車には必ず寿命がある。
そのため何年か所有していると、必ず一度や二度、車買取の検討することは間違いなくある。
そして、あなたを含めてだれもが「少しでも高く車買取をしてもらいたい」と思っている。
当たり前だ。少しでも高く車買取をしてもらうことで、間違いなく次に買い替える予定の車の購入予算に充てることもできるし、さらに家計への足しにすることも可能である。
実際に高く車買取をしてもらうには「プラス査定」と呼ばれる、加点をしてもらわなければならない。
ただし、多くの人は、そもそもプラス査定という存在を知らない。あなたもその一人ではないだろうか。
そこで今回は自動車ディーラーにて実際に何台もの車査定を実施してきた筆者が、どのような項目・条件で、あなたの車がプラス査定されるのか、そして高く車買取をしてもらうことができる方法について、詳しく紹介していこう。
内容は非常に簡単に説明し、さらに誰でも分かりやすいようにまとめている。
また読み終わる頃には
- プラス査定ってこんな項目でも関係あるのか
- プラス査定を考えずともお得になる方法が分かった
と理解できることは間違いなく、あなたが車買取を実践するときに大きな自信となるだろう。
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1.そもそもプラス査定をされる部分はあるのか
プラス査定とはその名の通り「査定額(評価)がさらにプラスされる査定項目・条件」のことを指している。
そのためプラス査定をされる項目が増えれば増えるほど、基本的には車買取の金額が高くなると理解しても間違いない。
とはいえ問題なのは「どんな査定項目でプラス査定をされるのか」だろう。
そこで下記に筆者が中古車査定士資格を取得した「JAAI(一般社団法人日本自動車査定協会)」が、資格取得研修の際に提示していたプラス査定となる項目について箇条書きしておいたのでご覧いただきたい。
②ボディの状態
③ABSの新しさ
④電動サンルーフ・電動スライドドアの有無
⑤本革シートの新しさ
⑥タイヤの溝の深さ
⑦ホイールの種類
⑧カーナビの有無
ちなみに、下記画像がJAAIの査定士の資格を取ると配布される査定に関する本だ。
それぞれの項目について、プラス査定となる条件については以下に分けて述べていこう。
①残り車検
残り車検については、車両のタイプ(JAAIが定めた車の種類)にもよるが、基本的には「4ヶ月以上の車検残が無い限り、プラス査定にはならない」という点については決められている。
しかし仮に4ヶ月の車検が残っている場合でも、実は1,000~3,000円程度の加算しかされないため、あまり気にするような数値ではない。
ただし、一般的な乗用車の中で新車とほとんど変わらない「車検残が30カ月以上」という状態の車両の場合には、プラス査定が60,000以上もされるためお得になることには違いない。
とはいえ例えば車買取を検討する車検残が6~12ヶ月程度である場合には、5,000円~16,000円程度の加算しかされないため、基本的にはそれほどお得になる実感はないだろう。
②ボディの状態
ボディの状態と聞くと非常に抽象的ではあるが、要するに「車のキズ」のことである。
こちらに関しては「無傷」と判断される場合に40,000円程度、「無減点(減点するほどではない)」と判断された場合には20000円程度の加算がされる。
無限点と判断するのは非常に難しいのだが、簡単な判別方法としては「うっすらついた傷が見えるか見えないか」という程度であるため、ここはきちんと理解しておくべきである。
とはいえ筆者の経験上、新車時から半年以内に手放す場合などのレアケースを除き、実はこれらの加算が行われることは非常に珍しいため「ごくまれに行われる」ことがほとんどだ。
また、プラス査定ほしさに「修理してから査定してもらおう」という想いが頭をよぎったかもしれない。
ただし、40,000円以下でボディの状態を完全に綺麗にしてくれる業者は滅多にいないため、結果的にかえって損をする可能性が高い。
③ABSの新しさ
ABSとは「アンチロックブレーキシステム」のことを指しているが、何のことか分からないだろう。
急ブレーキを踏んだことがあるのであれば理解できるのだが、実は急ブレーキをすると基本的に車のタイヤはロックされ、スリップしてしまう。
その現象を防ぐために、コンピューター制御によってブレーキの動きを絶妙に抑制しているシステムがABSなのだ。
このABSが装着されている車に関しては「安全装備が充実している」という見方から、プラス査定をしてもらうことができる。
そしてその額は10,000円~30,000円である。
とはいえ実は10年以上が過ぎた車であっても、実は当たり前のように装着されている装備である。
それほど心配せずとも「確実にプラス査定をしてもらうことができる」と思っても間違いないだろう。
④電動サンルーフ・電動スライドドアの有無
