車売却をするときは下記の9つの書類が必要になる。
必要書類の名称 | 普通自動車 | 軽自動車 |
---|---|---|
自動車検査証 | ○ | ○ |
自賠責保険証明書 | ○ | ○ |
リサイクル券 | ○ | ○ |
自動車納税証明書(軽自動車含む) | ○ | ○ |
印鑑登録証明書 | ○ | × |
実印 | ○ | × |
譲渡証明書 | ○ | × |
委任状 | ○ | ○ |
認印 | × | ○ |
振り込み口座が分かるもの | ○ | ○ |
これは車の名義変更などをするために必要とされる書類なのだが、少しだけ疑問に思わないだろうか。
そう、「車の登録時に必要だった車庫証明はいらないのか」ということである。
確かに車の登録をするときは車庫証明が必要であり、車庫の登録をした記憶があるだろう。
そのため登録の解除などをしなくてはならないのか、不安に思っているのではないだろうか。
そこで先に結論を述べておくが、車売却のときには車庫証明は必要ない。
その点を踏まえて、今回は自動車ディーラーの中古車査定士として、実際に何台もの車売却を担当してきた筆者が、車庫証明の必要性について詳しく解説していこう。
「必要ない」とはいうものの、必要書類について知っておかなければ満足のいく車馬脚ができなくなる可能性が高いため、ぜひ最後までご覧いただきたい。
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1.車売却は車庫証明が必要ない
筆者は「車売却のときに車庫証明は必要ない」と冒頭で述べた。
それは本当のことなのだが、不思議に思ってしまうだろう。
そこで本章では、車庫証明がどのような書類なのか説明していこう。
車庫証明は「車の保管場所がある」ということを証明するためだけに必要な書類
車庫証明は車を購入してナンバーを取得するとき(車検証の記載事項を書き換えるとき)に必要な書類で、車を購入した時だけに必要な書類ということができる。
というのも車庫証明は車を新たに取得した時に、「自分には車を置く保管場所が確保されているため、その辺に適当な保管をしない」という証明書類だからだ。
そのため車庫証明の意味としては、「車の保管場所がある」ということを証明しているにすぎず、正直なところそれほど重要な書類ではない。
その証拠に保管場所(車庫)の変更をする場合には、それまで登録していた原本を提出する必要はないのだ。
つまり「変更や新規で車庫証明を取る人が、勝手に登録することができる」ということになり、車売却をするときには車庫証明そのものはまったく必要ないといえるのだ。
とはいえ仮にディーラーや車買取店に車庫証明を求められた場合はどうすればいいのか、気になるだろう。
その点については次に説明していく。
ディーラーや車買取店に求められたらどうすればいいのか
正直なところ、ディーラーや車買取店から車売却の際に車庫証明を求められることはない。
ただし万が一求められた場合の対策を紹介しておこう。
対策は非常にシンプルで「必要ない」ということを伝えるだけで良い。そして今筆者が述べてきたように「登録時以外には、特に必要ないのでは?」と聞き返してしまえばいいのだ。
以上が車庫証明に関する解説だったが、「一度車庫として登録されているものは、車売却をしたときにどうなってしまうのか」と気になるだろう。
白紙に戻るのか、それとも車庫として登録されたままになるのか、次章にて説明していこう。
2.車売却後の車庫証明は「白紙になる」
車庫証明によって証明された保管場所の位置は、実は警察ではきちんと管理していない。
つまり言い換えると、「何度も同じ場所で車庫証明を取得することは可能」ということになる。
もちろん厳密にいうとNGなのだが、場所さえ確保しておけば登録できてしまうのだ。
そして「車1台につき1か所の証明」ができれば良いため、新しい所有者となった場合には、その人が自分の保管場所を証明することによって「あなたの記録が上書きされる」ということになる。
下図でイメージすると分かりやすいだろう。
このように次の所有者が新たな車庫証明を取得するたびに、あなたが以前取得した車庫証明は「関係のないもの」という認識で上書きされていくのだ。
そのため警察の記録としては残っているといえるのだろうが、白紙になったと思っても大きく間違ってはいないといえる。
そして以上の説明からも理解できたように、今一度「車売却をするときに車庫証明は必要なく、あなたが取得した車庫証明は白紙になる」ということを覚えておいてほしい。
また次章では、「本当に車売却のときに必要となる書類」についても紹介していくため、こちらを重点的に理解すべきである。
3.車売却の必要書類は9つ
車売却のときに必要となる書類は、冒頭でも説明した下記の9つである。
必要書類の名称 | 普通自動車 | 軽自動車 |
---|---|---|
自動車検査証 | ○ | ○ |
自賠責保険証明書 | ○ | ○ |
リサイクル券 | ○ | ○ |
自動車納税証明書(軽自動車含む) | ○ | ○ |
印鑑登録証明書 | ○ | × |
実印 | ○ | × |
