車の買取依頼をするとき、自分の車が古い場合には正直なところ
- もはや買取価格は安くて当たり前なのだろう…
- もしかしたら、そもそも値段が付かないかもしれない…
- 少しでも高く売れればありがたいけど、無理なんだろうな…
など、正直なところ「希望があまりない」という状態になる。
実際にあなた自身、自分が所有する車が古くなっていて、上記のような不安を抱えているのではないだろうか。
そこで先に、ディーラーの営業マンとして中古車査定業務をしている筆者が結論を述べると、「古くても買取価格で諦める必要はない」ということができる。
その理由は後述していくが、実際に古い車でも、買取価格が数十万円~数百万円以上になるケースも珍しくないのだ。
ただしお得に古い車の買取をしてもらうには、高く買い取ってもらうためのポイントを満たしておく必要がある。
そこで今回はプロである筆者が、古い車でも高く買い取ってもらう方法について詳しく解説していこう。
最後までご覧いただければ、あなた自身「自力で確実に最高額が引き出せそうだ!」ということは十分に理解できるはずだ。
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あなたは愛車の本当の価値を知っているだろうか?
もし、ディーラーの下取り額でしょ?買取店で出してもらった査定額でしょ?と思ったあなたは大きな間違いだ。
ディーラーや買取店は、ただただあなたから買い取った車を横流しして利益を上げているだけなのだ。
つまり彼らの利益を最小限に減らすことができれば、あなたは最高額で売れることができる。
ではどうすればいいのか?答えは「買取店同士を競わせる」こと。
ただ、正直、1社1社買取店を回っていたら面倒だと思うだろう。
そこでオススメなのが車一括査定というサービスを使うことだ。
車一括査定を使えば、一度に買取店に査定してもらい競争させることができるので、MAXに近い買取額が出る。
無料で利用、しかも納得いかなければ売らなくてもOKなのだ。
だまされたと思った一度利用することをオススメする。
おそらくあなたは出てきた査定額にビックリするだろう。
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1.古い車は「売り先」をはじめ3つのポイントで買取価格を最大化できる
まず古い車に限らず、車買取を依頼するときには「売り先によって買取価格が変わる」ということを覚えておく必要がある。
そして車の売る方法、売り先には一般的に「ディーラーに下取り依頼をする」もしくは「車買取専門店に買取依頼をする」という2通りがある。
その中でも基本的に車買取専門店に買取依頼をした方が、ほとんどのケースで高く売ることができるのだ。
その理由は単純で、車買取専門店の方がディーラーよりも「中古車販売に対する力の入れ具合が異なるから」である。
一体どういうことなのか分からないかと思うが、主な業務について考えてみると分かりやすい。
まずディーラーの主な業務は「新車の販売をすること」であり、新車販売によって利益の確保をしており、メーカーからの販売台数ノルマを達成するとインセンティブが入る仕組みになっている。
つまりディーラーでは新車の販売に全力を注ぐことで、確実に利益を積み上げられる仕組みとなっているのだ。
一方、車買取専門店は仕入れた=買い取った車を中古車として再販することで利益を上げており、新車販売のライセンスはメーカーからもらっていない。
つまり中古車販売に全力を注がなければ生計を立てることが不可能であり、販売する在庫車確保は「生きていくうえで最重要なこと」といえるのだ。
そのためディーラーの下取り価格と比較すると、車買取専門店の買取価格が数十万円以上高いというケースが多く、基本的には車買取専門店に売却したほうがお得になるのである。
しかし古い車の場合にはその限りではないため、以下に続けて説明していこう。
古い車は「お情け査定」で高く下取りされることもある
古い車をディーラーで下取りしてもらう場合、実は車買取専門店と査定額が逆転するケースも多くはないが少なくもない。なぜならディーラーは新車販売することが使命であるため、「ちょっとぐらい損しても新車が売れた方が良い」と判断した場合には、下取り価格を高くするケースもあるからだ。
またディーラーはお客様を車検や整備を含めた各種サービスで囲い込みたいと思っており、1人の顧客に対して長期的な利益を望んでいる。
そのため例えば車検や整備などで利益を挽回できるのであれば、下取り額を高くして自社が損したとしても「トータルバランスで利益が出ていれば問題ない」と考えるケースも多いのだ。
とはいえディーラーの下取り価格は、値引き調整的な役割を持っているため、新車の値引き額が極端に低く、下取り価格だけ「高く見せている」というケースも少なくない。
そのためディーラー営業マンの筆者としては、下取り査定額はあくまで「たたき台(他社に提示する基準価格)」程度に考えておくのが良いだろう。
また下記に、たたき台として考えた下取り査定額から、競合させて最高額を得る方法について説明していこう。
下取り査定額は「たたき台」にして競合させるのが最高額ゲットの近道
下取り査定額でたたき台が出来上がったら、本来高く買い取ってくれるはずの車買取専門店に査定依頼をしに行くと良い。
というのも車買取専門店が「絶対に在庫車を確保したい」と思っている気持ちに嘘偽りはないため、競合させていくことで「お情け査定の結果よりも高い価格」の提示をしてくれる可能性が高くなるのだ。
そのため手順としては
- ディーラーに下取り査定額を提示してもらう
- 車買取専門店に「たたき台」を持っていき、競合させる
