車売却をするとき、所有権などの関係から様々な書類が必要となる。
しかし実際のところ、車売却を依頼する機会はそれほど多くないため、なかなか必要書類が分からないのが現状だろう。
そこで先に必要書類に関して下記に箇条書きしておくが、車売却の際には9つの書類が必要になる。
必要書類の名称 | 普通自動車 | 軽自動車 |
---|---|---|
自動車検査証 | ○ | ○ |
自賠責保険証明書 | ○ | ○ |
リサイクル券 | ○ | ○ |
自動車納税証明書(軽自動車含む) | ○ | ○ |
印鑑登録証明書 | ○ | × |
実印 | ○ | × |
譲渡証明書 | ○ | × |
委任状 | ○ | ○ |
認印 | × | ○ |
振り込み口座が分かるもの | ○ | ○ |
これらの書類をそろえることで車売却は完了するのだが、ひとつ疑問があるだろう。
そう、「住民票は必要ないのか」ということである。
あなたの目の付け所は正しくて、実際にこれらの書類プラス住民票が必要になるケースもあるのだ。
つまりあなたが「住民票を必要とする対象者」である場合には、住民票を用意しなければ車売却は成立しないことになる。
そこで今回は、自動車ディーラーの中古車査定士として、実際に何台もの車売却を担当してきた筆者が住民票の有無について解説していこう。
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- 1.車売却では住民票は「必ずしも必要ではない」が正解
- 車売却のときに住民票が必要なたった1つのケース
- 2.住民票を取得する手続方法
- 1.市区町村役場または窓口センターにて発行する
- 2.コンビニで発行するにはマイナンバーカードが必要
- 3.住民票以外で車売却に必要な書類は8つ
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- リサイクル券
- 納税証明書
- 譲渡証明書
- 委任状
- 印鑑登録証明書
- 4.書類がそろったら、あとは「車一括査定」を使って高く車売却するだけ
- 車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス
- 車一括査定を徹底比較
- 車一括査定のオススメは「カーセンサー」
- 依頼でポイントがもらえる「楽天オート」
- 買取業者からの電話なし「ユーカーパック」
- 5.まとめ
1.車売却では住民票は「必ずしも必要ではない」が正解
先に結論を述べておくが、実は車売却の際に住民票を必要とするケースはそれほど多くない。
というのも住民票で証明すべき事項は、実は別の必要書類でカバーすることができるからだ。
その書類は「印鑑登録証明書」という書類なのだが、その詳細は後述する。
ただし、今は「すべてのケースで住民票が必要というわけではないが、必要な場合もある」ということをしっかりと頭に入れておいてほしい。
そこで次に、住民票が必要なケースについて解説していこう。
車売却のときに住民票が必要なたった1つのケース
車売却のときに住民票が必要なのは、実はたった1つのケースに該当する場合である。
それは「所有者氏名が自分の名前ではなく、使用者氏名が自分の名前」となっている場合だ。
つまり所有者が
- リース会社
- 自動車ディーラー
- ローンを組んだ銀行
等となっている車をあなたが持っている場合に必要となる。
なぜなら車売却をするときは、本人であるかどうか確認するための書類として「売り主本人の氏名と住所が記載されている書類」をが必要になるからだ。
そしてその条件を満たすことのできる書類として、住民票が最適ということになる。
ちなみに、ローンを組んでいても売却できるのか不安な人もいるだろう。
結論の言うとケースバイケースである。詳細は下記記事を確認してほしい。
免許証のコピーではNG
とはいえ「住民票ではなくても、免許証のコピーなどではダメなのか」と気になるだろう。
その点については、正直なところ「NG」となる。
というのも名義変更などをする際には、住民票や印鑑登録証明書の原本が必要となるからだ。
そのためあなたが
- ローンなどを利用して車の購入をした
- 自動車ディーラーで購入した時に、自分の名義にしないまま車に乗っていた
といった場合には、住民票が必要ということになる。
とはいえ住民票が必要だということが分かったとしても、正直なところ「どのように取得すればいいのだろう…」というのが本音ではないだろうか。
そこで次章では、住民票を取得する方法について紹介していこう。
2.住民票を取得する手続方法
住民票を取得するまでの流れはこれまで説明で分かるかと思うが、下記に簡単な図解をしておこう。
この図を見ても分かるように、住民票が必要なケースは明白かつ簡単に理解できるだろう。
そして同時に、住民票の発行は「市町村役場または窓口センター」か、「コンビニ」で発行する必要がある。
そこでそれぞれの発行方法について、以下に分けて説明していく。
1.市区町村役場または窓口センターにて発行する
これまで一般的だった方法として有名なのが市区町村役場や窓口センターで発行する方法だ。
これはあなたの住民票がある市区町村役場にて、「市民課」などの窓口へ出向き「住民票を発行したいのですが…」と受付の方に伝えると、所定の用紙に記入するよう言われる。
その書類に氏名や住所を記入すると、住民票が発行されるのだ。
また住民票の発行には200円前後の手数料が必要となるため、数百円程度は持っていくと安心できる。
2.コンビニで発行するにはマイナンバーカードが必要
平成27年から、実はコンビニで住民票などを発行することができるようになった。
そのためわざわざ市区町村役場へ出向く必要はないといえるのが本音だ。
