そのため車買取を依頼するとき、気になるのは「買取店側が確保している利益」だろう。
少し思い浮かべてほしい。
車買取店の数は、意外と街のあちこちで見かけないだろうか?
実は、小さな街の中古車屋さんなどを入れると、コンビニエンスストアよりも多いのだ。
それだけ車買取というビジネスは、利益率が高く「儲かる商売」だということが分かる。
そしてあなた自身、車買取店が確保している利益によって、自分の車を買い取ってもらうときに損をしているのか気になるだろう。
そこで今回は車買取による利益について、自動車ディーラーの中古車査定士をしていた筆者が、プロ目線で詳しく解説していこう。
- 車買取店が確保している一般的な利益
- その利益を削らせて、最もお得に車買取してもらう方法
を解説していくので、当ページをしっかりと読み進めていけば車買取によってあなたが得することは間違いない。
そして車買取が完了したときに「お得に売れて良かった~」とホッとすることは間違いないだろう。
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1.車買取店はオークションor直販(またはその両方)で利益を上げている
車買取店は基本的に、買い取った車を業者専用オークションや店頭での直販をすることによって利益を上げている。
その利益構造について、分かりやすく下記に図解しておいたのでご覧いただきたい。
赤字で書かれているパーセンテージが、いわゆる「利益率」というものである。
あくまで一般的な数値ではあるのだが、実際にこれだけの利益を車買取店は確保しているのだ。
とはいえこれだけでは、それぞれの流れについてきちんと理解できないだろう。
後述する「最もお得に車買取をする方法」を理解するためにも、それぞれの流れを次に解説していくので、引き続きご覧いただきたい。
車買取店の利益率は最大50%程度
前述した図解から見ると分かる通り、利益率は最大で50%程度となる。
ただしそれぞれの流れで少し状況は変わってくるため、それぞれを
- 「車を売る人」→「買取店」
- 「買取店」→「オークション」
- 「オークション」→「車を買う人」
- 「買取店」→「車を買う人」
の4つに分解して、簡単に分かりやすく説明していこう。
「車を売る人」→「買取店」
売る人と買取店の流れは、単純に「車買取店が今後の利益を見越して車買取をする」というだけのものである。
そのためこの場では特に利益の発生はない。
ただし理解してほしいのは「将来の利益を見越している」ということだ。
つまりこれから車買取店が上げる利益によっては、あなた自身が見えないところで損をしている可能性があるということになる。
「買取店」→「オークション」
買取店はお客様から買取をした車を手っ取り早く売りさばく方法として、業者専用のオークションに出品することが多い。
なぜなら業者専用のオークションはよほど状態の悪い車両ではない限り、全国各地の業者の需要に合わせられるため、確実に利益確保をしたうえで車を売り切ることができるからだ。
とはいえ業者専用のオークションは買う側もプロであるため、基本的には「20%の利益が取れれば最高の結果」と考えられており、10%前後の利益率が多い。
つまりそもそもオークションへ流すことを考えている車買取店は、そもそも多くの利益を確保できないという現状から、高く車買取をすることが困難である。
「オークション」→「車を買う人」
オークションで車を仕入れた中古車販売店は、自社の顧客、つまり「車を買う人」へ直販をする。
そしてここで覚えておいてもらいたいのが、車を買う人は「素人」だということだ。
つまり先ほどの流れとは異なり、プロが素人相手に売るため「利益を多く確保できる」ということになる。
そのため20~30%という利益率が一般的となり、場合によってはこれよりも多い利益を確保していることも珍しくない。
そのためオークションで仕入れをしている業者を探し出すことができれば、利益を削らせて高く車買取をしてもらうことも可能ということになる。
「買取店」→「車を買う人」
最後のパターンとして、車買取店が自社で中古車販売事業もしており、直接「車を買う人」とつながる場合がある。
このケースでは正直なところ、顧客の足元を見て50%程度の利益を確保している場合が珍しくない。
大手車買取店の多くは、このケースに当てはまる。
ちなみに超大手車買取店に勤務している筆者の知人は、つい先日「利益率見込み60%で車買取に成功した!」と喜び勇んでいたので、間違いない。
しかし筆者としては、これだけの利益を確保しているということは、正直なところ「まだ余力がある」という状態であるため、まだまだ高く車買取をしてもらうことは可能といえる。
そのため次章にて紹介するように「余力を削らせて高く車買取させる」方法を実践することが重要なのだ。
2.車買取店の余力は50%見込み!買い叩きを防いで最もお得な車買取を!
