車買取に談合あり!大手業者のヒアリング結果と談合対策の注意点3つ

B!

車買取を依頼するとき、「複数社を競合させることで高くなる」ということをあなたは知っているだろう。

そのため複数の車買取店に依頼することは決定しているものの、疑い深い人は「談合によって安く買い叩かれないだろうか…」と心配になる人も事実いる。

筆者自身、自動車ディーラーにて車買取の業務をしてきたが、経験から述べると「談合はある」というのが本音だ。

つまり、うかつに複数の業者に車買取依頼をすると、あなた自身が納得できない結果となってしまう可能性があるといえる。

そこで今回は筆者の専門的な視点と、超大手車買取店で営業マンをしている筆者の知人へのヒアリングをもとに、車買取による談合を防いで高く車買取してもらう方法について、詳しく解説していこう。

1.車買取の談合は「あり」が本当

冒頭でも述べているが重要なことなので再度述べておこう。

複数業者に車買取をしてもらうとき、談合は「ある」が正解だ。

もちろんすべての業者で談合しているわけではないのだが、それでも営業マン同士のつながりや、企業同士のつながりといった部分で談合はあるといえる。

そのため複数業者に車買取をしてもらうときは、注意しなければならない。

しかし

  • そもそもなぜ談合が起きるのか
  • 談合をして、車買取店には何のメリットがあるのか

 

と気になるだろう。

確かに談合をすると「契約をとれない車買取店は損をする」といえるため、あまりお得なことではない気がする。

しかしそれはあくまで消費者レベルの話であるため

そこで以下に、談合が起きる原因などについて説明していこう。

車一括査定がでてきてから車買取店同士がバッティングするようになった

まず前提として、談合が起きるためには「営業マン同士が顔見知りになる」という必要があるのだが、その原因となるのは「車一括査定」である。

あなたもご存知かもしれないが一応、車一括査定について簡単に説明しておこう。

車一括査定とはインターネット上のサービスであり、全国各地の車買取店がサービスと提携している。

 車一括査定とはインターネット上のサービスのことで、サービスと提携しているいくつもの車買取店に一括して車査定の依頼をすることができるサービス
車一括査定を使わない場合、使う場合

そして提携業者の中から、あなたの住所地に近い業者をいくつかピックアップして、一気に車買取の依頼をすることができるものだ。

つまり一気に複数業者を競合させるにはもってこいのサービスといえる。

しかし、ここ最近このサービスが世間一般に浸透するにつれて、車買取店側は競合他社とのバッティングが頻繁に起こるようになってしまった。

そして結果的に「またA社の○○さんか…」「今回もB社の△△さんと勝負だ…」という事態になってるのだ。

そのため各社の営業マンは、自分が担当するエリアの営業マンと顔見知りになっているのが現状である。

そして結果的に営業マン同士がそれぞれの利益のために談合めいたことをしてしまうのだ。

実際に筆者も車一括査定を申し込みを行い、同じ時間帯に買取業者を呼ぶという方法を取ったのだが、下記買取店同士が仲良く話していることからも談合があってもおかしくないと思うだろう。

車査定を同時にした写真

同時査定については、下記記事で詳しく解説している。

では、本題に戻り「それぞれの利益」については下記に続けて説明していこう。

談合が起きる理由は「自社の欲しい車種が取れる」というもの

営業マンは基本的に

  1. 買取台数
  2. 利益見込み金額

の2つの要素を達成することによって、それぞれでインセンティブ(手当)をもらうことができる。

つまり車買取をドンドンすることによって、確実に営業マン自身の収入を増やすことができるのだ。

そのため談合しても何の得にもならないと考えるのが普通である。

しかし営業マンとしては、談合することによってメリットがあるのだ。

それは「自分が今ノルマ台数を達成しているという場合、他社に恩を売っておくと後で自分が確実に契約をとれる」というものだ。

つまり「将来のノルマのために、今余分な台数をとらなくてもいい」ということになる。

そのため営業マン同士の談合は起こってしまうのだ。

また地域密着型の小さな車買取店では、企業レベルで談合をしている場合がある。

小さな車買取店の多くは「中古車販売業」も兼ねているのだが、それぞれ自社が得意とする車種やボディータイプがあり、その車種を「確実に仕入れたい(買い取りたい)」と思っている。