電動で動くルーフやスライドドアについては、「乗員の快適さを追求した装備」であるため、プラス査定の対象となる。ただし、軽自動車などに関しては6年を超えると特にプラス査定をされることはない。
その他のタイプの車両に関しては、10,000円~70,000円程度のプラス査定となるため、安心してほしい。
⑤本革シートの新しさ
本革シートに関しては「所有欲を満たす装備」であるため、やはりプラス査定の対象となる。しかし革製品であるため、古くなればなるほど加算されるポイントが低いのが特徴である。
具体的には6年を超える軽自動車については10,000円程度、その他の車両は20,000~30,000円程度である。
とはいえ通常の乗用車等であれば、初度登録から1年以内の場合には10万円近いプラス査定をされる。
車が新しい場合にはしっかりとアピールしたいポイントである。
⑥タイヤの溝の深さ
意外と知られていないが「タイヤ溝の深さ」に関してもプラス査定の要因となる場合がある。
というのもタイヤ溝は車検の合否に大きく関わるポイントである。
中古車として再販される際に「高価なタイヤ交換をしなくてもしばらく大丈夫」と思えるのが大きな要因なのだ。
そして具体的な数値としては、
装着されている4本のタイヤすべてが5mm以上の溝である場合、タイヤサイズにもよるが2,000円~8,000円程度のプラス査定がされる。
目立つ金額ではないものの、何もせずとも勝手に評価されるため、プラス査定をされた場合には素直にラッキーだと思うべきだろう。
⑦ホイールの種類
車のホイールには大きく分けて2種類の素材が使われていることはご存知だろうか。
一つ目は「鉄」である。
昔から一般的なのはコチラのホイールであり、素材や加工にかかるコストの安さから自動車メーカーは純正品としてよく利用してきた。
そして二つ目は「アルミ」である。
コチラのアルミホイールは非常に高価であり、加工にかかるコストは鉄と比較すると段違いであるが、その軽さから車好きの間では非常に人気のあるホイールなのだ。
またアルミホイールについては価値の高さから、4本ともすべて装着されている場合に限りプラス査定の対象となる。
先程のタイヤと同様に、サイズによってプラス査定となるポイント加算には違いがあるが、6年を超えると15インチ以下の「ほとんどの車に装着されている大きさのアルミホイール」では加算が0となっている。
しかし例えば4・5年目で17インチのアルミホイールを装着している車両には30,000円程度、2・3年目で18インチのアルミホイールを装着している車両には60,000円程度の加算がされるため、大きくプラス査定をされるポイントだ。
⑧カーナビの有無
実はカーナビに関しても、装着されていることでプラス査定となる場合が多い。
というのもカーナビは現代のクルマ社会の中では無くてはならない装備のひとつであり、誰もが必要としているからだ。
そのためJAAIでは「古すぎる型のカーナビ以外はプラス査定となる」という意思を示している。
つまり「純正品では無くても構わない」と思っても大丈夫だ。
しかしカーナビのプラス査定は難しく、市場動向がなかなかつかめないことからJAAIとしても
ナビゲーションシステム・オーディオ類の評価は、市場変動が著しいことから加減点点数等については、価格ガイドブック及び協会ホームページに掲載する。(※引用元:JAAI中古車査定基準の「修正個所」より)
としているように、明確な加減点は決定されていないのが現状である。
そのためカーナビについては「型が古く無ければプラス査定されるが、どの程度かはその都度決定されるため一概に言うことができない」。
以上が車買取の際のプラス査定に関する、それぞれの項目や条件についての解説だ。
ご覧になると「すべてが最高の条件でプラス査定をされたとしても、意外と数万円程度しか高くならないかもしれない」と思ったのではないだろうか。
実際にその通りといえるのが現状である。
もっというと、車査定の現場で仕事をしている人間にとっては「そもそも加減点はそれほど関係ない」というのが通説なのだ。
一体どういうことなのか、気になるだろう。
そこで次章では現場感覚の「プラス査定」について、もう少し詳しく見ていこう。
2.現場感覚で見ると「プラス査定」はそれほど関係ない
前章をご覧になって「プラス査定がそれほど関係ない」という筆者の結論に驚きを隠せなかった人もいるのではないだろうか。
実は車買取業界では、JAAIの査定基準に対して正確に準拠している業者はそれほど多くないのである。
というのもあくまでJAAIの査定基準は「机上の空論」ととらえている業者が数多い。
結果的に現場感覚ではそれほど役に立たない場合が多いといえるからだ。
プラス査定よりも「需要の高さ」が重要
まず「そもそも論」ではあるが、基本的に中古車市場では需要によって価格が決定されている。
もちろん車種に限らず車のボディの程度やその他項目に関しても評価することはあるが、あくまで「参考程度」なのだ。