しかし一つだけ条件がある。
その条件とは「マイナンバーカードを持っていること」だ。
マイナンバーカードがない場合には、コンビニでの発行は不可となる。
そして持っている場合にはコンビニへ行き、マルチコピー機にて発行手続きとなる。
発行の手順としては、
- マルチコピー機で「行政サービス」に関するボタンを選択する
- ボタン選択後「証書交付」に関するボタンのタッチ
- マイナンバーカードの読み取り
- 暗証番号入力後、カードを取り外す
- 証書の種類で「住民票(本人のみ)」を選択する
という、いたって単純な仕組みとなっている。
そのためあなたがマイナンバーカードを持っている場合には、コンビニでの発行がオススメといえるのだ。
またコンビニで住民票を発行する場合も市区町村役場で発行する場合と同様に、およそ200円前後が必要となる。
以上が住民票の発行方法に関する説明だったが、ご覧いただくと特に難しいことがないということは理解できただろう。
そのためきちんと住民票は発行して、車売却をしてほしい。
しかし実際のところ、住民票以外の8つの書類に関しても用意しておかなければ車売却は成立しない。
そこで次章では、残りの必要書類について簡単に解説していこう。
3.住民票以外で車売却に必要な書類は8つ
冒頭でも述べているが、車売却に必要となる書類は下記に箇条書きした9つである。
必要書類の名称 | 普通自動車 | 軽自動車 |
---|---|---|
自動車検査証 | ○ | ○ |
自賠責保険証明書 | ○ | ○ |
リサイクル券 | ○ | ○ |
自動車納税証明書(軽自動車含む) | ○ | ○ |
印鑑登録証明書 | ○ | × |
実印 | ○ | × |
譲渡証明書 | ○ | × |
委任状 | ○ | ○ |
認印 | × | ○ |
振り込み口座が分かるもの | ○ | ○ |
認印や振込口座が分かるものは説明するまでもないので、その他の書類の保管場所や取得方法については、以下に分けて説明していく。
車検証
車検証は「車検証入れ」という大きな手帳型のケース内に保管されており、主に車のダッシュボードの中にある場合が多い書類である。
そして車売却後に車検証の所有者や使用者氏名、また登録事項の変更をするためには本紙が必要となるため、必ず用意しなければならない。
自賠責保険証明書
自賠責保険証明書も車検証入れの中に保管されており、契約者氏名などを変更するために必要な書類である。
仮に無くしてしまった場合には、加入している保険代理店(ディーラーや整備工場が多い)や保険会社に連絡する必要がある。
また再発行をするには最大で1か月程度が必要となる場合もあるため、車売却を検討し始めた時に確認しておくべきである。
リサイクル券
リサイクル券も車検証入れの中に保管されている場合が多いが、実は「無くしていても問題ない書類」といえる。
というのも車売却の手続きをするときはリサイクル券に記載されている「預託金額」さえわかれば大丈夫であり、その金額はインターネットで簡単に調べられるからだ。
また簡単に調べられることから、車買取店がついでに無料で対応してくれることがほとんどであるため、心配する必要はない。
納税証明書
自動車税の納税証明書は4月ごろに送付される「納付書の控え」である。
ただ、この書類は非常に小さなものであるため、正直なところ無くしてしまうことが多々あるのだ。
しかし安心してほしい。
というのも納税証明書に関しても、簡単に再発行手続きができるため、車買取店がついでに無料で対応してくれることが普通なのだ。
詳しくは下記のリンクにて説明しているが、とにかく「ほとんどのケースで必要ない」ということを覚えておいてほしい。
譲渡証明書
譲渡証明書は「自分の車を誰かに譲渡する」という場合に必要な書類だ。
そのためこの書類がなければ車売却が完了することはない。
ただしこの書類は、所有者があなたではない場合(つまり住民票が必要な場合)では、所有者であるディーラーやローン会社などが発行してくれるため心配する必要はない。
発行する際にはディーラーやローン会社に連絡し、残債などの確認の後「発行してほしい」と言えば完了する。
またこの手続きは車買取店が代行してくれることが一般的であるため、あなた自身が連絡をしなくても良いケースが多いといえる。
委任状
委任状は「名義変更などの法的な手続きを買取店に代行してもらう」という場合に必要な書類であり、所有者の実印を押印する必要がある。
しかし譲渡証明書と同様なのだが、所有者自身が発行してくれるため心配する必要はない。
印鑑登録証明書
印鑑登録証明書は譲渡証明書や委任状に押印された実印を確認するために必要な書類で、こちらも所有者が用意してくれるため心配する必要はない。
しかし仮にあなた自身が所有者である場合には、住民票の発行方法と同じ手続き方法で発行可能であるため、必ず発行して提出しなければならない。
またあなたが所有者である場合には、印鑑登録証明書で住所や氏名などの確認をすることができるため、住民票は別途用意する必要はない。
以上、必要書類に関する説明だったが、それぞれ特に問題はないだろう。
そのため筆者としては、書類をそろえる心配をするよりも、高く車売却する方法を考えた方が効果的だと結論付けている。
そこで次章にて紹介する「車一括査定」というサービスを利用することをオススメする。
4.書類がそろったら、あとは「車一括査定」を使って高く車売却するだけ
車売却をするときに最高が鵜を引き出すには、「複数の車買取店を競合させる」ということが必須になる。
なぜならどの車買取店も在庫車不足によって「利益が出せない」という状況になっており、結果的に少しぐらい高くなっても構わないため、確実な車買取をしたいと考えているからだ。
とはいえ複数の車買取店を回るのは、正直なところ面倒くさいというのが本音だろう。
