中古車を最も安く購入する方法を知っているだろうか。
そう、あなたが今考えている「オークション代行」で間違いない。
というのもオークション代行を利用する場合、原則として購入にかかる費用は
- オークションでの仕入れ費用=原価
- オークション代行手数料
- 陸送費用
だけで済むため、余計な費用を捻出しなくても大丈夫なのだ。
とはいえ実際のところ「安い」というだけではなく、リスクもあるのが事実だ。
また
- そもそも利用しても問題ないのか
- 実際に手数料などがどの程度取られるのか
といった心配もある。
そのためきちんとオークション代行について理解してから利用しなければ、リスクだけを背負ってしまう可能性すらあるのだ。
そこで今回は、自動車ディーラーの営業マンであり、「実際に自社のグループ企業でオークション代行を利用した経験」から、オークション代行による中古車購入について詳しく解説していこう。
見たいところをタップ
1.オークション代行とはどのようなサービスなのか
そもそもオークション代行による中古車購入とは、どのようなサービスなのだろうか。
サービスの概要を説明する前に、簡単に「オークション」について説明していこう。
ここでいうところのオークションとは、いわゆるネットオークションではなく「中古車販売業者専用のオークション」である。
つまり、業者オークションは原価で中古車の取引がされる場だと理解しておけばいい。
そしてこのオークションでは、業者が「中古車在庫の仕入れ」に利用しており個人では利用することができない。
ここまで聞くと、オークション代行がどのようなサービスか予想できただろう。
そう、業者が手数料と引き換えに、車両を仕入れ値で落札してきてくれる代行サービスなのだ。
そのためオークション代行を利用すると、基本的には冒頭に説明した通り
- 仕入れ値=落札価格
- 代行手数料
- 陸送費(会場からあなたの元へ搬送する費用)
だけで、あなたの希望する中古車を購入することができるのだ。
つまりどの販売店から購入するよりも基本的に「ビックリするほど安く購入できる」ということができる。
なお、業者オークションについては下記記事で詳しく解説しています。
とはいえ気になるのは、実際にどの程度お得に購入することができるのかということだろう。
そこで次章では、実際に筆者が、自身の勤務するグループ企業でオークション代行を利用し、購入した時の費用について解説していこう。
2.【見積書付】オークション代行の費用相場
まず、筆者が購入した時期や車種、年式などについて紹介していこう。
- 時期…2016年4月
- 車種…ホンダ ステップワゴンスパーダ(RP3型)
- 年式…2015年4月式
- 走行距離…約2,000㎞
- オプション…エアロパーツ、大型ナビ、大型リアモニター、イルミネーションランプなど50万円分以上
ちょうどこの頃から1年前に発売された新型車であるステップワゴンスパーダを、「新古車(ほとんど新車)&オプション充実指定」にてオークション代行で購入したのである。
その気になる費用はなんと、充実のオプション込みで約265万円なのだ。
一方、新車で購入した場合、当時発売から1年しか経過していないことから車両値引き額は「良くて10万円程度」であった。
さらに同程度のオプションを付属させたとしても、総額から20万円程度の値引きしか引き出すことはできなかった。
そして総値引き20万円を反映させた価格はなんと…約310万円だったのだ。
つまりオークション代行を使うことで、ほとんど新車状態の車を45万円も安く購入できたことになる。
(※必ず必要となる税金類などの「諸費用」は抜いて、純粋な商品価格のみで比較しています)
この結果から見ても、オークション代行を利用することがいかにお得なのか理解できるだろう。
そして気になる代行手数料は、下記の画像の通りである。
なんと大阪から豊橋の陸送費が約2万円程度+代行手数料(落札費用)約1.3円程度で、代行してくれたのだ。
つまり「ほとんどお金を取られていないのと同じ」といっても過言ではない。
もちろんこのケースは筆者が「グループ企業の従業員」ということを加味されているが、実際に一般顧客としてオークション代行を利用しても