そのため自社が必要としない車種に関しては他社に譲り、逆に自社が欲しい車種に関しては他社から譲ってもらうという、談合が行われるのだ。

以上の理由からも分かるように、談合が行われるのは「将来的な自社の利益につながるから」と思っても間違いない。

とはいえこれらの情報は、筆者が勤務するエリア、ディーラーでの話であるため、次に「国内で1.2を争うレベルの超大手車買取店ビッグモーター」で営業マンをしている筆者の知人にヒアリングした結果を紹介していこう。

大手業者の知人は「談合あり」と回答

超大手車買取店に勤務する知人は下記のように回答してくれた。

筆者
大手車買取店でも談合はあるの?

買取営業マン
正直なところ、仲良くなった他社の営業マンとはそういった話をすることはあるよ。ただ大手だと全国各地に転勤もあるから、あまり他社で仲のいい営業マンができないのも現実なんだよね。だから「ある」けど「多くはない」が正解かな~。

筆者
横取りされたから「次はこっちによこせ」というのはある?

買取営業マン
あっ、それはある!契約直前でちょっかい出してきてお客さんの横取りをしてきたから、次に競合で顔合わせをしたときに「この間はやってくれたので、今回はこちらがいただきたい」という話をしたことがあるよ。その時はこちらが指定した指値でお願いした。

以上が筆者のヒアリング結果だったが、ご覧いただくと大手レベルでも「アリの場合もある」ということは十分に理解できただろう。

ただし覚えておいてほしいのは、すべての商談で談合が行われているわけではないということだ。

とはいえこの結果を見ると、「一体どうすればいいのか…」と思うのが普通だろう。

そこで次章では、対策と注意点について解説していこう。

2.談合を避ける場合は「同時刻に呼ばないこと」が重要

先に述べておくが、確実に最高額で車買取をしてもらうには「車一括査定」の利用は必要不可欠といえる。

なぜなら手軽かつ確実に、複数社を競合させることができるからだ。

しかしこれまでの説明からも分かる通り、談合が起きる心配もあるだろう。

そこで筆者が提唱する対策は「それぞれの業者を同時刻に呼ばないこと」である。

談合が起こる場面としては、複数業者が一気に集まる場面で行われ、

  • あなたが他社の営業マンと話をしている間
  • それぞれの営業マンが査定をしている間

に行われる。

それもごく自然に「やー久しぶりです」「この間はどうも」といった会話をしているように見えて、お客様にばれないようにしているのだ。

そのため同時刻には呼ばず、各社のアポを絶妙にずらして交渉していくことが重要である。

その時間は大まかに「1社2時間」を見ておけば、おおよそ問題ない。

ただし交渉時には注意が必要である。

そこで以下に、交渉時の注意点について、重要なポイントを3つ紹介していこう。

車買取営業マンとの交渉注意点は3つ

車買取店それぞれで交渉していくときの注意点は、下記の3つである。

車買取営業マンとの交渉注意点は3つ

  1. 競合はチラつかせるべきだが「他社名は出さない」
  2. 「今売ってくれたら…」という営業トークには騙されない
  3. 希望価格を聞かれても「少々無茶な価格」を伝える

