しかし実際のところ、購入できるかどうかは「維持費にかかっている」といっても過言ではないのが現状だ。
そのためあなた自身も、中古車の維持費について、細かい内訳と「実際どの程度かかるのか」という点について、詳しく知りたいと思っているのではないだろうか。
そこで先に簡単な結論を述べておくが、中古車の維持費は、大学生のアルバイト代でもねん出することが可能である。
つまり「意外と維持できる」というのが本当のところだ。
しかしお得になる方法を知らなければ、間違いなく維持費は高くなってしまうため、安易に安心すべきではないのも事実である。
そこで今回は自動車ディーラーで中古車営業を担当していた筆者が、
- 中古車の維持費の内訳
- 中古車の維持費を効果的に抑える方法
- 中古車を実際に所持する際の維持費の金額
ということについて、詳しく解説していこう。
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1.中古車にかかる6つの維持費
まず中古車購入をしたときに、かかる維持費の内訳について下記に箇条書きしておいたのでご覧いただきたい。
- 購入費用
- 駐車場代
- 任意保険料
- 車検代
- 自動車税
- ガソリン代
ご覧になると分かるように、中古車を維持するには大きく分けると6種類もの費用が必要になるのだ。
そう聞くと「塵も積もれば山となる」理論で、維持費に大金が必要だと思ってしまうかもしれない。
しかし見方を変えると、6種類も「維持費を削減するチャンスがある」ということになるのだ。
そこで以下にそれぞれの費用を分けて詳しく説明していこう。
費用1.購入費用…3万円/月
中古車の維持費に関して「最も大きなウェイトを占める」といっても過言ではないのが、購入費用そのものである。
そして購入費用で考えるべきことは、下記の2つである。
- 諸費用を含めた総額
- 購入方法
これらの点に関してもさらに分けて説明していくのでご覧いただきたい。
諸費用を含めた総額
中古車を購入するときは、車両そのものの金額だけでは購入することはできない。というのも税金関係など「諸費用」と呼ばれる費用なども必要となるため、+αでお金が必要になるのだ。
そして諸費用に関しては、車種などにもよるが一般的に「車両価格の1割程度」である。
つまり例えば150万円の中古車を購入する場合には、総額で165万円程度の金額を見ておけば間違いないのだ。
そのため購入費用に関しては、「見かけ以上に高くなる」ということを頭に入れておいてほしい。
また車両価格は通常
- 走行距離が多いほど安い
- 年式が古いほど安い
- 軽自動車の方が安い
ということができる。
そのため購入費用を少しでも削りたい場合には、上記の条件で車種選択をすると良い。
また下記のリンクにて、最もお買い得といえる「8万キロの中古車」について紹介しているため、併せてご覧になることをオススメする。
購入方法
購入方法は
- 一括払い
- ローン購入
に大別される。
そして一括払いをした場合は、手元資金から一括して支払われるため「今後の維持費にはならない」ということができる。
ただし一気に資金がなくなることは生活を圧迫することにもつながるため、おそらくあなた自身もローン購入を考えているだろう。
とはいえローン支払いは毎月の維持費に直結するため、できる限り支払いを減らす必要がある。
その場合には
- 金利の低い金融機関からお金を借りる
- 返済期間を長くする
ということで解決できる。
まず金利については下記に比較しているのでご覧いただきたい。
金利 | 毎月の返済額(円) | 差額(円) |
---|---|---|
2.00% | 28,920 | 728 |
3.00% | 29,648 |
また借入期間の違いによる差額も併せてご覧いただきたい。
返済期間 | 毎月の返済額(円) | 差額(円) |
---|---|---|
3年 | 47,260 | 18,340 |
5年 | 28,920 |
ご覧のように、金利の違いによって数百円、返済期間の違いによって1万円以上もの差額が発生していることが分かる。
つまり返済期間を長くした方が、維持費は少なくて済むのだ。