譲渡証明書 | ○ | × |
委任状 | ○ | ○ |
認印 | × | ○ |
振り込み口座が分かるもの | ○ | ○ |
認印と振込口座が分かるものは改めて説明する必要はないと思う。
なので、見慣れない書類であろう他7つをカンタンに説明していく。
車検証
車検証は所有者や使用者の氏名が書かれており、所有権を証明するためにも重要な書類である。
そのため名義変更が必要となる車売却にはなくてはならない書類といえるのだ。
また一般的には大きな手帳型の車検証入れというケース内で保管されており、さらに車検証入れは車のダッシュボード内に保管されていることが多いため、車売却前に確認しておくことをオススメする。
自賠責保険証明書
自賠責保険証明書も車検証入れの中で保管されていることが多い書類で、強制保険である自賠責保険の契約者や有効期間などを証明している。
そして車売却をする際には契約者氏名を変更しなければならないため、必須の書類となるのだ。
そのため仮に無くしてしまった場合は、加入している保険代理店(車検に合わせて加入するためディーラーや整備工場が多い)または保険会社へ連絡する必要がある。
さらにいうと再発行までには最大で1か月以上かかる場合もあるため、車売却を検討するときには一度確認しておくべき書類といえるだろう。
リサイクル券
リサイクル券も車検証入れの中で保管されていることが多い書類だ。
しかし実は「必ずしも必要ではない」という特徴がある。
というのも車売却をするとき、車買取店側としては「預託金額を知りたい」というだけであり、金額自体はインターネット上で簡単に調べられるため、なくても問題はないのだ。
またそれほど手間がかからないことから、車買取店の担当者が無料で調べてくれるというのが一般的であるため、なくしてしまったとしても安心してほしい。
納税証明書
納税証明書は「その車の車検が有効なものか」を調べるために必要な書類だ。
しかしこの書類は、非常に小さな紙きれであるため無くしてしまう可能性が高い。
とはいえ安心してほしい。
実はこの書類も「なくても問題ない」といえるのだ。
というのも納税証明書は都道府県税事務所にて簡単かつ無料で再発行することができるため、こちらも車買取店の担当者が無料で代行してくれることが普通だからだ。
そのため無くしてしまった場合には、正直に担当者へ伝えるとスムーズに対応してくれるだろう。
譲渡証明書
譲渡証明書は車買取店の担当者から入手することができる書類で、所有権を別の人(車買取店)に移すために必要となる。
そして権利にかかわる書類であるため、実印を押印する必要がある。
そのためあなたの車の所有者がリース会社やローン会社などの場合には、所有者に連絡をして実印押印済みの譲渡証明書を送付してもらわなければならない。
また後述する「委任状」や「印鑑登録証明書」も併せて送付してもらう必要がある。
委任状
委任状は所有権の移転などの「法的な手続き」を車買取店に代行してもらうために必要な書類である。
こちらも車買取店の担当者から入手可能であり、所有者が別の人の場合にも譲渡証明書と同様である。
またあなた自身が所有者に連絡をせずとも、車買取店の担当者が代わりに連絡や折衝をしてくれることが多いため、それほど心配せずとも大丈夫である。
印鑑登録証明書
印鑑登録証明書は譲渡証明書や委任状に押された印鑑が、自分の実印であることを証明するために必要な書類である。
つまりこの書類がなければ、譲渡ができなくなってしまうため、超重要書類ということもできるのだ。
そんな印鑑登録証明書は、あなたの住民票がある市区町村役場や窓口(出張)センターなどで取得可能であり、1部200円程度の手数料を支払って用意する必要がある。
また所有者があなたではない場合には、こちらも併せて車買取店の担当者を頼ることで「自分は何もしなくても大丈夫」ということになる。
以上が車売却の必要書類に関する紹介だったが、どれも大きな問題になることはないだろう。
そのため筆者としては、正直なところ「書類の心配をしなくても良いから、高く車売却することを考えるべき」という結論に至っている。
そこで次章では確実に高く車売却をするためにオススメな「車一括査定」というサービスについて紹介していこう。
4.書類の心配をせずに「車一括査定」で高く車売却すべき
確実に高く車売却するためには、複数の車買取店を競合させる必要がある。
なぜならどの車買取店も在庫車不足に陥っており、在庫車確保が至上命題となっているため、競合させることで査定額はしっかりと上昇していくからだ。
しかし複数の車買取店を回るのは面倒くさいだろう。
そこでオススメなのが、先ほど少しだけ触れた「車一括査定」というサービスである。
サービスの詳細は以下に説明していくが、最も賢い方法ということができるため、ぜひご覧になった上で利用してほしい。
車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス
そして名前からもおおよその内容は推測できるだろうが、サービスと提携している何百~何千社もの車買取店の中から、あなたの地域に対応している複数の車買取店に車査定を一括して依頼できるのだ。