つまり基本的にはプラス査定、マイナス査定に限らず「中古車オークションや全国の中古車販売業の相場を見て、大まかな買取価格は決定している」と考えても良い。
これまで紹介してきたプラス査定の項目や条件は、意外にも無視されているのが現状である。
そして実はJAAIでもその点を裏付ける評価基準がある。
それはJAAIの公式ホームページでも述べられているように、「特別調整」という項目があるのだ。(※出典:JAAIの査定の方法「査定価格の算出方法」より)
この項目は簡単に述べると「車買取店各社が、需要を考えて価格調整をしてくださいね」というポイントであり、結果的にこれまでの評価に関わらず「自社の好きな価格に設定できる」ということになる。
つまり言い換えると、JAAIとしては車査定における評価基準の参考値を示しているだけであり、最終的には車買取店ごとの相場感や需要によって価格は決定されていると理解しておくべきなのだ。
そのため、実は筆者自身もJAAIで中古車査定士資格を取得したものの、実際には簡単に車両の状態を見るだけである。
基本的には「中古車市場でどの程度の価格で販売されているか」を基準に買取価格を決定していた。
以上のことから、これまで説明してきたプラス査定のポイントなどは「あくまで参考」と割り切ろう。
そして、あなたが乗っている車に対する需要が大きく関係しているということだ。
また、あなたにとっては驚愕の事実かもしれないが、「大手車買取店では無資格者が多い」という現状もある。
その点について、次に簡単な解説をしておこう。
大手車買取店では無資格者が多いという事実
実は大手車買取店ではJAAIの中古車査定士資格を取得していない営業マンが多い。
しかし先に結論を述べておくが、無資格だからと言っておかしな車査定をされるわけではないから安心してほしい。
とはいえなぜ無資格者が多いのか、不思議に思うだろう。
その理由のひとつとしては「JAAIの資格は民間資格に分類されるため、取得していない人が車査定をしても問題はない」ということにある。
大手車買取店では従業員数が非常に多いため、それだけ研修を受けさせる費用などが大きな負担としてのしかかることを避けたいという想いもあるだろう。
また、大手車買取店では日本全国はもちろん、海外へ向けた再販ルートをいくつも確保している。
そのため、いつも正確な相場情報を手に入れることができるため、基本的には詳細な査定の知識が無くとも「ある程度の買取価格をつけることは可能」ということになるのだ。
また大手車買取店独自の「評価方法」もあるため、
- 大まかな買取価格を調べる
- 現車確認をして詳細な査定額を提示する
ということになるのである。
以上のことから大手車買取店では無資格者が多いものの、正確な需要や相場情報により、きちんと車査定を行うことができる。
とはいえ中小車買取店でもオークション情報や中古車販売価格を独自のネットワークにより構築している。
つまり、中小車買取店でもプラス査定を気にせずとも「高く車買取をしてくれる業者はある」ということができる。
そのため、大手車買取店へ車買取を依頼することはもちろん、中小車買取店へ車買取を依頼しても「確実に高く車買取してくれる業者は見つかる」ということになる。
ぜひ複数の車買取店に車査定の依頼をしてもらうことがオススメである。
しかし具体的にどこの車買取店へ車査定の依頼をすればいいのか、見当もつかないのではないだろうか。
そこで次章では、プラス査定を無視できるほど高く車買取をしてくれる車買取店の探し方としてオススメの「車一括査定」というサービスについてご紹介していこう。
3.高く車買取してもらうなら「車一括査定」がオススメ
前章の説明で、高く車買取をしてもらうには「プラス査定よりも需要の方が重要」だということが良く理解できただろう。
つまりあなたの車をより強く「欲しい!」と思っている業者を見つけ出すことができれば、それだけで高く車買取してもらうことができるのだ。
とはいえそのような車買取店を自力で探すのは困難であることは明白なので、「車一括査定」というサービスをご紹介しておこう。
提携している何百~何千という車買取店の中から、あなたの住んでいる地域に対応している車買取店に対して一気に車査定の依頼をすることができる。
つまり一度申し込みをするだけで一気に何社もの車査定を受けられるため、あなたの住んでいる地域の中で最も高く車買取してくれる業者が一目瞭然になるのだ。
そしてお得になる額としては、最も安い車買取店と最も高い車買取店の差が30万円以上になることも珍しくなく、本当にお得な車買取をしてもらうことができる。
また、本題であった「プラス査定」をきちんと行った場合だけでは、到底30万以上になるのは難しい。
車買取店ごとの需要がいかに査定額へ影響を及ぼしているか分かるだろう。
そのため、ぜひ一度申し込みをして、最高額を引き出してほしい。
そして申し込み方法に関しても非常に簡単だ。
- あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、総走行距離など)