- 代行手数料…2~5万円程度
- 陸送費…1~5万円程度
で対応してくれることが多いため、この金額が決して大げさではないということは理解できるだろう。
そのためオークション代行を利用すると、業者側の利益が極端に少なくなるため、間違いなくお得になることは確実なのだ。
とはいえオークション代行は「安い=リスク大」ということもできる。
そこで次章では、オークション代行にかかわるリスクについて詳しく解説していこう。
※新車同等の中古車を「新古車」や「未使用車」と呼ばれている。オークション代行よりは高くなるが、手に入れる方法については下記で紹介している。
3.オークション代行で中古車を購入する4つのリスク
安く中古車の購入ができるオークション代行は、下記のようなリスクが伴う。
- 業者はクレームの保証をしてくれない(現状渡し)
- 現車確認ができない
- 登録や名変代行、陸送などまでしてもらうと、意外と高くなる
- 即金が必要な場合が多い
それぞれのリスクは、中古車購入において非常に重要であるため、以下に分けた説明をきちんとご覧になることをオススメする。
リスク1.業者はクレームの保証をしてくれない(現状渡し)
オークションの代行業者は、実はクレームの保証をしてくれないことが圧倒的に多い。というのもオークションによって落札された車両は、基本的に「現状渡し(そのままの状態に納得してもらう)」ということが原則だからだ。
つまり仮に納車後、車にトラブルが起きたとしても「それはお客様の方で勝手に対応してください」ということになるのが普通なのだ。
そのため筆者は、あらかじめトラブルシューティングとして「新車保証が効く車両」の新古車を選んでいる。
というのも日本車・輸入車問わず、一般的に
- 新車登録から3年、走行距離5万キロ
- 新車登録から5年、走行距離10万キロ
という範囲までは、エンジントラブルやオイル漏れ、電装系の不具合などを「メーカー保証」として修理してくれるからだ。
つまり筆者のケースでは1年落ちであったため、最大残り4年間、9万8,000キロ(10万キロ―2千キロ)は様々な不具合を保証によって対応されることになり、安心して乗り続けることができるというわけだ。
ただしメーカーの新車保証に関しては
- 保証継承をディーラーでしなければならない
- オークション代行からの保証継承はしない
- そもそもメーカー保証の対象外となる
などのケースもあるため、あらかじめ最寄りのディーラーに「オークション代行で購入した○○の車は、新車保証を受けることは可能か」と聞いておく必要がある。
そして新車保証が受けられるのであれば、現状渡しでも「基本的に安心して乗り続けられる」と思っても良いだろう。
リスク2.現車確認ができない
オークション代行業者は、基本的に現車確認をしていない。なぜなら全国のオークション会場へ出向いてしまうと人件費や交通費が多くかかってしまうため、先程述べた手数料だけでは赤字になってしまうからだ。
そのためオークションに登録している業者専用の「ネット上のページ」から落札は行われることが多い。
つまり現車確認をすることなく、画面上のデータや写真だけを見て判断するしかないのだ。
ということは、あなた自身も現車確認ができないため、ある意味「ギャンブル」ということもできる。
もちろん業者自身もプロではあるものの、信頼関係が無い業者に依頼する場合には「チェックが甘すぎる」というケースもあるため、不安が残ることは否めないだろう。
ちなみにこのリスクに対処する方法は、正直なところ「ほとんどない」というのが現状だ。
ただし親切な業者は、稀にオークション会場へゲストとして直接連れて行ってくれるケースもあり、その場合には現車確認をすることができる。
とはいえオークション会場へ出向く=人件費が発生するため、結果的に手数料が上乗せされることは覚えておいてほしい。
リスク3.登録や名変代行、陸送などまでしてもらうと、意外と高くなる
オークション代行を利用した場合、一般的には
- 名義変更
- 登録代行(車検なしの場合)
などの付帯作業までセットにされているケースが多い。
そして上記の費用は、意外と高くなってしまうことが多いのだ。