それぞれ以下に分けて説明していこう。

注意点1.競合はチラつかせるべきだが「他社名は出さない」

車買取店との交渉をしていくとき、必ず「他社にも見てもらってからお願いする」と言い、競合させていくのが一般的であり、それは正しい方法といえる。

しかしA社で交渉するときに、例えばB社の名前を出したとしよう。

A社の営業マンがB社の営業マンとつながりがある場合、談合が起きてしまうかもしれない。

そのためA社にはB社の存在を知らせてはならないのだ。

そこで筆者がオススメするのは

  • 自分がお世話になっているディーラーにも価格を聞く
  • 知り合いの車屋に聞いてみる

と言ってしまうことである。

もし身近にいない場合は、当ページの問い合わせより連絡してほしい。筆者がお答えする。

実際に聞いてみてもいいのだが、あなたが依頼するA社の担当は、競合先ができてしまったのである程度高めの価格を提示するしかないのだ。

またA社で提示された価格を、次はB社に「知り合いの業者で見てもらったら〇万円(A社提示価格)だった」と言えばいい。

そうすることで談合を防ぎ、普通に価格交渉をしていくことができる。

注意点2.「今売ってくれたら…」という営業トークには騙されない

営業マンの常套句として「今売ってくれれば〇万円にします!」という言葉がある。

しかしこれは決してお得な金額ではなく、さらに営業マン側としても余力のある価格であることが大半だ。

そのためこのように言われた場合には、

  • 今その価格が提示できるということは、その価格でも十分な利益が出るということだ
  • なのでまだ他社を聞くまでは売れない
  • 他社を聞いたうえでもっと頑張ってくれれば考える

と、バッサリ言い切ってしまおう。

そうすると営業マンとしては「このお客さんは素人ではなく、きちんとした価格提示をしなければ契約できない」と思うため、その後の交渉は「ラクで簡単になる」といえる。

注意点3.希望価格を聞かれても「少々無茶な価格」を伝える

車買取店の営業マンはあらかじめ「希望価格」を聞いてくることが多い。

それは「希望価格が自社の基準価格よりも下回るのであれば、お得に買い叩ける」と思っているからだ。

そのため希望価格があったとしても、あなたは正直に答えてはいけない。

つまり少しだけ相場からかけ離れた価格を伝えておけば、問題ないのだ。

とはいえ相場を調べることは困難だろう。

そこで筆者としては、簡単に

  • 新車購入価格-(新車からの経過年数×5%)

で伝えておけば、ほとんどの車種で「少々無茶な価格」となる。

一例として、下記に「少々無茶な希望価格表」を載せておいたのでご覧いただきたい。

新車購入時の価格(万円) 経過年数 希望価格(万円)
200 1 190
3 170
5 150
7 130
300 1 285
3 255
5 225
7 195
400 1 380
3 340
5 300
7 260
500 1 475
3 425
5 375
7 325

車買取店としては「この人相場よりも少し高い、無茶な価格を言ってきたな~」という感覚になるため、上記の表を参考に希望価格を伝えると良いだろう。

以上が車買取店の談合を防ぐ際の注意点だったが、ご覧いただくとどれも「難しいものではない」ということは十分に理解できたのではないだろうか。

流れをおさらいしておくと、

  1. 車一括査定に申し込みをする
  2. 各社バラバラの時間でアポを取り交渉する
  3. 交渉するときは3つの注意点に気を付ける

というだけである。

そのためそれほど心配せずとも、必ず最高額は簡単に引き出すことができるので安心してほしい。

3.車一括査定のオススメを徹底比較

車一括査定とは「複数の買取店」に同時依頼できるサービス

 車一括査定とはインターネット上のサービスのことで、サービスと提携しているいくつもの車買取店に一括して車査定の依頼をすることができるサービス
車一括査定を使わない場合、使う場合

そして名前からもおおよその内容は推測できるだろうが、サービスと提携している何百~何千社もの車買取店の中から、あなたの地域に対応している複数の車買取店に車査定を一括して依頼できるのだ。

またサービスと提携しているほとんどの車買取店は、無料の出張査定サービスに対応しているため、あなたは自宅にいながら一気に複数社を競合させられる。

そのため「一度の申し込みをするだけで、最高額が得られる方法」ということができるのだ。

申し込み方法に関しても非常に簡単で、

  • あなたが乗っている車に関する情報(車種や年式、総走行距離など)
  • あなた自身に関する情報(出張査定先の住所や氏名など)