全勝の説明で十分に車買取による利益に関して理解できただろう。
そのため、あなたがしなければならないのは「50%分の利益を極限まで削る」ということだ。
そうすることで最高額での車買取が実現し、さらに最もお得な結果となる。
そこで早速、以下に余力を極限までなくす方法について、解説していこう。
最もお得になるには「複数社の競合」が必須
車買取店はそもそも「自社の利益は教えない」というのが普通である。
それはどの企業でも同じだが、顧客に利益率を教えるのは滅亡を意味するのだ。
そのため車買取店側の利益を削るためには、「あらかじめ予想を立てる」ということが重要になる。
とはいえ利益予想を立てて交渉していくのは難しいため、手っ取り早い方法として車買取店を複数社で競合させるのをオススメする。
なぜなら車買取店は昨今の中古車人気の影響から在庫車が少なくなっており、結果的に利益よりも在庫車の確保をすることを重要視しているからだ。
そのため複数の車買取店を競合させることで、各社が「少しぐらい利益が少なくなっても…」という心理的な状況となり、徐々に利益率が低くなっていくのだ。
もちろんどの程度利益が低くなってしまったのか知ることはできないが、粘り強く競合させ続けていくことで、確実に最もお得に車買取をしてもらうことができる。
しかしあなた自身お気づきかもしれないが、複数の車買取店を競合させるのは非常に時間がかかることなのだ。
1社ずつ競合させてまわるのは時間の無駄
筆者としては複数=3~5社の車買取店を競合させる必要があると結論付けている。
なぜならそれだけの車買取店を競合させるだけで、金額は相場の上限値付近になるからだ。
しかし競合をさせるために各社をまわり、それぞれで交渉していくのは数日以上の時間が必要になるため「無駄」というほかない。
そう聞くと、何かいい方法はないものかと思うだろう。
そこで筆者がオススメするのは「車一括査定」というサービスを利用することである。
このサービスは時間的な問題と、「車買取店を複数探す」という問題を、一気に解決することができるため、本当にオススメすることができるのだ。
次章ではそんな車一括査定というサービスについて詳しく解説していくため、よく読んだ上で利用してほしい。
3.複数社で車買取の競合をさせるなら「車一括査定」が賢い選択
これまでの説明から、車買取店の利益率や複数社を競合させる意義について、よく理解することができただろう。
そのため少しだけ触れた車一括査定というサービスについても、気になっているだろう。
そこで早速、このサービスについて詳しく解説していくため、ご覧いただきたい。
車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス
そして名前からもおおよその内容は推測できるだろうが、サービスと提携している何百~何千社もの車買取店の中から、あなたの地域に対応している複数の車買取店に車査定を一括して依頼できるのだ。
またサービスと提携しているほとんどの車買取店は、無料の出張査定サービスに対応しているため、あなたは自宅にいながら一気に複数社を競合させられる。
そのため「一度の申し込みをするだけで、最高額が得られる方法」ということができるのだ。
申し込み方法に関しても非常に簡単で、
- あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、総走行距離など)
- あなた自身に関する情報(出張査定先の住所や氏名など)
を入力するだけであるため、1~3分程度の時間があれば申し込みを完了させられる。
以上のことから車一括査定を利用することで、へこみのあるあなたの車は「最短時間で最高額を得ることができる」ということになるのだ。
申し込みは非常に簡単で、誰でもササっとできる。
そのためぜひ一度利用して、満足のいく価格提示を受けてほしい。
とはいえひとつだけ問題もある。
それは「車一括査定のサイトはいくつもあるため、どこがオススメなのか分からない」ということだ。
そこで最後に、当サイトで紹介している車一括査定サイトの中から、オススメなものを紹介しておこう。
車一括査定を徹底比較
車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。
主要な車一括査定6つをまず見てほしい。
下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。
それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば
- カーセンサーの提携業者数は圧倒的に多い
- 楽天オートは楽天ポイントがもらえる
- ユーカーパックは買取業者からの電話がない、申込み直後に買取相場を知ることができる
- ズバット車買取は申し込み直後に買取相場を知ることができる
- カービューは車一括査定を最初に始めた運営サイトで歴史が長い
- ナビクル車査定は買取業者を厳選している
という特徴に気付くことができるだろう。
実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。
といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。
そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。
車一括査定のオススメは「カーセンサー」
最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「 カーセンサー 」と結論付けている。
なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。
依頼でポイントがもらえる「楽天オート」
楽天オート の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。
そして得られるポイントは
- 申し込みをして5ポイント
- 申し込み後に制約をしたら1,500ポイント
であり、ハードルがとても低い。
提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。
買取業者からの電話なし「ユーカーパック」
ユーカーパック は他の車一括査定とは少し色が異なる。
ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。
この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。
さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。
ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある。
以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。
ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。
そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「 カーセンサー 」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。
申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。
そのため、ぜひ一度試してみてほしい。
「こんなにお得になるのか!」とビックリするかもしれない。
4.まとめ
以上、車買取と利益についての解説を終了するが、最後に当ページの内容をまとめておこう。
- 車買取店は最大で50%程度の利益を確保している
- つまり買取価格の50%程度、損をする可能性がある
- 車買取店の利益を削らせて最もお得になるには「複数社の競合」が重要
- 複数社の競合をするなら「車一括査定」の利用をすべきで、賢い選択肢となる