というのも名義変更に関しては1~2万円程度、登録代行に関しては10~15万円程度取られることも珍しくないのだ。
その結果、「思っていたよりも20万円以上高くなった」というケースも珍しくなく、その他リスクも背負っているためお得感が薄れてしまう。
筆者の場合は車検付きの個体を自社にて登録しているため、ほとんど費用は掛かっていないが、一般ユーザーの場合には「別途10万円以上は必要になる」と思っておいた方が良いだろう。
リスク4.即金が必要な場合が多い
オークション代行を利用して中古車の購入をするとき、即金でお金が必要になるケースが多い。その理由は単純で、オークション代行業者は「落札するために原価分のお金を支払っているため、すぐにお客さんからお金をもらいたい」と思っているからだ。
そのため落札後はすぐさま入金の依頼をしてくることが多い。
そして「すぐさま」の目安は、おおむね「落札から5日~1週間以内」である。
つまり一括払いできるほどの資金力を持っている場合は別として、ローンを組んで中古車の購入をしたい場合には「あらかじめローンの審査を通しておく」必要があるのだ。
ちなみに筆者自身もローンで購入したのだが、
- ローンの審査…2~3日
- 入金日の決定…1日
となったため、1週間近く時間がかかってしまったのだ。
つまり、バタバタと急いで準備してもギリギリの状態だったのである。
そのため購入費用に関しては先に工面をしておき、あらかじめ準備する必要があると覚えておこう。
ちなみにローンで中古車の購入をする場合、審査に時間がかかることが多いのだが、下記2社の自動車ローンなら「最短で即日中」に審査結果の回答が来るため、オススメである。
- 三菱UFJ銀行のマイカーローン
- 損保ジャパン日本興亜のマイカーローン
以上がオークション代行を利用して中古車購入をするリスクの説明だったが、ご覧いただくと分かる通り、オークション代行は正直なところ
- 信頼できるオークション代行業者が必要
- 自分自身が間違いのない目利きができる
- 資金的に問題ない
など、プロ向けのサービスであることが理解できただろう。
そのためあなたが中古車購入の素人である場合には、オークション代行はオススメできないといえる。
とはいえ「自分の予算内で希望の車種が安く見つかる」というメリットに旨味を感じてしまうのも事実である。
その場合には、実はオススメのサービスがあるのだ。
次章にてサービスの詳細を説明していくので、ご覧いただいて利用してほしい。
4.賢く予算内で上質な中古車を探すなら「ズバット車販売」がオススメ
実は安く見積もった予算内で希望の車種が探し出せるサービスがある。
それは「 ズバット車販売 」というサービスだ。
というのもこのサービスは希望する
- 希望車種
- おおよその年式
- おおよその予算感
- 車両相談に必要な氏名などの個人情報
を入力するだけで、あなたの条件に合致した車両が紹介されるのである。
ズバット車販売はあくまで「あなたと相談して希望の車種を紹介する」というサービスであるため、余計な営業行為を一切することはない。そのため煩わしさを感じることもなく、希望の車種を見つけ出せるベストな選択肢ということができるのだ。
備考欄があるので、ここに下記のように入力することで新車とほぼ変わらない非公開車両を紹介してもらえる。
新車同然、もしくは非常に状態の良い車を安く買いたいという場合には、この方法で「 ズバット車販売 」に問い合わせをすることがオススメなのだ。
入力も1分あれば完了させることができるため、リスクの多いオークション代行を利用する前に、ぜひ一度利用することをオススメする。
5.まとめ
以上、中古車のオークション代行に関する解説を終了するが、最後に当ページの内容をまとめておこう。
- オークション代行を利用すると、仕入れ値+手数料で中古車の購入が可能
- 実際に筆者はオークション代行を利用して45万円も安く中古車購入ができた
- オークション代行を利用して中古車を購入すると「安い」反面、大きなリスクを4つも背負うことになる
- オークション代行はプロ向けのサービスであるため、筆者としては「ズバット車販売」を利用して希望の予算で希望の車種を見つけるべき