とはいえ借入の金額が多ければ多いほど、金利の影響を受けて「損してしまう」といえるため、筆者としてはできる限り金利の低い金融機関で自動車ローンを組むことをオススメしている。
費用2.駐車場代…5,000円/月
2つ目にかかる中古車の維持費は「駐車場代」である。
駐車場代も地域差があるため何とも言えないのが現状だが、例えば筆者の住む人口40万人規模の中核都市では、駐車場代の相場は2,000~5,000円程度であり、高くても15,000円程度で駐車場は借りられる。
もちろん都市圏に出ると2~3万円することも普通ではあるが、ここでは中核都市の相場として5,000円を維持費として考えていく。
ちなみに筆者のまわりでは、半径1~2㎞圏内でも2~3,000円程度の差額が発生するケースもあるため、駐車場に関しては根気よく探し続けることで維持費の削減につながるといえる。
費用3.任意保険料…2万円/月
任意保険料に関しては正直なところ「人それぞれバラバラ」というのが本音である。
というのも任意保険料は
- [A]家族から進んだ等級をもらえる…超安くなる
- [B]年齢が26歳以上で少し進んだ等級がもらえる…安くなる
- [C] 21歳以上で新規加入する…高くなる
- [D]20歳以下で新規加入する…超高くなる
などの特徴があるため、本当に人それぞれの保険料になってしまうのだ。
そこでケースバイケースとして、上記の条件で必要な費用をモデル別に試算してみたのでご覧いただきたい。
モデルケース | 月間保険料(円) | 最大差額(円) |
---|---|---|
A | 9,550 | 39,670 |
B | 11,070 | |
C | 25,200 | |
D | 49,220 |
※試算条件
- 車種:平成27年12月式ホンダステップワゴン(RP3型)
- 免許証の色:ブルー(もしくはグリーン)
- ノンフリート等級:
- A…20等級(事故有0)
- B…10等級(事故有0)
- C…6等級新規(事故有0)
- D…6等級新規(事故有0)"
- 年齢条件:
- A…21歳以上補償
- B…26歳以上補償
- C…21歳以上補償
- D…全年齢補償"
- 主な使用目的:日常・レジャー使用
- 運転者限定:家族限定
- 車両保険:一般条件
- その他条件:損保ジャパン日本興亜の補償充実プランを選択
月々の保険料が非常に高いということにビックリしたのではないだろうか。
実は任意保険は「若い」「初めて」という人ほど、高くなる仕組みとなっているのだ。
保険会社の選び方さえきちんとしていれば、若くても、初めてでも月々2万円以下に抑えることは十分可能であるため、安心してほしい。
費用4.車検代…5,000円/月
中古車を購入すると、必ず2年に1度車検を受けなければならず、受けなければ公道を走行することができなくなる。
そして車検代の内訳としては
- 重量税…15,000~30,000円程度
- 自賠責保険料…25,000円程度
- 基本点検料…15,000~20,000円程度
- その他整備料金…20,000~30,000円程度
となるため、合計すると大まかに10万円程度が必要になるのだ。
そのため単純に月々5,000円ずつ車検代ように積み立てておけば、ほとんど安心できると思っても良い。
ちなみに車検時には先に整備内容の相談をすることになるため、「できるだけ安くしてほしい」「10万円以内に収まるのがベスト」と言っておけば、あなたの希望通りになる。
費用5.自動車税…3,000円/月
自動車税は1年に1度、車を持っている限り納税しなければならない税金である。
その金額は排気量別に異なるので下記の一覧表を見てほしい。
排気量(㏄) | 年額(円) | 月々の積立額(円) | |
---|---|---|---|
軽自動車 | 10,800 | 900 | |
普通乗用車 | ~1000 | 29,500 | 2,458 |
1,001~1,500 | 34,500 | 2,875 | |
1,501~2,000 | 39,500 | 3,292 | |
2,001~2,500 | 45,000 | 3,750 | |
2,501~3,000 | 51,000 | 4,250 | |
3,001~3,500 | 58,000 | 4,833 | |
