日本の工業製品の中で最も有名なのは「車」であることはだれもが認める事実だ。
そのため自動車メーカーは毎年のように魅力的な車種を発表・販売している。
その結果として「この車は素敵だから乗りたい!」という気持ちはだれもが持つものといえるだろう。
しかし実際のところ、新しい車に買い替えるときに、どのくらいの年数で車買い替えを行うのが適切なのか、気になるのではないだろうか。
確かに車の買い替えは適切な年数で行わなければ損してしまう可能性がある。
そこで今回は自動車ディーラーで中古車査定士をしながら新車営業も担当してきた筆者が、どのくらいの年数で車買い替えをしていくのか、統計データなどをもとに詳しく解説していこう。
見たいところをタップ
1.車の買い替え年数は8.5年が普通
車の買い替え年数を考えるとき、まずあなたが気になるのは「平均的な数値としてはどのくらいか」ということだろう。
そこで早速、結論を述べておくが「8.5年」が正解である。
というのも自検協(自動車検査登録情報協会)が公開している「平成29年の車種別の平均車齢推移表」によると、乗用車では平均で8.53年という結果となっているのだ。
ちなみに普通自動車(3ナンバーの自動車)は8.07年、小型乗用車(5,7ナンバーの自動車)は8.94年である。
平成29年3月末の乗用車3,949万1,965台(軽自動車を除く)の平均車齢は8.53年で、前年に比べ0.09年延び、25年連続して高齢化するとともに23年連続で過去最高齢となった。自動車の長期使用化がさらに進んだことが影響したとみられる。また、10年前の平成19年に比べて1.44年延びている。車種別にみると、普通乗用車は8.07年と前年に比べ0.06年延び、3年連続で高齢化が進み最高齢を更新した。普通乗用車は平成元年の税制改正(注3)以降大幅に若返りが進んだが、新車需要の伸びの鈍化等から平成6年以降、平成21年まで16年連続して高齢化が進んでいた。その後、環境対応車の新車購入時に、新規(新車)登録から13年を超えた車を廃車した場合には、補助金が増額される制度などの影響で一時的に若返った年もあるが、全体的には高齢化の傾向が続いている。小型乗用車は8.94年で同0.14年延び、26年連続して最高齢を更新した。
※一般財団法人自動車検査登録登録情報協会「平成29年の車種別の平均車齢推移表」より
つまり、4回目の車検前に買い替える人が多いのだ。
このデータは普通乗用車のみの結果となっており、軽自動車に関しては触れられていないが「車の登録方法がそもそも異なる」ため、仕方のないことだと思ってほしい。
とはいえこの年数は無視できるものではない。
なぜなら実際に一昔前では「車は10年乗るもの」という認識を持っている人も多いからだ。
そのため、まずは頭に「平均値としては8年目に車買い替えをしているようだ」ということは覚えておいてほしい。
8年目に買い替えをする人が多いということは、年間1万㎞前後走行すると仮定して走行距離を逆算するとおおよそ8万㎞前後で買い替えをする人が多いということになる。
つまりこれまでの説明から、
- 8.5年
- 8万㎞
で車の買い替えをする人が非常に多いということは覚えておこう。
その点を踏まえて、プロである筆者から「最もオススメできる買い替えの年数」について次章にて説明していく。
2.車検から逆算すると7年が最もお得に買い替えできる
先に結論を述べておくが、車買い替えに数々関わってきたプロの筆者からすると、買い替えで最もお得になるのは「新車購入から逆算して7年」である。
その理由は単純で「3回目の車検を受けずに車を売れるから」というものだ。
一体どういうことなのかというと、車査定の評価方法に関係している。
実は車査定をする際は
- 車検がどの程度残っているのか
- その車が何年式・どのくらいの走行距離なのか
が大いに関係しているのだが、車検に関しては「残していなくてもそれほど大きな影響はない」という実情があるからだ。
というのも例えば車検が最も残っており、最も良い条件で車査定をされるケースを想定してみよう。
その場合には最大でも「およそ10万円分」のプラス査定がされる。
しかし実際のところ、車検自体を受けて取得した場合には、ほとんどのケースで10万円前後のお金が請求されるのだ。
つまり「車検を受けてから車査定をされると、むしろマイナスになる可能性が高い」といえる。
また年式・走行距離に関しては「初度登録から5年5万㎞程度まで」が最も高く売れるものの、7年7万㎞でもそれほど大きな差はない。
実際に下記の試算結果をご覧いただきたい。
車種 | トヨタ アクア | |
---|---|---|
年式 | 2013 | 2011 |
走行距離(㎞) | 50,000 | 70,000 |
買取相場(万円) | 59.7 | 40.9 |