- あなた自身に関する情報(出張査定を行うための住所や氏名など)
を入力するだけであるため、1~3分程度という超短時間で申し込みが完了するのだ。
以上のことから車一括査定は「最短時間でプラス査定を無視できるほどの最高額を引き出すことのできるサービス」というのが理解できたのではないだろうか。
車一括査定を利用すれば、今の車が高く売れて、今後負担しなければならないお金も激減することは間違いないといえるだろう。
車一括査定を徹底比較
車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。
主要な車一括査定6つをまず見てほしい。
下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。
それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば
- カーセンサーの提携業者数は圧倒的に多い
- 楽天オートは楽天ポイントがもらえる
- ユーカーパックは買取業者からの電話がない、申込み直後に買取相場を知ることができる
- ズバット車買取は申し込み直後に買取相場を知ることができる
- カービューは車一括査定を最初に始めた運営サイトで歴史が長い
- ナビクル車査定は買取業者を厳選している
という特徴に気付くことができるだろう。
実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。
といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。
そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。
車一括査定のオススメは「カーセンサー」
最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「 カーセンサー 」と結論付けている。
なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。
依頼でポイントがもらえる「楽天オート」
楽天オート の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。
そして得られるポイントは
- 申し込みをして5ポイント
- 申し込み後に制約をしたら1,500ポイント
であり、ハードルがとても低い。
提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。
買取業者からの電話なし「ユーカーパック」
ユーカーパック は他の車一括査定とは少し色が異なる。
ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。
この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。
さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。
ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある。
以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。
ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。
そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「 カーセンサー 」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。
申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。
そのため、ぜひ一度試してみてほしい。
「こんなにお得になるのか!」とビックリするかもしれない。
4.まとめ
以上、車買取の際のプラス査定に関する解説を終了する。
- プラス査定をしてもらえる項目は意外と多かった
- プラス査定が関係なく、需要による相場の方が重要である
ということについて、意外性があったのではないだろうか。
その感覚は間違っておらず、車査定を実際にしている現場では筆者が述べた事実で業務を行っている車買取店が多い。
また、それほどJAAIのプラス査定を考えている車買取店は多くない。
また最後にご紹介した車一括査定というサービスについては、間違いなくあなたの車を最高額で車買取してもらうためには必要なサービスだ。
さらに最も満足のいく結果を得られると言っても過言ではないため、ぜひ一度ご利用になることがオススメである。
そうすることで、間違いなくあなたの予想を超えた価格が提示され、驚愕の買取価格を目にすることができるだろう。