またサービスと提携しているほとんどの車買取店は、無料の出張査定サービスに対応しているため、あなたは自宅にいながら一気に複数社を競合させられる。
そのため「一度の申し込みをするだけで、最高額が得られる方法」ということができるのだ。
申し込み方法に関しても非常に簡単で、
- あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、総走行距離など)
- あなた自身に関する情報(出張査定先の住所や氏名など)
を入力するだけであるため、1~3分程度の時間があれば申し込みを完了させられる。
以上のことから車一括査定を利用することで、へこみのあるあなたの車は「最短時間で最高額を得ることができる」ということになるのだ。
申し込みは非常に簡単で、誰でもササっとできる。
そのためぜひ一度利用して、満足のいく価格提示を受けてほしい。
とはいえひとつだけ問題もある。
それは「車一括査定のサイトはいくつもあるため、どこがオススメなのか分からない」ということだ。
そこで最後に、当サイトで紹介している車一括査定サイトの中から、オススメなものを紹介しておこう。
車一括査定を徹底比較
車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。
主要な車一括査定6つをまず見てほしい。
下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。
それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば
- カーセンサーの提携業者数は圧倒的に多い
- 楽天オートは楽天ポイントがもらえる
- ユーカーパックは買取業者からの電話がない、申込み直後に買取相場を知ることができる
- ズバット車買取は申し込み直後に買取相場を知ることができる
- カービューは車一括査定を最初に始めた運営サイトで歴史が長い
- ナビクル車査定は買取業者を厳選している
という特徴に気付くことができるだろう。
実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。
といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。
そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。
車一括査定のオススメは「カーセンサー」
最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「 カーセンサー 」と結論付けている。
なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。
依頼でポイントがもらえる「楽天オート」
楽天オート の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。
そして得られるポイントは
- 申し込みをして5ポイント
- 申し込み後に制約をしたら1,500ポイント
であり、ハードルがとても低い。
提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。
買取業者からの電話なし「ユーカーパック」
ユーカーパック は他の車一括査定とは少し色が異なる。
ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。
この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。
さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。
ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある。
以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。
ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。
そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「 カーセンサー 」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。
申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。
そのため、ぜひ一度試してみてほしい。
「こんなにお得になるのか!」とビックリするかもしれない。
5.まとめ
以上、車売却と車庫証明について説明してきたが、最後に当ページの内容をまとめておこう。
- 車庫証明は自動車の登録時のみ必要な書類であり、車売却をするときにはまったく必要ない
- 車庫証明は必要ないが、必要書類は別で7つある
- 必要書類をそろえるのは難しくないため、「車一括査定」を利用して確実に高く車売却をすべき