3,501~4,000 | 66,500 | 5,542 | |
4,001~4,500 | 76,500 | 6,375 | |
4,501~6,000 | 88,000 | 7,333 | |
6,001~ | 111,000 | 9,250 |
ただし一般的に中古車に出回っている中古車の排気量は、1,000~2,000㏄程度が主流であるため、基本的には「月々3,000円程度を積み立てておけば大丈夫」と思っておけばいいだろう。
ちなみに軽自動車なら自動車税は年間でも1万円程度であるため、正直なところ「無視できるレベル」だと思っても問題ないだろう。
費用6.ガソリン代…1万円
ガソリン代は相場によって前後してしまうので何とも言えないが、2018年8月現在のレギュラーガソリンを「140円/L」だと仮定して説明していく。
ガソリン代は車の実燃費によって変わるが、一般的な数値としては
- ハイブリッドカー…25㎞/L前後
- 軽自動車…20㎞/L前後
- ~2,000㏄の普通乗用車…13㎞/L前後
- 2,000㏄~の普通乗用車…8㎞/L前後
であることが多い。
これらの数値を当てはめて、年間の走行距離を1万キロだと仮定するとガソリン代は下記のようになる。
車の種類 | 燃費(㎞/L) | 年間ガソリン消費量(L) | 年間ガソリン代(円) | 月間ガソリン代(円) |
---|---|---|---|---|
ハイブリッドカー | 25 | 400 | 56,000 | 4,667 |
軽自動車 | 20 | 500 | 70,000 | 5,833 |
2,000㏄未満の普通乗用車 | 13 | 769 | 107,692 | 8,974 |
2,000㏄以上の普通乗用車 | 8 | 1,250 | 175,000 | 14,583 |
ご覧いただくと分かるように、車の種類にもよるがおおむね5,000~1万円程度の予算を見ておけば問題ない。
以上、中古車の維持費の内訳の詳細は終了するが、ここで一度かかる維持費をまとめておこう。
- 購入費用…3万円/月
- 駐車場代…5,000円/月
- 任意保険料…2万円/月
- 車検代…5,000円/月
- 自動車税…3,000円/月
- ガソリン代…1万円
まともに合計すると「7万3,000円」という結果になった。
しかしケースバイケースで維持費は異なるため、次章ではモデルケース別に、中古車の維持費をより詳細に試算していこう。
2.5つのモデルケース別の中古車維持費
人それぞれ「一括払い」や「親に支払ってもらう」、「そもそも必要ない」などの理由から、維持費はケースバイケースで異なる。
そこで下記に、必要な維持費の状況として考えられる5つのモデルケースを箇条書きしておいたので、ご覧いただきたい。
- [A]…購入費用だけ必要ない
- [B]…購入費用&任意保険料は親に支払ってもらう
- [C]…駐車場代以外は自分で支払う
- [D]…ガソリン代だけは自分で支払う
- [E]…すべての維持費は自力で支払っていく
そしてそれぞれのケース別に、必要となる維持費は下記一覧表の通りである。
維持費の種類 | モデルケ-ス | ||||
---|---|---|---|---|---|
A | B | C | D | E | |
購入費用 | - | - | ○ | - | ○ |
駐車場代 | ○ | ○ | - | - | ○ |
任意保険料 | ○ | - | ○ | - | ○ |
車検代 | ○ | ○ | ○ | - | ○ |
自動車税 | ○ | ○ | ○ | - | ○ |
ガソリン代 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
合計維持費(円) | 43,000 | 23,000 | 68,000 | 10,000 | 73,000 |
平均値(円) | 43,400 |
この表をご覧になると、ケースバイケースではあるが「おおむね5万円以内」で中古車の維持をしていくことが可能である。
もちろんすべて自分で支払う人はどうしても高額になってしまうが、その場合には維持費の中でも大きな割合を占める「購入費用」と「任意保険料」の削減をすれば、十分に5万円以内で中古車の維持をしていくことは可能になる。