を入力するだけであるため、1~3分程度の時間があれば申し込みを完了させられる。

以上のことから車一括査定を利用することで、へこみのあるあなたの車は「最短時間で最高額を得ることができる」ということになるのだ。

申し込みは非常に簡単で、誰でもササっとできる。

そのためぜひ一度利用して、満足のいく価格提示を受けてほしい。

とはいえひとつだけ問題もある。

それは「車一括査定のサイトはいくつもあるため、どこがオススメなのか分からない」ということだ。

そこで最後に、当サイトで紹介している車一括査定サイトの中から、オススメなものを紹介しておこう。

車一括査定を徹底比較

車一括査定をオススメしたのはいいが、じつは買取店ほどではないにしても、いくつかのサイトが存在する。

主要な車一括査定6つをまず見てほしい。

下記にそれぞれの車一括査定を比較した一覧表を載せておく。

車一括査定の比較表

それぞれの比較一覧表をご覧になると、例えば

  • カーセンサーの提携業者数は圧倒的に多い
  • 楽天オートは楽天ポイントがもらえる
  • ユーカーパックは買取業者からの電話がない、申込み直後に買取相場を知ることができる
  • ズバット車買取は申し込み直後に買取相場を知ることができる
  • カービューは車一括査定を最初に始めた運営サイトで歴史が長い
  • ナビクル車査定は買取業者を厳選している

という特徴に気付くことができるだろう。

実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分だ。

といえば、これらの特徴をご覧になるだけでは、本当にオススメの車一括査定がどれなのか分からないはずだ。

そこで筆者が車査定のプロとして最もオススメできる車一括査定TOP3を紹介する。

車一括査定のオススメは「カーセンサー」

カーセンサー
http://www.carsensor.net/

最もオススメの車一括査定はタイトルの通り「 カーセンサー 」と結論付けている。

なぜなら「1,000件を超える圧倒的な業者と提携しているため、最も自分に合った買取業者を探しやすく最もお得になる可能性が高い」といえるからだ。

カーセンサー

依頼でポイントがもらえる「楽天オート」

楽天オート
https://auto.rakuten.co.jp/

楽天オート の車一括査定は、「ポイントがもらえる」という特徴が大きい。

そして得られるポイントは

  • 申し込みをして5ポイント
  • 申し込み後に制約をしたら1,500ポイント

であり、ハードルがとても低い。

提携している買取業者数はカーセンサーと比較して見劣りする。

楽天オート

買取業者からの電話なし「ユーカーパック」

ユーカーパック
https://ucarpac.com/

ユーカーパック は他の車一括査定とは少し色が異なる。

ユーカーパックの特徴は、車一括査定のように買取店からの電話ではなく、ユーカーパックからのみしか掛かってこない。

この車買取店から一斉に電話がかかってこない点が評価することができる。

さらには、5,000社以上もの車買取業者と提携してのも評価ポイントだ。

ただし、前述したカーセンサーと比較すると、提携している業者の多くが「大手買取業者ではない」という欠点がある

ユーカーパック

以上、筆者がオススメする車一括査定に関しての解説を終了する。

ご覧になると「いくつもある車一括査定にはそれぞれ特徴があり、ポイントを抑えておくことで確実に金銭的にも、精神的にもお得になることができる」ということが分かったかと思う。

そして再度結論を述べますが、筆者としては最もオススメな車一括査定は「 カーセンサー 」であり、確実に最もお得な車買取業者を探すことで「数十万円以上も高く車買取してもらえる」ということができる。

申し込みにかかる時間も2分程度と、本当に短時間で簡単に申し込みを完了させることができる。

そのため、ぜひ一度試してみてほしい。

「こんなにお得になるのか!」とビックリするかもしれない。

4.まとめ

これまで車買取における談合について解説してきたが、最後に当ページの内容をまとめておこう。

  • 車一括査定が一般化してきてから、車買取は談合が起こるようになった
  • 談合は営業マンや中小車買取店の利益確保のためにされている
  • 談合を防ぐためには、車一括査定の利用時にバラバラでアポ取りをすることが重要
  • 3つの注意点を守っておけば、基本的にバラバラの交渉でも大丈夫
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