- 競合させて出た金額を持って、さらに別の車買取専門店に行き競合させる
という流れを3~5社程度ですると、ディーラーの下取り査定額も、車買取専門店の買取査定額も徐々に上昇していき、最終的に下取りと買取のどちらかで最高額が提示される。
とはいえ何社もまわって競合させていくのは正直なところ「かなり面倒くさい」ということができるため、筆者としてはディーラーの下取り査定額を出した後は「車一括査定」というサービスの利用をオススメしている。
というのもこのサービス、簡単な申し込みをするだけで一気に複数の車買取専門店を競合させることができ、結果的に最短時間で最高額を引き出すことができるのだ。
サービスの詳細については下記にしていくが、古い車の買取を検討する上ではベストなサービスということもできるため、ぜひご覧になって利用してほしい。
車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス
そして名前からもおおよその内容は推測できるだろうが、サービスと提携している何百~何千社もの車買取店の中から、あなたの地域に対応している複数の車買取店に車査定を一括して依頼できるのだ。
またサービスと提携しているほとんどの車買取店は、無料の出張査定サービスに対応しているため、あなたは自宅にいながら一気に複数社を競合させられる。
そのため「一度の申し込みをするだけで、最高額が得られる方法」ということができるのだ。
申し込み方法に関しても非常に簡単で、
- あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、総走行距離など)
- あなた自身に関する情報(出張査定先の住所や氏名など)
を入力するだけであるため、1~3分程度の時間があれば申し込みを完了させられる。
以上のことから車一括査定を利用することで、へこみのあるあなたの車は「最短時間で最高額を得ることができる」ということになるのだ。
申し込みは非常に簡単で、誰でもササっとできる。
そのためぜひ一度利用して、満足のいく価格提示を受けてほしい。
とはいえひとつだけ問題もある。
それは「車一括査定のサイトはいくつもあるため、どこがオススメなのか分からない」ということだ。
そこで最後に、当サイトで紹介している車一括査定サイトの中から、オススメなものを紹介しておこう。
車一括査定を徹底比較
車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。
主要な車一括査定6つをまず見てほしい。
下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。
それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば
- カーセンサーの提携業者数は圧倒的に多い
- 楽天オートは楽天ポイントがもらえる
- ユーカーパックは買取業者からの電話がない、申込み直後に買取相場を知ることができる
- ズバット車買取は申し込み直後に買取相場を知ることができる
- カービューは車一括査定を最初に始めた運営サイトで歴史が長い
- ナビクル車査定は買取業者を厳選している
という特徴に気付くことができるだろう。
実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。
といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。
そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。
車一括査定のオススメは「カーセンサー」
最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「 カーセンサー 」と結論付けている。
なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。
依頼でポイントがもらえる「楽天オート」
楽天オート の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。
そして得られるポイントは
- 申し込みをして5ポイント
- 申し込み後に制約をしたら1,500ポイント
であり、ハードルがとても低い。
提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。
買取業者からの電話なし「ユーカーパック」
ユーカーパック は他の車一括査定とは少し色が異なる。
ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。
この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。
さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。
ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある。
以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。
ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。
そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「 カーセンサー 」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。