差額(万円) | 18.8 |
一見すると約20万円もの価格差があるように思えるが、
- 車検費用
- 定期点検費用
- ガソリン代
- 自動車税
などの維持費(ランニングコスト)がかかるため、実は「十分にプラスとなる程度」の差額となるのだ。
そのため、筆者としては「3回目の車検をギリギリ受けない程度のタイミング」が最もお得だと結論付けている。
また現在乗っている車を新車ではなく中古車で購入している場合には、
- 車検証に記載されている初度登録から7年前後の車検満了日前
に車買い替えをしていくと最もお得になるといえるだろう。
【とっておきの裏技】市場に出回らない非公開車両の中古車を提案してもらう!
中古車購入で一番心配なこと・・・それは買った後にすぐ故障してしまい乗れなくなること。
いくら中古の車とはいえば数十万はするので、大きな痛手のはずだ。
実は安心かつ安全でコストパフォーマンスの高い中古車を購入する方法がある。
それは市場には出回らない「非公開車両」に的を絞ること。
でも、一般な人では「非公開車両」を探すのは、ハッキリ言って無理だ。
ただ、非公開車両を提案してもらえるサービス「 ズバット車販売 」がある。
中古車買取・販売で有名な「ガリバー」が提案してくれるサービス。
ガリバーは新鮮な中古車が毎日500台入荷されているので、非公開車両の毎日のように増えている。
しかも100日間の返品保証サービスが付いているのでもしもの時も安心だ。
相談はどんな内容でもOK。むちゃな要望も伝えてみることだ。
【相談の内容例】
・新車とほぼ同等のフィットがほしい
・N-BOXで50万以内、新車同等品を提案してほしい
・ディーラー試乗車落ちで10,000km以内の中古車がほしい
・小さな子供がいるファミリー世帯にオススメの中古車がほしい
【電話】で無料相談できるなびくる+ → https://www.zba.jp/car-hanbai/
【とっておきの裏技】愛車の相場をチェック&下取りよりも30万円高く売る
あなたは愛車の本当の価値を知っているだろうか?
もし、ディーラーの下取り額でしょ?買取店で出してもらった査定額でしょ?と思ったあなたは大きな間違いだ。
ディーラーや買取店は、ただただあなたから買い取った車を横流しして利益を上げているだけなのだ。
つまり彼らの利益を最小限に減らすことができれば、あなたは最高額で売れることができる。
ではどうすればいいのか?答えは「買取店同士を競わせる」こと。
ただ、正直、1社1社買取店を回っていたら面倒だと思うだろう。
そこでオススメなのが車一括査定というサービスを使うことだ。
車一括査定を使えば、一度に買取店に査定してもらい競争させることができるので、MAXに近い買取額が出る。
無料で利用、しかも納得いかなければ売らなくてもOKなのだ。
だまされたと思った一度利用することをオススメする。
おそらくあなたは出てきた査定額にビックリするだろう。
大手優良業者に厳選、申し込みと同時に愛車の相場がわかる「ナビクル車査定」 → ナビクル車査定
優良業者が厳選、かつ同時に比較できる数が多い「カーセンサー」 → http://www.carsensor.net/
以上が車の買い替えサイクルとお得なタイミングについての解説だったが、ご覧いただくと「平均値はまったく関係ない」ということは十分に理解できただろう。
しかし重要なのは「買い替えにかかわるすべての手続きでお得になること」である。
そこで次章では、車をお得に買い替えるための3ステップを紹介していこう。
3.車をお得に買い替える3ステップ
早速だが、車をお得に買い替えるために必要な3ステップについて、簡単に図解しておいたのでご覧いただきたい。
ステップ1.車両値引きの「限界値」を引き出す
まず買い替えをしていくにあたり「車の購入」を考える必要がある。
その時に重要なのが「車両値引き」なのだ。
自動車ディーラーで新車を購入する場合には、
- 競合車種で価格比較をする
- 同一車種でも競合企業で比較をする
ということが重要になる。
競合車種とは「他社から販売されている、同じくらいの大きさ、仕様の車」のことであり、基本的にはライバルである他社を意識して、似たような価格設定をしている。
そこできちんと提示された見積もりを比較して、交渉していくのだ。
とはいえ同一車種の競合企業に関しては「?」が頭に浮かぶかと思う。
実は自動車ディーラーは「見た目が一緒でも、運営している企業は異なる」という場合が多いのだ。
そのため同じ見た目のディーラーでも、ライバル視していることは多いため、前述したのと同じように競合させると最大値引きが引き出せる。
また中古車を購入する場合に関しては、下記の
といった中古車検索サイトで検索すると、同じような条件の車種が多く出てくる。
