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。
そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。
車一括査定のオススメは「カーセンサー」
最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「 カーセンサー 」と結論付けている。
なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。
依頼でポイントがもらえる「楽天オート」
楽天オート の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。
そして得られるポイントは
- 申し込みをして5ポイント
- 申し込み後に制約をしたら1,500ポイント
であり、ハードルがとても低い。
提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。
買取業者からの電話なし「ユーカーパック」
ユーカーパック は他の車一括査定とは少し色が異なる。
ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。
この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。
さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。
ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある。
以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。
ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。
そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「 カーセンサー 」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。
申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。
そのため、ぜひ一度試してみてほしい。
「こんなにお得になるのか!」とビックリするかもしれない。
3.まとめ
以上、車買取後のキャンセルに関する解説を終了するが、最後まで読み進めると「キャンセルはできるものの、ある程度のリスクは覚悟する必要がありそうだ」と感じたことだろう。
その感覚は正しく、契約後にキャンセルすることは、あなたに大きな負担がかかる場合もある。
そのため筆者としては、最後に紹介した車一括査定を利用して、あらかじめキャンセルの可否を確認することをオススメする。
もちろんキャンセルしないに越したことはないが、万が一の場合に備えて車一括査定の申し込みをして、最高額と安心感を同時に手に入れるべきだろう。