申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。
そのため、ぜひ一度試してみてほしい。
「こんなにお得になるのか!」とビックリするかもしれない。
以上の説明から、簡単に最高額を引き出せる自信がついたかと思うが、ここまでの内容を一度まとめておこう。
- 基本的に車買取はディーラーよりも車買取専門店の「買取」の方が高くなりやすい
- ただし古い車の場合にはディーラーが「お情け査定」をすることもあるため、一度ディーラーには査定額を提示してもらうべき
- ディーラーの査定額を「たたき台」にして、「車一括査定」を利用すれば確実に最高額となる
上記3つのポイントのように、各業者での査定と競合をすることが、古い車の買取をする場合には重要となる。
また最高額を得る方法については解説してきたが、逆に「損を防ぐポイント」についてはまだ説明していない。
そこで次章では、古い車買取を実施するときに損を防ぐポイントについて紹介していこう。
2.古い車は2つのポイントで損を防げる
古い車では、実はきちんと対策をしておかなければ「査定時にあえて低く評価される」ということにより、金額的に損をしてしまう可能性がある。
そのため確実に、下記の2点だけはきちんと実施しておいてほしい。
- 洗車と車内清掃
- 事故歴、修復歴を正しく申告する
それぞれ当たり前のことだと思われるかもしれないが、車買取をする上で最も重要なポイントと言っても過言ではないため、ぜひ以下に分けた説明をご覧いただきたい。
ポイント1.洗車と車内清掃
洗車と車内清掃に関しては、「査定士の心象が良くなる=査定額も高くなりやすい」と誤解されているポイントだ。というのも洗車と車内清掃は、査定額を高くするために実施するのではなく、損を防ぐために実施するポイントだからだ。
一体どういうことなのか説明しよう。
まず中古車査定士は基本的にお客様の車をベタベタ触りながら査定をすることはない。
そのため車が汚れている場合には、実は「汚れの下にあるかもしれないキズ」について、正確に把握することができないのだ。
そして中古車査定士としては自社が損することを極力防ぎたいため、汚れなどが付着している車に関しては「キズがあるかもしれない」などとして、あえて低めの評価をするという実情がある。
つまり洗車も車内清掃もしていない車に関しては、
- 正しく評価されない
- 正しく評価されないどころか、低く評価されてしまう
- 結果的に査定額が安くなってしまい、本来はなかったはずの「損」が生まれる
ということになるのだ。
そのため車下取りでも車買取でも、必ず査定前には洗車と車内清掃だけは実施しておくべきだと覚えておいてほしい。
ポイント2.事故歴、修復歴を正しく申告する
損を防ぐためのポイント2つ目は、事故歴や修復歴を正しく申告するということだ。
事故歴とは「何かしらの事故をした経験」、修復歴とは「車の骨格やパネルなど、安全性に深く関係する芯の部分に修理(または修理が必要な状態)をした経験」のことを指している。
そしてそれぞれ
- 事故歴…事故の大きさによって修復歴につながっているか判断する
- 修復歴…「有」の場合には大幅な減額をする
ということになるため、本当は「できる限り隠して減額されずに売りたい」と思うだろう。
しかし正しく申告しなければ、後に大損をする可能性がある。
なぜなら査定をするその場ではお客様の言うことを信じて見逃してくれる可能性はあるのだが、引き渡し後に実施される「入荷時の点検」の際に修復歴が発見されると、
- 損害賠償請求がされる
- 入金した買取金額を、一括返済させられる
という最悪の事態を引き起こすことになりかねないのだ。
そのため「事故歴や修復歴はありますか?」と聞かれた場合には、必ず自分が知っている限りの正しい情報を伝えなければならない。
ただしわざわざ不利な状況にする必要はないため、例えば「ちょっと小石がぶつかってできたキズ」という程度の場合には、
- 小石がぶつかってできた傷だから、これぐらいでは修復歴=大幅減額にならないよね?
- そもそもこれって、事故歴になるの?
など、修復歴による減額事情を知っていて「最初から減額要素はないでしょ?」という態度を取ることをオススメする。
そうすれば中古車査定士自身も評価がしやすくなり、損することが無くなるのだ。
また逆に修復歴の有無に関する判断は、大まかに
- ドアパネルやバンパーなど、大きな部品を交換する事故を起こした…修復歴「有」
- 多少の擦りキズや凹みができた程度…修復歴「無」
と思っておけば基本的に間違いではないので、自分の車に照らし合わせて判断しておくと「あらかじめ大きな減額があるかどうか分かる」のでオススメである。
以上の説明からも分かるように、損しないためには「きちんと車の状態が分かるように、情報を開示する」ということが重要になる。
それだけをしておけば正しく車査定をしてもらうことができ、結果的にお得にはならないが「損を防ぐ」ということにつながるのだ。
3.まとめ
以上、古い車の買取に関する解説を終了するが、最後に当ページの内容をまとめておこう。
- 車買取を依頼するなら、基本的にはディーラーの下取りではなく、車買取専門店の「買取」を選択したほうが高くなりやすい
- ただし古い車に限ってはディーラーの「お情け査定」が適用される可能性もあるため、たたき台として複数の車買取専門店と競合させると、最高額で車買取される
- 複数の車買取店に依頼して競合させるのが面倒くさければ、「車一括査定」というサービスを利用するのがオススメ
- 損しないポイントは「正直に車を見せる」「情報を隠さず開示する」ということが重要で、仮にこのポイントを守らないと「あえて減額」や「損害賠償請求」などのリスクにつながってしまう