その車両を引き合いに出して価格交渉をしていくと、最大値引きを引き出すことができるだろう。
ステップ2.車の下取り額を高くする
実は車をお得に買うには下取り額を高くする方法が一番手っ取り早い。
そして、以外にもカンタンな方法がある。
それは購入と時と同じ理屈になるが「複数の車買取店で競合させること」だ。
つまり車の下取りは安いので出してはダメということだ。
車買取店とは、新車ディーラーではなく、ガリバーやビックモーター・アップル・ラビットなどの買取店のことだ。
というのも車買取店は昨今の中古車人気の影響から、事故者数が激減しているという現状がある。
つまり「売る車がないため利益を上げられない」という状況になっているのだ。
そのため、ほとんどの車買取店は基本的に「少しぐらい高くなっても構わないから、確実に車買取を実施したい」と思っている。
その結果として複数社を競合させることで徐々に査定額が上昇していき、最終的には相場の上限値付近の価格で車買取をしてくれるのだ。
また車の購入初心者はディーラーの言われるままに車下取りに出してしまうことがあるのだが、それだけは避けることをオススメする。
というのもディーラーの車下取りは車買取店の買取よりも大幅に安いケースが多く、あなたが損する可能性が高くなるのだ。
とはいえ原理について理解できたとしても、「正直、複数社をまわって競合させるのは面倒くさい」と思うだろう。
その場合には、下記に紹介する「車一括査定」というサービスをオススメする。
このサービスを利用すれば、簡単かつ手間を最小限に抑えて複数社を競合させ、最高額を得られるのだ。
車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス
そして名前からもおおよその内容は推測できるだろうが、サービスと提携している何百~何千社もの車買取店の中から、あなたの地域に対応している複数の車買取店に車査定を一括して依頼できるのだ。
またサービスと提携しているほとんどの車買取店は、無料の出張査定サービスに対応しているため、あなたは自宅にいながら一気に複数社を競合させられる。
そのため「一度の申し込みをするだけで、最高額が得られる方法」ということができるのだ。
申し込み方法に関しても非常に簡単で、
- あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、総走行距離など)
- あなた自身に関する情報(出張査定先の住所や氏名など)
を入力するだけであるため、1~3分程度の時間があれば申し込みを完了させられる。
以上のことから車一括査定を利用することで、へこみのあるあなたの車は「最短時間で最高額を得ることができる」ということになるのだ。
申し込みは非常に簡単で、誰でもササっとできる。
そのためぜひ一度利用して、満足のいく価格提示を受けてほしい。
とはいえひとつだけ問題もある。
それは「車一括査定のサイトはいくつもあるため、どこがオススメなのか分からない」ということだ。
そこで最後に、当サイトで紹介している車一括査定サイトの中から、オススメなものを紹介しておこう。
車一括査定を徹底比較
車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。
主要な車一括査定6つをまず見てほしい。
下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。
それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば
- カーセンサーの提携業者数は圧倒的に多い
- 楽天オートは楽天ポイントがもらえる
- ユーカーパックは買取業者からの電話がない、申込み直後に買取相場を知ることができる
- ズバット車買取は申し込み直後に買取相場を知ることができる
- カービューは車一括査定を最初に始めた運営サイトで歴史が長い
- ナビクル車査定は買取業者を厳選している
という特徴に気付くことができるだろう。
実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。
といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。
そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。
車一括査定のオススメは「カーセンサー」
最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「 カーセンサー 」と結論付けている。
なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。