そこでオススメなのが、先ほど触れた「車一括査定」というサービスだ。
このサービスを利用すれば、簡単かつ短時間で最高額を引き出すことができるため、ぜひ以下の説明をご覧になって利用してほしい。
車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス
そして名前からもおおよその内容は推測できるだろうが、サービスと提携している何百~何千社もの車買取店の中から、あなたの地域に対応している複数の車買取店に車査定を一括して依頼できるのだ。
またサービスと提携しているほとんどの車買取店は、無料の出張査定サービスに対応しているため、あなたは自宅にいながら一気に複数社を競合させられる。
そのため「一度の申し込みをするだけで、最高額が得られる方法」ということができるのだ。
申し込み方法に関しても非常に簡単で、
- あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、総走行距離など)
- あなた自身に関する情報(出張査定先の住所や氏名など)
を入力するだけであるため、1~3分程度の時間があれば申し込みを完了させられる。
以上のことから車一括査定を利用することで、へこみのあるあなたの車は「最短時間で最高額を得ることができる」ということになるのだ。
申し込みは非常に簡単で、誰でもササっとできる。
そのためぜひ一度利用して、満足のいく価格提示を受けてほしい。
とはいえひとつだけ問題もある。
それは「車一括査定のサイトはいくつもあるため、どこがオススメなのか分からない」ということだ。
そこで最後に、当サイトで紹介している車一括査定サイトの中から、オススメなものを紹介しておこう。
車一括査定を徹底比較
車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。
主要な車一括査定6つをまず見てほしい。
下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。
それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば
- カーセンサーの提携業者数は圧倒的に多い
- 楽天オートは楽天ポイントがもらえる
- ユーカーパックは買取業者からの電話がない、申込み直後に買取相場を知ることができる
- ズバット車買取は申し込み直後に買取相場を知ることができる
- カービューは車一括査定を最初に始めた運営サイトで歴史が長い
- ナビクル車査定は買取業者を厳選している
という特徴に気付くことができるだろう。
実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。
といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。
そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。
車一括査定のオススメは「カーセンサー」
最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「 カーセンサー 」と結論付けている。
なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。
依頼でポイントがもらえる「楽天オート」
楽天オート の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。
そして得られるポイントは
- 申し込みをして5ポイント
- 申し込み後に制約をしたら1,500ポイント
であり、ハードルがとても低い。
提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。
買取業者からの電話なし「ユーカーパック」
ユーカーパック は他の車一括査定とは少し色が異なる。
ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。
この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。
さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。
ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある。
以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。
ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。
そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「 カーセンサー 」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。
申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。
そのため、ぜひ一度試してみてほしい。
「こんなにお得になるのか!」とビックリするかもしれない。
5.まとめ
以上、車売却と住民票についての解説を終了するが、最後に当ページの内容をまとめておこう。
- 住民票が必要なケースは「所有者が自分以外のとき」である
- 住民票以外にも7つの書類が必要であり、そろわなければ車売却は成立しない
- 車売却の必要書類は住民票を含めて簡単にそろうため、高く車売却をすることを重視すべき
- 高く車売却するには、簡単かつ短時間で最高額が引き出せる「車一括査定」を利用すべき