そこで次章からは
- 購入費用を抑える方法
- 任意保険料を抑える方法
について、分けて詳しく解説していこう。
3.購入費用を抑えるなら希望予算で選べる「ズバット車販売」を使う
まずは購入費用を抑える方法について説明していく。
とはいえその方法は非常に簡単で「 ズバット車販売 」というサービスを利用するだけでいい。
ガリバーの豊富な在庫から中古車を提案してもらえる。
- できるだけ維持費のかからない中古車が欲しい
- 総額100万円以内で購入できる中古車が欲しい
- 毎月のガソリン代を抑えたい
- 走行距離3万キロ以内、3年落ち以内の条件で探したい
などの条件を提示することで、提案をしてもらえるのだ。
またそれぞれあくまでサービスの運営元と話をするだけであるため、販売店から直接的に余計な営業行為を受けることはない。
つまり気軽にあなたの条件を提示して、その条件に合致する中古車を探し出してくれるサービスなのだ。
実際に申し込みをする際も簡単な入力をするだけであるため、最小限の手間で極限まで維持費を抑えた中古車を見つけ出すことができるのは間違いない。
- ズバット車販売はこちら → https://www.zba.jp/car-hanbai/
また次は、購入費用と同じく大きな割合を占めている任意保険料を抑える方法についても説明していこう。
4.任意保険料を抑えるなら「一括見積もり」を使う
任意保険料は、非常に簡単に抑えられる。
というのも任意保険には、そもそも
- 代理店型…店舗で加入するタイプ
- 通販型…ネットで加入するタイプ
と呼ばれる2種類があり、人件費や店舗維持費のかからない通販型を選択することで、圧倒的に保険料を下げることができるのだ。
実際、筆者が試算したところ下記「超高くなりやすい条件」にもかかわらず、なんと年間187,020円、月間(ソニー損保では11回払い)では「16,360円」の支払いとなる。
- 車種:平成27年12月式ホンダステップワゴン(RP3型)
- 免許証の色:ブルー(もしくはグリーン)
- ノンフリート等級:6等級新規
- 年齢条件:全年齢補償
- 主な使用目的:主に家庭用
- 年間走行距離:11,000㎞以下
- 運転者限定:家族限定
- その他条件:ソニー損保の「安心プラン」を選択
つまり先ほど紹介した、試算結果よりも格段に安くなるのだ。
そのため中古車の維持費を抑えるには、任意保険を通販型に変更するのが最も効果的な方法だと思ってほしい。
とはいえ通販型の任意保険は様々な保険会社から提供されており、実は各社バラバラの保険料となっている。
そのため極限まで維持費を下げるためには、複数の通販型自動車保険で保険料比較をする必要があるのだが…正直なところ「面倒くさい」と感じるだろう。
そこで筆者がオススメするのが「自動車保険一括見積もり」というサービスである。
サービスの詳細は下記にしていくが、こちらも最短時間で最安の自動車保険が見つけられる、画期的なサービスなのだ。
自動車保険一括見積もりとはどのようなサービスなのか
自動車保険一括見積りとは、ネット上で車種情報を入力すると、自動的に自動車保険会社がマッチングされるサービスだ。
あなたになにのメリットがあるかというと、各保険会社の見積もりを比較できることだ。
前述したとおり、保険会社によって全然金額が異なることが多い。
しかも、同じ保証プランにも関わらず、保険会社によって倍近く違うことも珍しくない。
自動車保険を加入するなら是非ともオススメしたいサービスだ。
しかも、あなたは無料で利用。見積もりのハガキが郵送で届くだけなので、気軽に待っていればいい。
保険は勧誘などが厳しいため、営業電話も一切掛かってこないため、非常にオススメできる。
一番の老舗である「保険スクエアbang!」を使っておけば安心して利用できる。
5.まとめ
以上、中古車の維持費に関する解説を終了するが、最後に当ページの内容をまとめておこう。
- 中古車の維持費は大きく分けて6つの費用からなっている
- 中でも大きな割合を占めるのが「購入費用」と「任意保険料」
- ケース別の中古車の維持費の平均値は43,000円程度
- 購入費用を効果的に抑えるなら「 ズバット車販売 」がオススメ
- 任意保険料を賢く抑えるなら「自動車保険一括見積もり」がオススメ