依頼でポイントがもらえる「楽天オート」
楽天オート の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。
そして得られるポイントは
- 申し込みをして5ポイント
- 申し込み後に制約をしたら1,500ポイント
であり、ハードルがとても低い。
提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。
買取業者からの電話なし「ユーカーパック」
ユーカーパック は他の車一括査定とは少し色が異なる。
ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。
この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。
さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。
ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある。
以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。
ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。
そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「 カーセンサー 」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。
申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。
そのため、ぜひ一度試してみてほしい。
「こんなにお得になるのか!」とビックリするかもしれない。
ステップ3.「最もお得」な自動車保険に切り替える
車の買い替えは「車の購入」と「車査定」をすれば完了するわけではない。
今加入している自動車保険の切り替え手続きも必要になるのだ。
そしてこのタイミングは「お得な自動車保険に切り替えるチャンス」ともいえる。
具体例として下記の比較表をご覧いただきたい。
保険会社名 | 年間保険料(円) | 差額 |
---|---|---|
損保ジャパン日本興亜 | 127,840 | 57,240 |
チューリッヒ | 70,600 |
※加入条件
- 車種:エクストレイル(NT32型)
- 車両保険:有り(一般型で保険会社のオススメプランを選択)
- 初度登録:平成28年12月登録で試算
- 等級:15等級(事故有0)
- 運転者限定:本人・配偶者限定
- 年齢条件:26歳以上
- 免許の色:ゴールド
- 主な使用目的:通勤通学
- 年間走行距離:5000~10000km
- その他補償内容:各社のオススメプランを選択
このように、保険会社を変更するだけで年間で数万円以上も保険料を抑えることが可能になるのだ。
そのため先ほど紹介した車査定と同様に、確実に複数の保険会社で保険見積もりを作成して、保険料を比較したほうがいいといえる。
しかしこちらも「面倒くさい」というのが本音だろう。
そこで自動車保険に関しても「自動車保険一括見積もり」というサービスをオススメする。
このサービスも一括査定と同じような仕組みで利用でき、あなたの手間を最小限にした上で、最もお得な自動車保険を簡単に見つけることができる。
自動車保険一括見積もりとはどのようなサービスなのか
自動車保険一括見積りとは、ネット上で車種情報を入力すると、自動的に自動車保険会社がマッチングされるサービスだ。
あなたになにのメリットがあるかというと、各保険会社の見積もりを比較できることだ。
前述したとおり、保険会社によって全然金額が異なることが多い。
しかも、同じ保証プランにも関わらず、保険会社によって倍近く違うことも珍しくない。
自動車保険を加入するなら是非ともオススメしたいサービスだ。
しかも、あなたは無料で利用。見積もりのハガキが郵送で届くだけなので、気軽に待っていればいい。
保険は勧誘などが厳しいため、営業電話も一切掛かってこないため、非常にオススメできる。
一番の老舗である「保険スクエアbang!」を使っておけば安心して利用できる。
4.まとめ
以上、車の買い替え年数に関する解説をしてきたが、最後に当ページの内容をまとめておこう。
- 車の買い替え平均は「8年」だが、プロがオススメする最もお得な年数は「7年」である
- 3ステップの買い替えによって、最もお得に車の買い替えを完了させることができる
- 「車一括査定」と「自動車保険一括見積もり」は誰もが簡単に利用でき、最も効果的なサービスといえるため、利用すべき